モンステラの剪定が必要な理由
モンステラは成長が早く、放置すると茎がどんどん伸びてバランスを崩してしまいます。定期的な剪定で樹形を整えることが、長くきれいに育てるコツです。
放置するとどうなる?伸びすぎ・倒れのリスク
剪定せずに育て続けると、茎がひょろひょろと間延びして自立できなくなります。葉が重なり合って通気性が悪くなり、蒸れによる病気や害虫の発生にもつながりかねません。
特に室内で育てている場合、支柱なしでは茎が横に倒れてしまうケースも多く見られます。見た目が乱れるだけでなく、鉢ごと倒れる原因にもなるため注意が必要です。
剪定で得られる3つのメリット
- 樹形が整う:好みの高さやボリュームにコントロールできる
- 風通しがよくなる:葉の密集が解消され、病害虫の予防になる
- 新芽が出やすくなる:古い葉を落とすことで、新しい成長が促される

モンステラの剪定に適した時期
モンステラの剪定は5月〜7月がベストです。この時期は成長期にあたるため、切った後の回復が早く、新芽も出やすくなります。
ベストは5〜7月の成長期
5月〜9月はモンステラが最も活発に成長する期間です。なかでも5〜7月は気温・湿度ともにモンステラに適しており、剪定のダメージから立ち直りやすい時期にあたります。
剪定した茎を挿し木や水挿しで増やしたい場合も、この時期に行うと発根率が高くなります。
避けたい時期と理由
11月〜2月の冬場は成長がほぼ止まるため、剪定には向きません。切り口の回復が遅れ、そこから傷みが広がるリスクがあります。
剪定に必要な道具と準備
モンステラの剪定に特別な道具は要りません。ただし、樹液対策だけはしっかり行いましょう。
用意するもの一覧
| 道具 | 用途 |
|---|---|
| 清潔な剪定バサミ | 茎や葉のカットに使う |
| ゴム手袋 | 樹液によるかぶれ防止 |
| 新聞紙やビニールシート | 床の汚れ防止 |
| ティッシュや布 | 切り口の樹液を拭き取る |
樹液に注意!手袋と新聞紙の準備
モンステラは茎を切ると白い樹液が出ます。この樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれており、素手で触るとかぶれることがあるため注意してください。
作業前に床に新聞紙を敷いておくと、樹液や土の汚れを防げます。ハサミは事前にアルコールで消毒しておくと、切り口からの雑菌侵入を防ぐ効果があります。
モンステラの剪定方法【手順を解説】
モンステラの剪定には「間引き剪定」と「切り戻し剪定」の2種類があります。目的に応じて使い分けましょう。

