10月にやるべき家事|上旬・中旬・下旬で進める衣替えと冬支度

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10月に入ると、朝晩の空気がふっと変わります。まだ日中は暖かいのに、夜になると窓を閉めたくなる。そんな切り替わりの時期です。

この時期の家事は、正直あとまわしにしても困りません。だからこそ、気づけば11月になっていた、ということが起こりがちです。

10月の家事は「今すぐ困ること」ではなく「12月に困らないための仕込み」。ここで動けた分だけ、冬と年末がラクになります。

この記事では、10月にやるべき家事を上旬・中旬・下旬の3つに分けて整理します。夏物の片づけから衣替え、暖房の準備、越冬する虫の対策まで、順番に見ていきましょう。

目次

10月にやるべき家事の全体像|「衣替え」と「冬支度」

10月の家事は、大きく2つにまとまります。ひとつは夏物をきれいに片づける「衣替え」、もうひとつは暖房や結露に備える「冬支度」です。この2本立てを意識するだけで、やることが迷子になりません。

10月は家事がはかどる月|気温と湿度が味方になる

10月が家事に向いているのには理由があります。暑さがやわらぎ、空気も乾いてくるからです。

  • 汗をかかずに動けるので、長時間の掃除でも疲れにくい
  • 湿度が下がり、洗ったものが乾きやすい(大物洗いに向く)
  • 水を使う掃除がまだ苦にならない(12月の窓拭きは冷たくてつらい)
  • 虫の活動が落ち着き、収納を開け放しても入られにくい

つまり10月は、真夏にも真冬にもできなかった家事を回収できる貴重な月なんですね。年末の大掃除をここで前倒しできるのも、この過ごしやすさがあってこそです。

10月にやることチェックリスト

まずは全体を眺めてみてください。すべてをやる必要はありません。自分の家に当てはまるものだけ拾えば十分です。

時期やること目的
上旬(1〜10日)エアコンの内部乾燥/扇風機の洗浄・収納/網戸・窓の砂ぼこり落とし夏物をきれいに片づける
中旬(11〜20日)衣替え/夏物の洗濯としまい方/寝具の入れ替え気温の低下に備える
下旬(21〜31日)暖房器具の試運転/加湿器の洗浄/越冬害虫の侵入対策冬を安全に迎える

前の月にやり残しがある場合は、そちらを先に片づけてしまうのがおすすめです。9月の家事は10月上旬までなら十分間に合います。

上旬(1〜10日)|夏物をきれいに片づける

上旬のテーマは「夏の道具をそのまま眠らせない」です。汚れたまま半年しまうと、来年出したときに使えない状態になっていることがあります。片づける前のひと手間が、来年の自分を助けます。

エアコンは止める前に内部を乾かす

冷房のシーズンが終わったら、いきなり電源を切らないでください。エアコンの内部は、冷房を使ったあと結露で濡れています。その状態で数か月放置すると、カビが増える条件がそろってしまいます。

やることはシンプルです。送風運転を1〜2時間ほど回して、内部を乾かしてから止めます。「内部クリーン」「内部乾燥」といった機能があるモデルなら、そちらを使えば同じことができます。

冷房を止める前の3ステップ
  • フィルターを外して洗う:ほこりを掃除機で吸ってから水洗いし、完全に乾かしてから戻します
  • 送風運転を1〜2時間:内部の水分を飛ばします。窓を開けて行うとより早く乾きます
  • 電源プラグを抜く:長期間使わないなら待機電力も節約できます(暖房で使う予定があるなら抜かなくて構いません)

