「気をつけて来てください」の敬語は?ビジネスで使える例文25選

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「明日、遠方からお越しになるお客様に『気をつけて来てください』って伝えたいんだけど、この言い方って失礼じゃないかな…」
「悪天候のなか帰ろうとしている上司に、何か気の利いた言葉をかけたいんだけど…」

そんなふうに悩んだ経験、ありませんか?ビジネスの現場では、相手を気遣う気持ちを言葉にしたい場面がたくさんありますよね。でも「気をつけて」って日常的によく使う言葉だからこそ、目上の方に対してどう言い換えれば失礼にならないのか、意外と迷ってしまうものです。

せっかく相手を思いやる気持ちがあるのに、言葉選びを間違えて「なんか失礼な人だな」と思われてしまったら、とても残念ですよね。

この記事では、「気をつけて来てください」の正しい敬語表現を軸に、ビジネスのあらゆる場面で応用できる言い換えフレーズを、たっぷりの例文とともに解説していきます。最後まで読んでいただければ、「この場面ではどう言えばいいんだろう?」と迷うことなく、スマートに気持ちを伝えられるようになりますよ。

目次

そもそも「気をつけて来てください」って失礼なの?敬語の基本を押さえよう

まず結論からお伝えすると、「気をつけて来てください」という表現そのものが間違っているわけではありません。親しい同僚や後輩に使う分には、まったく問題ない自然な日本語です。

ただし、上司や取引先、お客様など「敬意を払うべき相手」に対して使うとなると話は別。ちょっとカジュアルすぎて、丁寧さが足りない印象を与えてしまう可能性があるんです。相手への配慮と敬意をきちんと示すためには、適切な敬語に変換することがビジネスマナーの基本となります。

答えはコレ!基本の敬語は「お気をつけてお越しください」

「気をつけて来てください」を最も丁寧に、そして的確に表現する敬語は「お気をつけてお越しください(ませ)」です。このフレーズ、実は2つのパーツから成り立っています。

まず「お気をつけて」の部分。これは「気をつけて」という言葉に、丁寧さを示す接頭語「お」をつけた形です。相手のことを思いやっていますよ、という気持ちを表現しています。

次に「お越しください」の部分。こちらは「来る」の尊敬語である「越す」に、丁寧な依頼の形「~ください」がついたものです。つまり「来てください」をとても丁寧に言い換えた表現なんですね。

この2つを組み合わせることで、「道中どうぞお気をつけて」という気遣いと、「お待ちしています」という歓迎の気持ちを、敬意を込めて伝えることができます。さらに文末に「ませ」を添えると、より柔らかく上品な印象になりますよ。

明日は、どうぞお気をつけてお越しくださいませ。

それでは、本社にてお待ちしております。お気をつけてお越しください。

もっと丁寧に伝えたい!相手や状況に合わせたワンランク上の表現

「お気をつけてお越しください」を基本形としつつ、ちょっとした言葉を添えるだけで、気遣いの気持ちをより深く伝えることができます。相手との関係性や状況に応じて、使い分けてみてください。

「くれぐれも」で心からの気持ちを強調する

「くれぐれも」という副詞には、「何度も繰り返し、心を込めて」というニュアンスがあります。この言葉を添えることで、相手の安全を心から願っている気持ちを強く表現できるんです。特に悪天候の日や、長距離を移動してもらう場面で効果的ですよ。

台風が接近しておりますので、明日はくれぐれもお気をつけてお越しください。

遠路はるばるのご来社、誠に恐れ入ります。くれぐれもお気をつけてお越しくださいませ。

「どうぞ」で柔らかさをプラスする

「どうぞ」を添えると、命令っぽい響きが和らいで、優しく勧めるようなニュアンスになります。押しつけがましくなく、自然に気遣いを伝えたいときにおすすめです。

足元が大変滑りやすくなっております。どうぞお気をつけてお越しください。

「おいでくださいませ」で格式高い印象に

「お越しください」の代わりに使える尊敬語として「おいでください」があります。「おいでくださいませ」という形にすると、非常に格式高く、丁寧な響きになります。老舗旅館や高級料亭などで耳にするような、最上級のおもてなし感を演出したいときにぴったりです。

当日は、どうぞお気をつけておいでくださいませ。社員一同、心よりお待ちしております。

シーン別で完全網羅!「気をつけて」の敬語言い換え例文集

ここからは、実際のビジネスシーンごとに使える「気をつけて」の言い換え表現を、具体的な例文とともに紹介していきます。場面に合った表現を覚えておけば、どんな状況でも慌てずに対応できますよ。

