エアコン送風とは?仕組みと効果的な使い方ガイド

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エアコンの送風とは?仕組みをわかりやすく解説

エアコンの送風とは、室内の空気を温度を変えずにそのまま送り出す機能のことです。扇風機やサーキュレーターと同じように、ファン(羽根)だけを回して風を起こします。

冷房や暖房のように温度を調整する機能ではないため、「何のためにあるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。しかし、この送風機能を上手に使うと電気代の節約やカビ対策に役立ちます。

エアコンから風が出ているイメージ図

送風運転の基本的な仕組み

送風運転では、エアコン内部のファンだけが回転します。冷房や暖房で使われるコンプレッサー(圧縮機)は動きません。

コンプレッサーとは、冷媒ガスを圧縮して熱を移動させるための装置です。この装置を使わないぶん、送風運転の消費電力はとても小さくなります。

送風運転は「部屋の空気を吸い込んで、そのまま吐き出す」だけのシンプルな動作です。温度も湿度もほぼ変わりません。

冷房・暖房・除湿との違い

エアコンには複数のモードがありますが、それぞれ役割がまったく異なります。

モードコンプレッサー室温への影響主な目的
冷房稼働する下がる部屋を涼しくする
暖房稼働する上がる部屋を暖かくする
除湿稼働するやや下がる湿度を下げる
送風停止変化なし空気を循環させる

送風だけがコンプレッサーを使わないモードです。そのため消費電力が圧倒的に少なく、電気代も大幅に抑えられます。

エアコン送風の電気代はいくら?冷房と比較

送風運転の電気代は1時間あたり約0.6〜1円が目安です。冷房と比べると、驚くほど安いことがわかります。

送風の電気代の目安

送風運転の消費電力は、一般的な家庭用エアコンで約20〜30W程度です。これは扇風機と同じくらいの電力で、ほとんど電気代がかかりません。

たとえば1日8時間使った場合でも、送風の電気代は約5〜8円程度です。1か月続けても250円前後にしかなりません。

冷房・除湿との電気代比較

モード1時間あたりの電気代1日8時間の目安
送風約0.6〜1円約5〜8円
冷房約15〜30円約120〜240円
除湿(再熱除湿)約15〜25円約120〜200円

送風の電気代は冷房の約20分の1から30分の1です。「少し空気を動かしたいだけ」という場面では、送風を使うほうが経済的でしょう。

送風運転の電気代は1時間で約1円以下。冷房に比べて圧倒的に安いため、うまく活用すれば夏場の電気代節約に役立ちます。

エアコン送風が役立つ3つの場面

送風機能は「いつ使えばいいかわからない」と思われがちですが、活用できる場面は意外と多くあります。ここでは特に効果的な3つの使い方を紹介します。

冷房前の室温下げに使う

外出先から帰宅したとき、締め切った部屋はかなり暑くなっています。この状態でいきなり冷房をつけると、室温と設定温度の差が大きく、エアコンに大きな負荷がかかります。

まず窓を開けて送風運転を10〜15分ほど行い、こもった熱気を外に逃がしましょう。そのあとで窓を閉めて冷房に切り替えると、効率よく部屋が冷えて電気代の節約にもつながります。

使用後のカビ防止に使う

冷房や除湿を使ったあとのエアコン内部には、結露による水分が残ります。この湿った状態を放置すると、カビが繁殖する原因になります。

カビ防止のポイント
  • 冷房・除湿の使用後に送風運転を2〜4時間おこなう
  • エアコン内部の水分を乾燥させてカビの発生を抑える
  • シーズン終わりの最終運転時にも送風で乾燥させる

パナソニックや三菱電機などの主要メーカーも、冷房後の送風運転をカビ対策として推奨しています。「内部クリーン」機能がある機種では、自動で送風乾燥がおこなわれる場合もあります。

換気や空気循環に使う

送風運転は部屋の空気を循環させるのにも便利です。窓を開けた状態で送風を使えば、効率よく換気ができます。

また、暖房使用時に天井付近にたまりやすい暖かい空気を循環させる目的でも使えます。サーキュレーター代わりとして、部屋の温度ムラを減らす効果が期待できるでしょう。

エアコン送風で空気が循環するイメージ

エアコン送風の注意点

便利な送風機能ですが、使い方を間違えると思わぬトラブルにつながることもあります。以下の3つの注意点を押さえておきましょう。

部屋の温度は下がらない

送風運転は空気を循環させるだけなので、部屋の温度は下がりません。風に当たると体感温度は少し下がりますが、室温そのものは変わらないことを覚えておきましょう。

「冷房をつけるほどではないけど少し暑い」というときには便利ですが、本格的に涼しくしたい場合は冷房を使う必要があります。

熱中症リスクに注意

真夏に送風だけで過ごすのは危険です。風に当たって涼しく感じても、室温や湿度は下がっていないため熱中症のリスクがあります。気温が高い日は必ず冷房を使いましょう。

特に高齢の方や小さなお子さんがいるご家庭では、送風で代用しようとせず、適切に冷房を利用することが大切です。

すでにカビがある場合は効果なし

送風運転にはカビの「予防」効果はありますが、すでに発生したカビを除去する効果はありません。エアコンからカビ臭い風が出てくる場合は、送風で乾燥させても解決しないため、専門業者によるクリーニングを検討しましょう。

送風機能がないエアコンの代わりの方法

メーカーや機種によっては、リモコンに「送風」ボタンがないエアコンもあります。その場合でも、代わりの方法で同じ効果を得ることが可能です。

冷房の設定温度を最高にする方法

送風ボタンがないエアコンでは、冷房モードで設定温度を最高(31℃など)にしてみましょう。室温が設定温度より低ければ、コンプレッサーが動かずファンだけが回る状態になります。

これは実質的に送風運転と同じ動作です。ただし、室温が設定温度を上回ると冷房が作動してしまうため、真夏の暑い日には注意が必要です。

三菱電機の霧ヶ峰シリーズでは設定温度の最高が31℃です。室温が30℃以下のときに31℃設定で冷房運転すれば、自動的に送風と同じ状態になります。

内部クリーン機能の活用

最近のエアコンには「内部クリーン」や「内部乾燥」機能が搭載されている機種が多くあります。この機能は冷房・除湿の運転後に自動でエアコン内部を乾燥させるもので、カビ防止の目的では送風運転の代わりになります。

設定はリモコンやエアコン本体のメニューからオンにできます。初期設定でオフになっている場合もあるため、取扱説明書を確認してみてください。

まとめ

エアコンの送風とは、コンプレッサーを使わずファンだけで空気を循環させる機能です。部屋の温度を変える力はありませんが、使い方次第で電気代の節約やカビ対策に大きく役立ちます。

  • 送風は温度を変えず風だけを送る機能
  • 電気代は1時間あたり約0.6〜1円で、冷房の20分の1以下
  • 冷房前の室温下げ、使用後のカビ防止、空気循環に活用できる
  • 真夏に送風だけで過ごすのは熱中症リスクがあるため危険
  • 送風機能がない機種は、冷房の設定温度を最高にすることで代用可能

送風機能を日常的に取り入れて、エアコンを長く清潔に使っていきましょう。

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