「ギターが弾けたらかっこいいな」
「あの曲、自分で演奏できたら最高だろうな」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?文化祭でバンドを組みたい、好きなアーティストの曲を弾き語りしたい、単純にモテたい…理由は何でもOKです。ギターを始めたいと思った、その気持ちが一番大事。
「でも独学って難しそう…」「音楽の才能ないし…」なんて不安に思うかもしれません。でも安心してください。ギターは正しい順番で練習すれば、才能なんて関係なく誰でも弾けるようになります。実際、プロのギタリストの中にも独学で始めた人はたくさんいるんです。
この記事では、ギターに触ったことすらない完全初心者でも「1曲弾けた!」という感動を味わえるように、具体的な練習方法をステップバイステップで解説していきます。必要なアイテムの選び方から、つまずきやすいポイントの乗り越え方まで、全部まとめました。
読み終わる頃には、「よし、今日から始めてみよう!」とワクワクしているはず。さっそく見ていきましょう!
ギター独学は本当にできる?成功する人の共通点
「ギターの独学は難しい」とよく言われますが、これは半分正解で半分間違いです。確かに、何の計画もなしに始めると挫折しやすいのは事実。でも逆に言えば、ちゃんとした道筋さえあれば、独学でも十分に上達できるということです。
独学で成功する人には、いくつかの共通点があります。
まず、小さな目標を設定していること。「ギターがうまくなりたい」という漠然とした目標ではなく、「来月までにこの曲のサビを弾けるようにする」「今週中にCコードをマスターする」といった具体的なゴールを持っています。ゲームのクエストをクリアしていく感覚に近いですね。小さな達成感を積み重ねることで、モチベーションが維持できるんです。
次に、練習の順番を守っていること。ギターには「この順番で練習すると効率がいい」という王道のルートがあります。それを無視して、いきなり難しい曲に挑戦したり、基礎をすっ飛ばしたりすると、変な癖がついたり、上達が遅れたりします。
そして、楽しむことを忘れていないこと。練習を「やらなきゃいけないこと」ではなく「やりたいこと」として捉えています。好きな曲を弾く、少しでも上達したら自分を褒める、そういった小さな楽しみが継続の秘訣です。
この記事では、これらの要素を全て押さえた練習方法を紹介していきます。あなたも「独学で成功する人」の仲間入りをしましょう。
独学と教室、どっちがいい?メリット・デメリットを徹底比較
ギターを始めるにあたって、「独学でいくか、教室に通うか」は最初に悩むポイントですよね。結論から言うと、どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分の状況に合わせて選ぶのがベストです。ここでは両者を詳しく比較してみましょう。
独学のメリット
独学の最大の魅力は、圧倒的なコストパフォーマンスです。ギター教室に通うと、月謝だけで1万円前後かかることが多いですが、独学なら教材費(数千円程度)だけで始められます。学生にとって、この差は大きいですよね。
また、時間と場所の自由度が高いのも大きなメリット。部活やバイトで忙しくても、深夜でも早朝でも、自分の好きなタイミングで練習できます。「今日は30分だけ」「今日は2時間がっつり」といった調整も自由自在。教室のように「毎週○曜日の○時」と縛られることがありません。
さらに、自分のペースで進められるのも独学ならでは。理解が早い部分はサクサク進んで、苦手な部分はじっくり時間をかけられます。教室だと、カリキュラムに合わせて進まなければならないこともありますからね。
独学のデメリット
一方で、独学にはいくつかの弱点もあります。
まず、間違ったフォームや癖がつきやすいこと。自分では正しいと思っていても、実は変な押さえ方をしていた…ということが起こりがちです。一度ついた癖を直すのは、最初から正しく覚えるよりずっと大変。これが独学最大の落とし穴かもしれません。
次に、わからないことをすぐに聞けないこと。教室なら先生にその場で質問できますが、独学だと自分で調べるしかありません。ネットで検索しても、情報が多すぎて何が正しいのかわからなくなることも。