来社・来訪されるお客様や上司を迎えるとき

会社にいらっしゃるお客様や、会議のために来訪される上司をお迎えする場面です。相手がこれから移動してくることを前提に、道中の安全を気遣う言葉をかけましょう。

本日はお足元の悪い中、誠にありがとうございます。どうぞお気をつけてお越しください。

○○様のご来社を、心よりお待ちしております。お気をつけてお越しくださいませ。

明日の会議、よろしくお願いいたします。道中、お気をつけてお越しください。

帰宅する上司やお客様を見送るとき

退勤される上司や、訪問を終えて帰られるお客様をお見送りする場面です。ここでのポイントは、「来る」の尊敬語「お越しください」を、「帰る」の尊敬語「お帰りください」に変えること。状況に応じて「行く」の尊敬語「いらっしゃってください」を使う場面もあります。

本日も一日、お疲れ様でございました。お気をつけてお帰りください。

本日は遠いところ、誠にありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りくださいませ。

出張や休暇で出かける方を送り出すとき

出張に向かう同僚や上司、あるいは休暇を取って旅行に行く方を送り出す場面です。「行ってらっしゃい」を丁寧に言い換えた表現を使いましょう。

明日からのご出張、大変かと存じますが、どうぞお気をつけて行ってらっしゃいませ。

ゆっくり羽を伸ばしてきてくださいね。道中お気をつけて。

車を運転して帰る方への声かけ

車で移動される相手には、「何に気をつけてほしいのか」を具体的に伝えると、より親切で心のこもった印象になります。漠然と「お気をつけて」と言うよりも、相手のことをしっかり考えている感じが伝わりますよ。

長時間の運転、お疲れのことと存じます。どうぞ安全運転でお帰りください。

夜道はどうぞお車の運転にお気を付けください。

雨で視界が悪いようですので、運転にはくれぐれもご留意くださいませ。

慣れない道かと存じますので、どうぞ慎重に運転なさってください。

雨や雪など悪天候の日に使えるフレーズ

天候が悪い日は、相手を気遣う絶好のタイミングです。具体的な天候状況に触れることで、マニュアル的な挨拶ではなく、本当に心配しているという気持ちが伝わります。

あいにくの雨模様ですが、お気をつけてお越しください。お足元にご注意くださいませ。

大雪の予報が出ております。交通機関に影響が出る可能性もございますので、くれぐれもご無理なさらないでください。

暑い日・寒い日など気候に合わせた表現

季節や気温に応じた声かけも、気の利いた気遣いとして喜ばれます。暑さや寒さへの配慮を言葉にすることで、相手の体調を気にかけている姿勢が伝わりますよ。

連日厳しい暑さが続いておりますので、どうぞ熱中症などにお気をつけてお過ごしください。

今朝は一段と冷え込みますので、どうぞ暖かくしてお出かけください。

体調や健康を気遣うときの表現

相手が病み上がりだったり、忙しくて疲れが溜まっていそうだったりする場合は、健康面への配慮を言葉にしましょう。状況に応じて「お大事になさってください」「ご無理なさらないでください」などを使い分けるのがポイントです。

ご快復されたばかりと伺いました。どうぞご無理なさらず、お気をつけてお帰りください。

お忙しい日が続いているかと存じますが、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。

季節の変わり目でございますので、どうぞご自愛くださいませ。

ちなみに「ご自愛ください」は、手紙やメールの結びの言葉としてよく使われる表現です。対面で使うことは少ないので、場面に応じて使い分けてくださいね。

要注意!「気をつけて」が逆効果になってしまうNGパターン

「気をつけて」は相手を思いやる便利な言葉ですが、使い方を間違えると、かえって相手に不快感を与えてしまうことがあります。以下のようなケースには特に注意してください。

相手の能力を疑っているように聞こえてしまうケース

たとえば、大事なプレゼンを控えている後輩に対して、心配のあまり「くれぐれも気をつけてね」「本当に大丈夫?気をつけてよ」と何度も繰り返してしまうと、相手は「失敗すると思われているのかな…」とプレッシャーを感じてしまうかもしれません。

こういう場合は、「準備はバッチリだろうから、自信を持って臨んできて!応援してるよ」のように、ポジティブな言葉で背中を押してあげる方が効果的です。

形式的で心がこもっていないように聞こえるケース

特に危険な状況でもないのに、会うたびに「お気をつけて」を連発していると、「口癖で言っているだけで、本当に心配しているわけじゃないんだろうな」と思われてしまうことがあります。

言葉は、本当に気遣いが必要な場面でこそ価値を発揮するもの。何でもかんでも「お気をつけて」と言うのではなく、ここぞという場面で使うようにしましょう。

縁起の悪いことを連想させてしまうケース

「事故に遭わないように気をつけて」「転ばないように気をつけてね」など、具体的なネガティブ事象を口にするのは避けた方が無難です。親切心からの発言だとしても、縁起が悪く感じられたり、かえって不安をあおってしまったりする可能性があります。