送風運転をせずにシーズンを終えると、次に使うときの「カビ臭い」につながります。すでに臭いが気になる場合は、内部の汚れが進んでいるサインです。

扇風機・サーキュレーターの洗浄と収納

扇風機は「汚れたまましまう家電」の代表格です。羽根やカバーには、ほこりと皮脂が混ざった汚れがびっしり付いています。乾いた布で拭くだけでは落ちません。

STEP
プラグを抜いて分解する

必ず電源プラグを抜いてから始めます。前カバー、羽根、後ろカバーの順に外してください。外し方が分からないときは、取扱説明書を確認しましょう。

STEP
中性洗剤のぬるま湯で洗う

洗面器に食器用洗剤を溶かし、羽根とカバーをつけ置きします。10分ほどで皮脂汚れがゆるみ、スポンジで軽くこするだけで落ちます。

STEP
完全に乾かしてから組み立てる

ここが一番大事なところ。少しでも水分が残ったまま箱にしまうと、カビやサビの原因になります。半日ほど風通しのよい場所に置いて、しっかり乾かしてください。

本体のモーター部分は水につけられません。固く絞った布で拭き、そのあと乾いた布で仕上げます。

STEP
ほこりよけをして収納する

専用の箱がなければ、大きめのポリ袋やゴミ袋をかぶせるだけでも十分です。むき出しでしまうと、来年出したときにまたほこりまみれになります。

サーキュレーターは、冬も暖かい空気をかき混ぜる用途で活躍します。しまわずに使い続けるなら、洗ってそのまま定位置に戻しておきましょう。

除湿機も同じタイミングで手入れをします。タンクを空にして洗い、フィルターのほこりを取ってから乾かします。

網戸・窓まわりの砂ぼこり落とし

夏のあいだ開け閉めを繰り返した窓まわりは、思っている以上に汚れています。台風のあとは特にそうです。ここを10月のうちに片づけておくと、年末の大掃除がぐっと軽くなります。

網戸は、乾いた状態で掃除機をかけてから水拭きするのが手順です。いきなり水をかけると、ほこりが泥になって網目に詰まります。サッシの溝は、割り箸に布を巻いたもので砂をかき出すと早く終わります。

窓の掃除は「気温が下がりきる前」が勝負です。12月の水仕事は手が冷たく、途中で挫折しやすくなります。

寒くなる前に窓まわりを整えておくと、そのあとの結露対策もやりやすくなります。汚れたサッシに結露が続くと、そこが黒カビの温床になるためです。

分解した扇風機の羽根とカバーを洗って乾かしている様子

中旬(11〜20日)|衣替えと寝具の入れ替え

中旬は衣替えの本番です。10月1日を衣替えの日としている学校や職場は多いものの、実際の気温はまだ半袖でも過ごせる日があります。カレンダーではなく気温を見て動くほうが失敗しません。

衣替えの切り替えは「最高気温20℃」が目安

服の切り替えは、その日の最高気温を基準にすると判断しやすくなります。数字で決めておけば、朝の「何を着よう」で悩む時間も減ります。

最高気温の目安服装の目安衣替えの動き
25℃以上半袖でも過ごせる夏物を数枚だけ手元に残す
20〜24℃長袖シャツ・薄手のカーディガン秋物を前に出す(入れ替えの開始)
15〜19℃ニット・薄手のジャケット夏物をしまう。冬物を点検する
15℃未満コート・厚手のアウター冬物を前に出しきる

地域差はかなり大きい点に注意してください。北海道や東北では9月中に冬物が必要になり、沖縄では11月でも半袖が活躍します。住んでいる場所の実際の気温を見て、表は目安として使ってください。

一気に全部を入れ替えないのがコツです。夏物を数枚だけ残しておくと、急に暑さが戻った日にあわてずにすみます。

しまう前に洗う|夏物の黄ばみ・虫食いを防ぐ

衣替えで一番やってはいけないのが、着た服をそのまましまうことです。見た目にきれいでも、汗や皮脂は繊維に残っています。これが半年かけて酸化し、来年の黄ばみになります。

虫食いも同じ理屈です。衣類につく虫は、繊維そのものより汗や食べこぼしの汚れに引き寄せられます。洗ってからしまうことが、そのまま虫よけになるわけですね。

しまう前のチェック
  • 完全に乾かす:生乾きのままの収納は、カビと臭いの直接の原因になります
  • 詰め込みすぎない:ぎゅうぎゅうの収納は湿気がこもり、シワも取れなくなります
  • 防虫剤は上に置く:成分は空気より重く下に降りるため、衣類の上が定位置です
  • 防虫剤の種類は混ぜない:しょうのう・ナフタリン・パラジクロロベンゼンの併用は避けます(ピレスロイド系は他と併用できます)

クリーニングに出したものは、かかっているビニール袋を外してから収納します。あの袋は持ち帰り用で、湿気を閉じ込めてしまうためです。

ここでは中旬にやることの流れを押さえました。収納場所ごとの湿気対策、防虫剤の量と置き方、冬物を出したときに見るべき場所まで細かく確認したい方は、衣替えだけを扱った記事も用意しています。