そして、モチベーションの維持が難しいこと。一人で黙々と練習していると、どうしても「今日はいいか…」とサボりがちになります。教室に通っていれば、先生や他の生徒の存在がいい刺激になりますが、独学ではそれがありません。
教室のメリット
教室に通う最大のメリットは、プロから直接指導を受けられることです。フォームの間違いをその場で指摘してもらえるので、変な癖がつきにくい。また、自分のレベルに合わせた的確なアドバイスがもらえるので、効率よく上達できます。
わからないことがあればすぐに質問できるのも大きい。「この指の動きがうまくいかない」「この音が出ない」といった細かい悩みも、先生に見てもらえばすぐに解決することが多いです。
また、定期的にレッスンがあることで、練習のペースが保ちやすいというメリットもあります。「来週のレッスンまでにここまでできるようにしておこう」という目標ができるので、サボりにくくなります。
教室のデメリット
教室の一番のネックは、やはり費用です。月謝に加えて、入会金や教材費がかかることも。年間で考えると、かなりの出費になります。
また、時間の融通が利きにくいのもデメリット。決まった曜日・時間にレッスンがあるので、急な予定が入ったときに困ることがあります。振替レッスンができる教室もありますが、対応していないところも多いです。
さらに、先生との相性が合わないと、レッスンが苦痛になってしまうことも。教え方や人柄が合わないと感じたら、教室を変えることになりますが、それもまた手間ですよね。
結論:まずは独学で始めてみるのがおすすめ
学生であれば、まずは独学で始めてみることをおすすめします。費用を抑えられるし、自分のペースで進められるからです。この記事で紹介する方法をしっかり実践すれば、独学のデメリットもかなりカバーできます。
ある程度弾けるようになってから「もっと本格的にやりたい」「壁にぶつかった」と感じたら、そのときに教室を検討しても遅くありません。独学で基礎を身につけてから教室に通うと、レッスンの内容もより深く理解できるようになりますよ。
独学を始める前に!揃えておきたいアイテムリスト
さて、ここからは実際に独学を始めるための準備について解説します。「何を買えばいいの?」という疑問に、一つひとつ答えていきますね。
ギター本体:アコギとエレキ、どっちを選ぶ?
最初の大きな選択が、アコースティックギター(アコギ)とエレクトリックギター(エレキ)のどちらにするか。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
アコースティックギターは、電源なしでそのまま音が出るタイプ。弾き語りをしたい人や、シンプルに始めたい人に向いています。ボディが大きくて存在感があり、生の音色が魅力的。ただし、弦が太めで硬いので、最初のうちは指が痛くなりやすいという特徴もあります。また、生音がそこそこ大きいので、集合住宅だと練習時間に気を使うかもしれません。
エレクトリックギターは、アンプ(スピーカー)に繋いで音を出すタイプ。アンプなしだと音は小さいので、逆に言えば夜間の練習がしやすいというメリットがあります。ヘッドホンを繋げば、完全に無音で練習することも可能。弦がアコギより細くて柔らかいので、指への負担も少なめです。ロックやポップスなど、バンドサウンドを目指すならエレキが向いています。ただし、アンプやシールド(ケーブル)など、追加で必要なものが増える点は覚えておきましょう。
「で、結局どっちがいいの?」という話ですが、答えはシンプル。好きなアーティストが使っている方、もしくは見た目が気に入った方を選んでください。「この曲を弾きたい!」「このギターかっこいい!」という気持ちが、練習を続けるうえで一番のモチベーションになります。理屈より直感で選んでOKです。
予算別:ギターの価格帯ガイド
ギターの価格はピンキリで、数千円から数十万円まで幅広くあります。初心者はどのくらいの価格帯を狙えばいいのか、目安を紹介しますね。
1万円以下のギターは、正直あまりおすすめしません。作りが雑で弾きにくかったり、すぐに壊れたりすることが多いからです。「安物買いの銭失い」になりがちなので、できれば避けたいところ。
1万5000円から3万円くらいの価格帯が、初心者にはちょうどいいと思います。この価格帯なら、品質もそこそこ安定していて、練習に支障のないレベルのギターが手に入ります。有名メーカーの入門モデルも、この辺りの価格で買えることが多いです。