こういった場合は、「安全運転で」「お足元にご注意ください」のように、ポジティブな表現に言い換えるのがおすすめです。

逆の立場になったら?「お気をつけて」と言われたときの上手な返し方

今度は視点を変えて、自分が「お気をつけて」と言われた側になったときの対応を見ていきましょう。相手の気遣いに対して感謝を伝えつつ、できれば相手への気遣いも返せると、コミュニケーションがより円滑になります。

対面での返答パターン

直接顔を合わせている場面では、シンプルに感謝を伝えるのが基本です。余裕があれば、相手のことも気遣う一言を添えると好印象ですよ。

お心遣い、ありがとうございます。

温かいお言葉、恐れ入ります。

ありがとうございます。○○様もどうぞお気をつけてお帰りください。

お気遣い痛み入ります。それでは、失礼いたします。

メールでの返信パターン

メールの場合は、文章として少し丁寧な表現を心がけましょう。クッション言葉を交えると、より洗練された印象になります。

この度も温かいお心遣いを賜り、誠にありがとうございます。

ご多忙の折、お気遣いいただき恐縮です。○○様もどうぞご無理なさらないでください。

知っておきたい豆知識:「お気を付けてください」は文法的に正しい?

ここでちょっとした文法の話をしておきましょう。「お気を付けてください」という表現を見かけることがありますが、実はこれ、厳密に言うとやや不自然な日本語なんです。

敬語の基本的な形は「お/ご + 動詞の連用形 + ください」となります。「付ける」という動詞の連用形は「付け」なので、文法的に正しいのは「お気を付けください」という形になります。

これは「お召し上がりください」(召し上がる)や「ご利用ください」(利用する)と同じ構造ですね。

「お気を付けてください」でも意味は十分通じますし、実際に使っている人も多いので、目くじらを立てるほどではありません。ただ、より正確で洗練された言葉遣いを目指すなら、「お気を付けください」を意識してみてください。

英語では何て言う?海外のビジネスパートナーへの表現

グローバルなビジネス環境では、海外のお客様や取引先に「気をつけて」と伝えたい場面もあるかもしれません。英語での表現もいくつか覚えておくと便利ですよ。

最も一般的なのは「Take care」というフレーズ。カジュアルからビジネスまで幅広く使える便利な表現です。より丁寧に言いたい場合は「Please take care on your way」(道中お気をつけて)や「Have a safe trip」(安全な旅を)などが使えます。

また、悪天候の日なら「Please be careful in this weather」、車で帰る相手には「Drive safely」といった表現も自然です。状況に応じて使い分けてみてくださいね。

メールや手紙で使える!「お気をつけて」を含む結びの定型文

ビジネスメールや手紙の結びに「気をつけて」のニュアンスを含めたい場合、いくつかの定型表現を覚えておくと便利です。そのまま使えるフレーズを紹介しますので、ぜひ活用してください。

来社を控えた相手へのメールの結びには、このような表現が使えます。

当日は、どうぞお気をつけてお越しくださいませ。お会いできますことを楽しみにしております。

遠方からお越しいただくとのこと、道中くれぐれもお気をつけくださいませ。

出張や旅行に行く相手への結びには、こちらがおすすめです。

ご出張の成功をお祈りしております。どうぞお気をつけて行ってらっしゃいませ。

楽しいご旅行となりますよう、心よりお祈り申し上げます。道中お気をつけて。

季節の挨拶と組み合わせる場合は、このようになります。

暑さ厳しき折、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください。

寒さ厳しくなってまいりました。くれぐれもご自愛くださいませ。

まとめ:相手を思う気持ちは、ふさわしい言葉で伝えよう

この記事では、「気をつけて来てください」の敬語表現を中心に、ビジネスのさまざまな場面で使える言い換えフレーズを解説してきました。最後に、ポイントをおさらいしておきましょう。

基本の敬語表現は「お気をつけてお越しください」です。これを軸にして、相手を見送るときは「お気をつけてお帰りください」、出張に向かう方には「お気をつけて行ってらっしゃいませ」のように、状況に応じて動詞の部分を変えていきます。

より丁寧さを出したいときは、「くれぐれも」や「どうぞ」といった言葉を添えましょう。また、「運転」「お足元」など、何に気をつけてほしいかを具体的に伝えると、マニュアル的ではない心のこもった印象になります。

一方で、相手の能力を疑うような言い方や、形式的な連発、縁起の悪いことを連想させる表現は避けるべきです。言葉は、本当に必要な場面で、適切な形で使ってこそ価値があります。

そして、「お気をつけて」と言われたら、「お心遣いありがとうございます」と感謝を伝えましょう。できれば相手への気遣いも返せると、より良い関係が築けます。

敬語は単なるルールやマナーではありません。相手を思いやる「心」を形にするためのツールです。今回ご紹介した表現を参考に、あなたの温かい気持ちをスマートに伝えて、より良い人間関係を築いていってくださいね。

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