間引き剪定:混み合った葉を根元から切る
間引き剪定は、古くなった葉や傷んだ葉を株元から取り除く方法です。風通しを改善したいとき、黄色く変色した葉を整理したいときに行います。
黄色くなった葉、傷んだ葉、内側に向いて混み合っている葉を見つけます。
茎と葉柄の接合部分をハサミで切り落とします。中途半端な位置で切ると見た目が悪くなるため、根元からすっきり切るのがポイントです。
樹液が出てきたらティッシュで軽く押さえます。そのまま自然乾燥させれば問題ありません。
切り戻し剪定:伸びすぎた茎を途中で切る
切り戻し剪定は、ひょろひょろと伸びた茎を途中でカットして高さを調整する方法です。樹形をコンパクトにまとめたいときに有効で、切った茎は挿し木にも使えます。
切る位置は、残したい節(ふし)の2〜3cm上が目安です。節の直上で切ることで、そこから新しい芽が出てきやすくなります。
切る位置の目安と成長点の見つけ方
モンステラの茎をよく見ると、葉が出ている付け根に「節」があります。この節のすぐ近くにある小さなふくらみが成長点です。
成長点を残すように切ることが、剪定成功の最大のポイントです。成長点が残っていれば、そこから新芽が伸びて樹形が整っていきます。
逆に成長点を含まない位置で切ると、その茎からは新しい葉が出にくくなるため注意しましょう。
気根の処理はどうする?切ってもOK?
結論から言えば、気根は切っても切らなくてもどちらでも大丈夫です。見た目の好みで判断して問題ありません。
気根の役割と切っても大丈夫な理由
気根はモンステラが自然環境で木や岩に絡みつくために発達する根です。室内栽培では本来の役割を果たす場面が少ないため、切り取っても生育に影響はほとんどありません。
ただし、支柱やヘゴ棒に巻きつけて仕立てたい場合は、気根を活かすと安定感が増します。
切る場合の正しいカット位置
気根を切るときは、付け根からカットしてください。途中で切ると、残った部分からまた伸びてきてしまいます。
剪定後のケアと注意点
剪定が終わったら、その後のケアも大切です。適切な管理をすれば、モンステラは1〜2週間で新しい芽を出し始めます。
水やり・置き場所のポイント
剪定直後は株に負担がかかっています。水やりは土の表面が乾いてから行い、過湿にならないよう気をつけてください。
置き場所は明るい日陰がベストです。直射日光が当たると切り口が乾燥しすぎたり、葉焼けの原因になります。レースカーテン越しの光が当たる場所が理想的でしょう。
剪定後によくあるトラブルと対処法
- 切り口から樹液が止まらないときは?
-
ティッシュで押さえて数分待てば自然に止まります。それでも止まらない場合は、切り口に少量の草木灰を塗ると効果的です。
- 剪定後に葉が黄色くなってきたら?
-
一時的なストレス反応の可能性があります。水やりの頻度を見直し、風通しのよい明るい日陰で管理してください。1〜2週間で落ち着くことがほとんどです。
- 新芽がなかなか出てこないときは?
-
成長点を確認しましょう。成長点が残っていれば、気温が20度以上あれば通常2〜4週間で新芽が動き始めます。
切った茎で増やす方法(挿し木・水挿し)
剪定で切り取った茎は捨てずに活用しましょう。挿し木と水挿しの2つの方法で、新しいモンステラを増やすことができます。

挿し木の手順とコツ
節が2〜3個含まれるように茎をカットします。葉は1〜2枚残し、大きすぎる葉は半分にカットして蒸散を抑えましょう。
観葉植物用の培養土に、下の1〜2節が埋まる深さで挿します。気根がある場合は一緒に土に入れると安定します。
土が乾かないよう適度に水やりし、直射日光を避けた明るい場所に置きます。1〜2か月で根が張り、新葉が展開してきます。
水挿しの手順とコツ
水挿しは初心者にもおすすめの方法です。節が1〜2個付いた茎を水に挿すだけで発根を待てます。
- 水は毎日交換する(雑菌の繁殖を防ぐため)
- 容器は透明なものを使うと発根が確認しやすい
- 直射日光の当たらない明るい場所に置く
- 気温20〜25度の環境が発根しやすい
発根までの目安と管理方法
挿し木・水挿しともに、気温が20度以上あれば2〜4週間で発根が始まります。水挿しの場合、根が5cm以上伸びたら土に植え替えてOKです。
発根後は通常のモンステラと同じ管理に切り替えましょう。最初の1か月は肥料を控え、根がしっかり張るのを待ってから液体肥料を与え始めるのがコツです。
まとめ
モンステラの剪定は、正しい時期と位置を押さえれば難しい作業ではありません。ポイントを振り返っておきましょう。
- 時期:5〜7月の成長期がベスト。冬場は避ける
- 切る位置:節の2〜3cm上を目安に、成長点を残してカット
- 道具:清潔なハサミとゴム手袋は必須。樹液のかぶれに注意
- 気根:切っても切らなくてもOK。切るなら付け根から
- 剪定後:明るい日陰で管理し、水やりは控えめに
- 増やし方:切った茎は挿し木や水挿しで再利用できる
伸びすぎたモンステラも、剪定で見違えるほどすっきりします。成長期を迎えたら、ぜひチャレンジしてみてください。