3万円から5万円出せると、選択肢がぐっと広がります。音の良さや弾きやすさが明らかに違ってくるので、長く続ける自信があるなら、最初からこのクラスを買っても損はしません。
5万円以上になると、中級者向けのしっかりしたギターが手に入ります。最初の1本としては少し贅沢かもしれませんが、「いいものを長く使いたい」という人には選択肢として悪くありません。
予算が限られている場合は、中古という選択肢もあります。メルカリやハードオフなどで、状態のいい中古ギターが安く手に入ることも。ただし、中古は当たり外れがあるので、できれば詳しい人と一緒に選ぶか、返品可能な店舗で買うのが安心です。
チューナー:正しい音程で練習するための必需品
ギターは放っておくと、どんどん音程がずれていく楽器です。ずれた音で練習し続けると、音感が狂ってしまうので、チューナーは絶対に必要。練習前には毎回チューニングする習慣をつけましょう。
チューナーには主に2種類あります。クリップ式チューナーは、ギターのヘッド(先端部分)に挟んで使うタイプ。ギターの振動を感知して音程を測るので、周りがうるさくても正確にチューニングできます。価格は1000円から2000円程度で、電池で動きます。
もう一つはスマートフォンのチューナーアプリ。GuitarTunaなど、無料で高機能なアプリがたくさんあります。スマホのマイクで音を拾って音程を判定する仕組みです。まずはアプリから試してみて、不便を感じたらクリップ式を買う、という流れでいいでしょう。
ピック:弦を弾くための小さな必需品
ピックは、弦を弾くときに使う小さな板状のアイテムです。指で直接弾く奏法もありますが、最初はピックを使うのが一般的。1枚100円程度なので、気軽に試せます。
形や硬さにいろいろな種類がありますが、最初は「ティアドロップ型」で「ミディアム(普通の硬さ)」を選んでおけば間違いありません。ピックは小さいのでよく失くします。最初から5枚くらいまとめて買っておくと安心ですよ。
教材:あなたの道しるべとなる存在
独学において、教材選びは非常に重要です。良い教材に出会えるかどうかで、上達のスピードが大きく変わってきます。教材の選び方については、後ほど詳しく解説しますね。
あると便利なアイテム
必須ではないけれど、あると便利なアイテムも紹介しておきます。
ギタースタンドは、ギターを安全に立てかけておくためのもの。部屋の目につく場所にギターを置いておくと、「ちょっと弾こうかな」という気持ちになりやすく、練習のハードルが下がります。ケースにしまい込んでいると、取り出すのが面倒で触らなくなりがち。スタンドは1000円から2000円程度で買えます。
カポタスト(通称カポ)は、ギターのネックに取り付けて、弦の長さを変えるアイテム。これを使うと、難しいコードを簡単な形に変換できます。弾ける曲の幅が一気に広がるので、いずれは手に入れたいアイテムです。
交換用の弦も、1セット持っておくと安心。弦は消耗品で、長く使っていると音が曇ってきたり、切れたりします。いざというときに備えて、予備を用意しておきましょう。
ストラップは、立って演奏するときに使います。座って練習する分には不要ですが、いずれライブやバンド活動をしたいなら必要になります。
1日何分練習すればいい?効果的な練習時間の考え方
「毎日何時間も練習しないと上達しないのでは…」と心配している人もいるかもしれません。でも実は、練習時間の長さよりも「継続すること」の方がずっと大切なんです。
結論から言うと、1日15分から30分の練習で十分です。「え、それだけ?」と思うかもしれませんが、短い時間でも毎日続けることで、着実に上達していきます。逆に、週末だけ3時間練習するよりも、毎日15分の方が効果的。これは筋トレと同じで、短くても継続することで体(指)が覚えていくからです。
特に初心者のうちは、長時間の練習は逆効果になることも。指が痛くなりすぎたり、集中力が切れて雑な練習になったりするからです。「もう少しやりたいな」というところで止めておくくらいがちょうどいい。そうすると、次の練習が楽しみになります。