寝具は毛布・羽毛布団へ|出す前にやること

10月中旬は、タオルケットから毛布や羽毛布団に切り替えるタイミングです。ただし、しまってあった寝具をそのまま使うのはおすすめしません。半年ぶんのほこりと湿気を吸っているからです。

使う前に、風通しのよい場所で数時間干してください。羽毛布団は直射日光を長時間当てると生地を傷めるので、カバーをかけたまま陰干しにするのが無難です。ふくらみが戻り、においも軽くなります。

夏に使っていた寝具は、洗ってから収納します。敷きパッドやタオルケットは家庭の洗濯機で洗えるものが多いので、天気のよい日にまとめて片づけてしまいましょう。

ダウンジャケットやコートも、この時期に一度点検を。去年しまったときの汚れが残っていると、着る直前になって困ります。

秋冬服に入れ替えたクローゼットと畳んだ夏物の収納ケース

下旬(21〜31日)|暖房と越冬害虫への備え

下旬は冬支度の仕上げです。暖房を使い始める前の点検と、虫が家に入り込む前の対策。この2つを済ませておくと、11月からを落ち着いて過ごせます。

暖房器具は使う前に試運転する

本格的に寒くなってから「暖房が効かない」と気づくと、修理や買い替えが間に合いません。この時期は業者も混み合います。だから寒さが来る前に、一度動かして確かめておくのです。

エアコンの暖房なら、設定温度を高めにして30分ほど運転します。温風が出るか、変な音やにおいがしないかを確認してください。冷房のときと同じく、フィルターの掃除は先に済ませておきます。

  • 石油ファンヒーター・ストーブ:残っていた古い灯油は使わず、新しい灯油を入れる
  • こたつ:コードの被覆に傷やねじれがないかを目で確認する
  • 電気カーペット:折りたたんだ跡の部分を広げ、こげ跡や異常な熱さがないか見る
  • 共通:使う前にほこりを払う(積もったほこりは焦げくさいにおいの原因になります)

異音・異臭・こげ跡など、いつもと違う様子があったら使用をやめてください。自分で分解せず、メーカーや販売店に相談するのが安全です。

石油系の暖房器具を使う部屋では、換気の習慣もセットで思い出しておきましょう。1時間に1〜2回、数分間窓を開けるのが基本の使い方です。

加湿器は使い始める前に内部を洗う

加湿器はしまっている間にタンクの中が乾き、水あかや汚れがこびりついています。そのまま水を入れて動かすと、汚れを含んだ空気を部屋に広げることになります。使い始める前の洗浄は必ずやってください。

タンクは中性洗剤で洗い、白い水あかが固まっている部分にはクエン酸を使います。水1リットルにクエン酸大さじ1杯ほどを溶かし、つけ置きしてから洗い流すと落ちやすくなります。フィルターは取扱説明書の指示に従って洗うか交換しましょう。

加湿器のタンクは、使い始めてからも水を毎日入れ替えるのが基本です。継ぎ足しを続けると、内部で雑菌が繁殖しやすくなります。

カメムシ・クモの越冬侵入を止める

秋の虫対策は、夏とは目的が変わります。夏は「入ってきた虫を退治する」でしたが、秋は「冬を越す場所として選ばれない」ことがゴールです。10月から11月にかけて、虫は暖かい越冬場所を探して建物に近づきます。

特に多いのがカメムシです。日当たりのよい壁面に集まり、洗濯物にとまって家の中まで運ばれます。つぶすと強いにおいが残るので、見つけたら紙やペットボトルで受けて外に出すのがおすすめです。

越冬させないための3つの対策
  • すき間をふさぐ:サッシのゴムパッキンの劣化、換気口、エアコンの配管まわりが主な侵入口です
  • 洗濯物を取り込む前に払う:夕方の取り込み時、日当たりのよい面にとまっていることが多いです
  • 家のまわりを片づける:落ち葉、段ボール、植木鉢の下は越冬場所として選ばれやすい場所です

ゴキブリも寒くなると屋外から屋内へ移動します。段ボールを室内にため込んでいる家は、この時期に処分しておくと安心です。

窓のサッシに隙間テープを貼って冬支度をしている様子

10月の家事をラクに進めるコツ

ここまで挙げた家事を全部やろうとすると、それだけで疲れてしまいます。大切なのは順番と配分です。10月は日数に余裕があるので、週末ごとに割り振れば無理なく終わります。