もちろん、やる気があるときは1時間でも2時間でも練習してOKです。ただし、指が痛くなったら無理せず休憩を。痛みを我慢して続けると、変な癖がついたり、最悪の場合は腱鞘炎になったりすることもあります。
おすすめの練習スタイルは、毎日のルーティンに組み込むこと。「お風呂の前に15分」「勉強の休憩に10分」など、決まったタイミングで練習する習慣をつけると、続けやすくなります。歯磨きと同じで、習慣になってしまえば、やらないと気持ち悪くなるくらいになりますよ。
【完全ロードマップ】初心者が1曲弾けるようになるまでの5ステップ
お待たせしました。ここからが本題、具体的な練習方法の解説です。この5つのステップを順番に進めていけば、確実に「1曲弾けた!」という感動を味わえます。焦らず、一つずつクリアしていきましょう。
STEP1:正しい構えとチューニングを身につける
何事も基本が大切。いきなり曲を弾きたくなる気持ちはわかりますが、まずは正しいフォームを身につけることから始めましょう。フォームが悪いと、上達が遅れるだけでなく、手首を痛める原因にもなります。
椅子に座って練習する場合、浅めに腰掛けて、背筋を伸ばします。ギターのくびれた部分を右足の太ももに乗せて、ボディを軽く体に引き寄せます。猫背になったり、ギターを覗き込むように前かがみになったりしないように注意。首や肩が凝る原因になります。
次にチューニング。ギターの6本の弦を、太い方から順に「E(ミ)」「A(ラ)」「D(レ)」「G(ソ)」「B(シ)」「E(ミ)」に合わせます。覚え方はいろいろありますが、「家(E)で会(A)った(D)元気(G)な美女(B)、いい(E)ね」なんて語呂合わせもあります。自分なりの覚え方を見つけてみてください。
チューニングは練習前に必ず毎回行いましょう。最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れれば1分もかかりません。正しい音程で練習することで、耳も育っていきます。
STEP2:まずは3つのコードを覚える
ギターのコード(和音)は何百種類もありますが、最初から全部覚える必要はありません。実は、たった3つのコードを覚えるだけで、驚くほどたくさんの曲が弾けるようになるんです。今回覚えるのは「C」「G」「D」の3つ。J-POPでも洋楽でも、この3つは本当によく出てきます。
Cコード(シー)は、薬指で5弦の3フレット、中指で4弦の2フレット、人差し指で2弦の1フレットを押さえます。6弦は鳴らさないように、親指で軽く触れてミュートします。最初は指が届かなかったり、音がこもったりするかもしれませんが、練習すれば必ずできるようになります。
Gコード(ジー)は、中指で6弦の3フレット、人差し指で5弦の2フレット、薬指で1弦の3フレットを押さえます。指を大きく広げる必要がありますが、フォームとしてはシンプルで、多くの曲に登場する超重要コードです。
Dコード(ディー)は、人差し指で3弦の2フレット、薬指で2弦の3フレット、中指で1弦の2フレットを押さえます。押さえる場所が狭い範囲に集中しているので、指が窮屈に感じるかもしれません。きれいな三角形をイメージして押さえるとうまくいきます。5弦と6弦は鳴らさないので、ミュートを忘れずに。
コードを覚えたら、一本ずつ弦を鳴らしてみて、全ての音がちゃんと出ているか確認しましょう。音が詰まっていたり、ビビッていたり(ブルブルという雑音が入る)したら、指の位置を微調整してみてください。フレットのすぐ近くを押さえると、少ない力で綺麗な音が出ます。
STEP3:コードチェンジを攻略する
コードを個別に押さえられるようになったら、次は「コードチェンジ」の練習です。曲を演奏するときは、コードからコードへスムーズに移動する必要があります。これが最初の大きな壁。でも、正しい練習法を知っていれば、必ず乗り越えられます。
まずは、2つのコード間をゆっくり行き来する練習から。たとえば「C→G→C→G…」と、時間をかけて切り替えていきます。このとき大事なのは、次のコードの形を頭の中でイメージしてから指を動かすこと。行き当たりばったりで指を動かすより、はるかにスムーズに移動できます。
慣れてきたら、メトロノームを使って練習しましょう。スマートフォンの無料アプリで十分です。最初はBPM60くらいの超スローテンポで、4拍ごとにコードを変える練習から。「ジャーン、2、3、4(C)、ジャーン、2、3、4(G)…」という感じです。これができるようになったら、2拍ごと、1拍ごと、とだんだん速くしていきます。
コードチェンジのコツは、「全ての指を同時に動かそうとしない」こと。完璧に同時でなくても、曲として聴く分には問題ありません。また、コード間で共通する指の動きがある場合は、その指を軸にして他の指を動かすと効率的です。
最初は全然できなくて落ち込むかもしれませんが、それは誰もが通る道。毎日少しずつ練習していれば、ある日突然、指が自然に動くようになる瞬間が来ます。それを信じて続けていきましょう。
STEP4:8ビートストロークをマスターする
コードが押さえられるようになったら、次はリズムを生み出す「ストローク」の練習です。まずは、ほとんどの音楽の基本となる「8ビート」をマスターしましょう。
ストロークとは、ピックで弦をジャカジャカと弾く動作のこと。ダウンストローク(上から下へ振り下ろす)とアップストローク(下から上へ振り上げる)を組み合わせてリズムを刻みます。
基本の8ビートパターンを記号で表すと「↓ ↓ ↓↑ ↑↓↑」のような感じ。「ジャーン、ジャッ、ジャカ、カジャカ」と口で言いながら練習すると、リズムが体に染み込みやすくなります。
ストロークで大事なのは、腕全体ではなく手首を使うこと。肘を軽く曲げて固定し、手首のスナップでピックを振ります。力を入れすぎず、リラックスして行うのがポイント。最初はぎこちなくても、繰り返すうちに自然な動きになってきます。
まずはCコードだけを押さえて、ストロークだけに集中して練習しましょう。一定のリズムでストロークできるようになったら、次のステップに進みます。
STEP5:1曲通して弾いてみる
ここまでのステップをクリアしたら、いよいよ実際の曲に挑戦です。「1曲通して弾けた!」という成功体験は、ギター練習において何よりも大きなモチベーションになります。
C、G、Dの3つのコードで弾ける曲はたくさんあります。いくつか例を挙げてみましょう。
童謡の「きらきら星」は、「G→C→G→D→G」のようなシンプルなコード進行で弾けます。子供っぽいと思うかもしれませんが、コードチェンジの練習としては最適。まずはこれで「1曲弾けた」という感覚を味わいましょう。
Bob Dylanの「Knockin’ on Heaven’s Door」は、「G→D→C」の繰り返しでほぼ弾けてしまう洋楽の名曲。シンプルなのにかっこいい、ギター初心者の定番曲です。
スピッツの「空も飛べるはず」も、コードを簡略化すれば初心者でも挑戦できます。知っている曲を弾けるようになる喜びは格別ですよ。
最初はテンポが遅くても、途中で止まってしまっても全然OK。完璧を目指す必要はありません。大事なのは、最後まで弾ききること。たとえグダグダでも、1曲通して弾けたときの達成感は、次の練習への大きな原動力になります。
失敗しない教材選びの3つのポイント
独学において、教材は「先生」の代わりを果たす重要な存在です。いい教材を選べるかどうかで、上達のスピードが大きく変わってきます。ここでは、本当に使える教材を見抜くための3つのポイントを紹介しますね。
ポイント1:動画で学べること
書籍だけの教材は安価ですが、初心者には正直おすすめしにくいです。なぜなら、本だけでは「動きのニュアンス」が伝わらないから。指の角度、ピックの当て方、手首の動き方など、実際に見ないとわからないことがたくさんあります。
YouTubeの無料動画でも学べますが、情報が断片的になりがちなのが難点。「今日はこの動画、明日はあの動画…」と場当たり的に見ていると、基礎が抜け落ちたり、順序がバラバラになったりしがちです。
理想は、体系的なカリキュラムと動画がセットになった教材。プロの演奏フォームを視覚的に学べるので、間違った癖がつきにくくなります。
ポイント2:段階的なカリキュラムがあること
いい教材は、「何を」「どの順番で」学べばいいのかが明確に示されています。
悪い教材の例としては、コード集やストロークパターン集のように、知識が羅列されているだけのもの。どこから手をつけていいかわからず、途方に暮れてしまいます。
良い教材は、「1週目:チューニングとCコードをマスター」「2週目:GコードとDコード」「3週目:コードチェンジの練習」…のように、具体的なステップが示されています。ゴールから逆算して設計されたカリキュラムがあると、「次に何をすればいいのかわからない」という迷子状態を避けられます。