年末大掃除を10月に前倒しする

12月の大掃除がつらいのは、寒いからです。水は冷たく、窓を開ければ部屋が冷え、換気扇の油汚れも固まって落ちにくくなります。

そこで、水と気温が関わる場所だけを10月に前倒しします。具体的には、窓・網戸・ベランダ・換気扇・浴室あたりです。油汚れはある程度の気温があるほうがゆるむので、10月のほうが確実にラクに落ちます。

12月に残すのは、冷蔵庫の整理や玄関まわり、床の拭き上げなど、寒くても手が止まらない作業だけ。これだけで年末の負担が半分近くになります。

前倒しする場所ごとの手順と、週末3回で終わらせる割り振りはこちらにまとめています。

週末ごとに割り振る段取り

10月には土日がおよそ4〜5回あります。1回の週末につき1テーマと決めてしまえば、平日に予定を入れても崩れません。

  • 1週目:エアコンと扇風機(夏家電の締めくくり)
  • 2週目:窓・網戸・サッシ(大掃除の前倒し)
  • 3週目:衣替えと寝具の入れ替え
  • 4週目:暖房の試運転・加湿器の洗浄・すき間の点検

天気に左右される作業は前半に置くのがコツです。衣替えも窓掃除も、晴れた日のほうが確実にはかどります。雨で流れたときのために、予備の週末を1回残しておくと安心ですね。

10月の家事がひととおり終わったら、次は11月です。11月は暖房と加湿器を実際に動かし始める月で、窓やベランダなど水を使う掃除ができる最後の時期でもあります。年末大掃除のうち何を11月に前倒しし、何を12月に残すかも、こちらにまとめています。

10月の家事に関するよくある質問

衣替えは10月1日にやらないといけませんか?

いいえ、日付にこだわる必要はありません。10月1日は学校や職場の制服が切り替わる慣習的な日で、家庭の衣替えの締め切りではありません。最高気温が20℃を下回る日が続いてきたら動く、という気温基準のほうが実用的です。

エアコンは冷房を止めたら電源プラグを抜くべきですか?

暖房で使う予定があるなら、抜かなくて構いません。数か月まったく使わない場合は、待機電力の節約になります。ただし機種によっては内部の自動運転が働かなくなることがあるため、取扱説明書の記載を確認してください。

暖房の試運転は10月でも早すぎませんか?

早すぎることはありません。むしろ推奨されるタイミングです。不具合が見つかった場合、修理や買い替えには時間がかかります。真冬は修理の依頼が集中するため、10月のうちに確認しておくほうが安心できます。

夏物はクリーニングに出したほうがいいですか?

家庭で洗えるものは自宅の洗濯で十分です。スーツ、ジャケット、家庭洗いに向かない素材のものはクリーニングに出すと安心できます。仕上がったらビニール袋を外して収納してください。袋のままだと湿気がこもります。

カメムシが入ってきたらどうすればいいですか?

つぶさずに外へ出すのが基本です。刺激を与えると強いにおいを出すためです。空のペットボトルの口を近づけて落とし込むか、紙やガムテープでそっと包んで外に出してください。においが付いた場所は、中性洗剤で拭き取ります。

10月にやり残したら11月でも間に合いますか?

多くは間に合います。ただし、水を使う掃除と暖房の試運転は10月中に済ませるのがおすすめです。11月に入ると気温が下がって窓掃除がつらくなり、暖房の不具合が見つかったときの対応にも余裕がなくなります。

まとめ|10月は冬をラクにする「準備の月」

10月の家事は、いますぐ困っていることを解決するものではありません。だからこそ後回しになりやすく、動けた人だけが冬を軽く過ごせます。

  • 上旬:エアコンの内部を乾かし、扇風機を洗って収納。窓と網戸の砂ぼこりを落とす
  • 中旬:最高気温20℃を目安に衣替え。夏物は洗ってからしまい、寝具を入れ替える
  • 下旬:暖房器具を試運転し、加湿器を洗う。越冬する虫のすき間対策をする

全部をやろうとしなくて大丈夫です。週末ごとに1テーマだけ決めて動けば、10月が終わるころには冬の準備がひととおり整っています。

まずは今週末、エアコンの送風運転から始めてみてください。ボタンひとつで終わるのに、来年の空気の気持ちよさが変わります。

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