ポイント3:サポート体制があること
独学の最大の敵は「孤独」です。わからないことがあっても聞ける人がいない、モチベーションが下がっても励ましてくれる人がいない。これが挫折につながりやすいポイントです。
最近は、購入者向けのサポートが充実した教材も増えています。質問フォーラムがあったり、メールでアドバイスをもらえたり。そういった「困ったときに頼れる場所」があると、独学でも心強いですよね。
また、コミュニティ機能がある教材なら、同じように独学している仲間とつながることもできます。一人じゃないと感じられる環境は、継続の大きな助けになります。
誰もがぶつかる3つの壁と、その乗り越え方
どんなに頑張っていても、練習を続けていれば必ず壁にぶつかります。それはあなたが真剣に取り組んでいる証拠。ここでは、初心者がほぼ必ず経験する3つの壁と、その乗り越え方を紹介します。事前に知っておけば、実際にぶつかったときも慌てずに対処できますよ。
壁1:Fコードが押さえられない
多くのギター初心者の心を折ってきた最大の壁、それがFコード。人差し指で6本の弦を同時に押さえる「セーハ」という技術が必要で、最初はまず音が出ません。ここで諦めてしまう人が本当に多いんです。
でも安心してください。Fコードは「できない」のではなく、「まだできない」だけ。必要な筋力と技術は、練習を続ければ必ず身につきます。
乗り越えるためのコツをいくつか紹介します。まず、最初から完璧を目指さないこと。音が出なくても、とりあえず形だけ押さえる練習を毎日少しずつ続けましょう。
また、「省略フォーム」を使うという手もあります。人差し指で1弦と2弦だけを押さえる簡易版のFコードで、曲の中ではほぼ同じように使えます。まずはこれで曲を弾く楽しさを味わいつつ、並行して本来のFコードの練習を続けるのがおすすめ。
Fコードは、ある日突然できるようになることが多いです。昨日まで全然ダメだったのに、今日は音が出た!という瞬間が来ます。それを信じて、諦めずに続けてくださいね。
壁2:指先が痛くてつらい
練習を始めると、弦を押さえる左手の指先が痛くなってきます。水ぶくれができたり、皮がむけたりすることも。これがつらくて練習が嫌になる人もいます。
でもこれは、あなたの指が「ギタリストの指」へと進化している証拠です。全てのギタリストが通ってきた道。痛みを乗り越えると、指先の皮が硬くなって、痛みを感じなくなります。
対処法としては、まず無理をしないこと。痛みが強いときは休憩しましょう。痛みを我慢して練習を続けると、指を傷めてしまい、かえって練習できない期間が長引くことも。
また、ギターの弦には太さの違いがあります。細い弦(エクストラライトゲージ)に交換すると、押さえるのに必要な力が減るので、痛みを軽減できます。楽器店で相談してみてください。
指先が硬くなるまで、だいたい2週間から1ヶ月くらい。この期間を乗り越えれば、痛みを気にせず練習できるようになりますよ。
壁3:上達している実感がない
毎日練習しているのに、全然うまくなっている気がしない。そんな停滞感を感じる時期が、必ずやってきます。これは「プラトー」と呼ばれる現象で、誰にでも起こることです。
上達は、右肩上がりの直線ではなく、階段状に進みます。しばらく平らな部分(踊り場)が続いて、あるとき急にステップアップする、その繰り返し。踊り場にいる間は、成長が止まったように感じられますが、実は水面下で着実に力が蓄えられているんです。
この時期を乗り越えるコツは、過去の自分と比較すること。1週間前、1ヶ月前の自分を思い出してみてください。スマートフォンで演奏を録画しておくと、成長が目に見えてわかるのでおすすめ。「あれ、意外と上達してるじゃん」と気づけるはずです。
また、気分転換として新しい曲に挑戦してみるのもいい方法。いつもと違う練習をすることで、マンネリ感が解消されることもあります。
他人と比べる必要はありません。比べるべきは、昨日の自分だけ。焦らず、自分のペースで続けていきましょう。
よくある質問(FAQ)
最後に、ギター独学についてよく聞かれる質問に答えていきます。
- 手が小さいのですが、ギターは弾けますか?
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大丈夫です。手の大きさは、ギター上達にほとんど関係ありません。小柄な女性や子供でも、プロとして活躍しているギタリストはたくさんいます。最初は指が届かないと感じても、正しいフォームで練習を続ければ、だんだんと楽に押さえられるようになります。
どうしても気になる場合は、ネックの幅が狭めに作られたギターを選ぶという方法もあります。楽器店で実際に握ってみて、しっくりくるものを選ぶのがおすすめです。
- 音楽経験ゼロでも大丈夫?
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全く問題ありません。むしろ、ギターを始める人のほとんどは音楽経験がない状態からスタートしています。楽譜が読めなくても、音感がなくても、練習すれば必ず弾けるようになります。
ギターには「TAB譜(タブ譜)」という、押さえる場所を数字で示した楽譜があります。通常の楽譜(五線譜)が読めなくても、TAB譜さえ読めれば曲が弾けるようになっているので安心してください。
- 何歳から始めても上達できますか?
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何歳からでも上達できます。ギターに「遅すぎる」ということはありません。60歳、70歳から始めて上達した人もたくさんいます。学生であれば、むしろこれから何十年も楽しめる趣味を手に入れられるわけで、最高のタイミングですよ。
- 左利きでも右利き用のギターで大丈夫?
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これは人によって意見が分かれるところですが、左利きの人でも右利き用のギターで始める人が多いです。理由は、左利き用のギターは種類が少なく、選択肢が限られるから。また、教則本や動画も右利き用を前提にしていることがほとんどです。
どちらの手も最初は不慣れなので、意外と右利き用でも違和感なく始められることが多いです。ただし、どうしても違和感がある場合は、左利き用のギターを使っても全く問題ありません。自分がやりやすい方を選びましょう。
- 爪は切った方がいいですか?
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左手(弦を押さえる手)の爪は、短く切っておいた方がいいです。爪が長いと、指先でしっかり弦を押さえられず、音がきれいに出ません。
右手(弦を弾く手)については、ピックを使う場合は爪の長さはあまり関係ありません。指で直接弾く奏法(フィンガーピッキング)をする場合は、少し伸ばしておくこともありますが、最初は気にしなくて大丈夫です。
- 集合住宅で練習しても大丈夫?
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アコースティックギターは生音がそこそこ大きいので、夜間の練習は近所迷惑になる可能性があります。防音室があれば理想的ですが、なければ「サウンドホールカバー」や「弱音器」といったアイテムで音量を下げることもできます。
エレクトリックギターなら、アンプを通さなければ音は小さいですし、ヘッドホンをつなげば完全に無音で練習できます。騒音が気になる環境なら、エレキを選ぶのも一つの手です。
まとめ:今日からギターのある生活を始めよう
ここまで読んでくれてありがとうございます。ギター独学について、かなり詳しく解説してきました。最後に、大事なポイントをおさらいしておきましょう。
ギター独学は、正しい順番で練習すれば、誰でも成功できます。才能は関係ありません。大切なのは、小さな目標を設定して、一つずつクリアしていくこと。そして、何より楽しむことです。
まずは必要なアイテムを揃えて、この記事で紹介した5つのステップを順番に進めてみてください。壁にぶつかったら、この記事を読み返しに来てください。きっとヒントが見つかるはずです。
ギターが弾けるようになると、生活がちょっと楽しくなります。好きな曲を自分で演奏できる喜び、誰かに聴いてもらったときの嬉しさ、新しい曲が弾けるようになったときの達成感。そういう小さな幸せが、日常に増えていきます。
文化祭でバンドを組むもよし、一人で弾き語りを楽しむもよし、動画を撮ってSNSにアップするもよし。ギターがあなたの世界を広げてくれることは間違いありません。
さあ、まずはギターを手に取って、チューニングから始めてみましょう。あなたのギターライフは、今日、この瞬間から始まります。
