7月の掃除でやること|梅雨明けと真夏に効く場所別のコツ

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梅雨明けの朝、押し入れから出した敷布団がなんとなく重い。窓の下枠には黒い点が並び、浴室の天井は手を伸ばすとまだしっとりしている。梅雨のあいだに家がため込んだ湿気は、明けた直後にこうした形で表に出てきます。7月に手をつける順番と場所ごとの手順を、梅雨明け前でも進められるものから順に整理しました。

先に片づけたいのは、梅雨のあいだに広がったカビです。湿度が下がるこの時期なら、落としてから乾かすところまで一日で終わります。そのうえで、気温の高さと乾きの早さを生かせる油汚れや水洗いに進むと、真夏を迎える前にひと通り片づきます。

目次

7月の掃除でまずやるべきこと(結論)

7月は「梅雨に発生したカビの仕上げ」と「真夏に効く掃除」の2つがポイントです。梅雨が明けると湿気が引き、水を使った掃除がぐんとはかどります。気温が上がるこの時期だからこそ、効率よく落とせる汚れがあるのです。

まずは優先順位を決めておくと迷いません。7月に手をつけたい場所を、おすすめ順に並べました。

  1. 浴室・水回り:梅雨で増えたカビを乾く前に仕上げる
  2. 換気扇・コンロまわり:高温で油がゆるみ、落としやすい
  3. 窓・網戸:丸洗いしてもすぐ乾く好機
  4. エアコン:本格稼働の前にフィルターと送風を整える

7月の掃除は「カビの仕上げ」を先に、「真夏に効く掃除」を次に。この順番なら無理なく片づきます。

この並び順は、天気を待つ必要があるかどうかで決まっています。浴室や換気扇、エアコンは屋内の作業なので、梅雨明けの発表を待たずに進められます。いっぽう窓や網戸、寝具は、日ざしと風がある日を選ぶかどうかで仕上がりが変わります。

場所梅雨明け前でもできるか作業時間の目安
浴室・水回りできる(換気扇を回せば雨の日も可)30〜40分
換気扇・コンロまわりできる(つけ置き中は待つだけ)20分+つけ置き20分〜1時間
窓・網戸晴れた日を待つ網戸1枚10〜15分
エアコンできるフィルター1枚20〜30分(乾燥時間は別)
寝具・布団晴れた日を待つ干す時間を除いて15分

梅雨明けの発表がまだの年は、上の表で「できる」と書いた浴室・換気扇・エアコンから手をつけておきましょう。晴れ間が出た日を、丸ごと窓と寝具にあてられます。

なぜ7月(梅雨明け・真夏)は掃除に向いているのか

7月の掃除がはかどる理由は、気温と湿度の変化にあります。梅雨明けと真夏という季節の節目だからこそ、落としやすくなる汚れがあるのです。理由を知っておくと、どこから手をつけるか判断しやすくなります。

ただし、梅雨明けの時期は地域で大きく違います。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、九州南部が7月15日ごろ、関東甲信が7月19日ごろ、東北北部は7月28日ごろです。同じ7月でも、南と北では2週間ほどのずれがあります。カレンダーの日付ではなく、住んでいる地域の梅雨明けの発表を合図にすると、始めどきを外しません。

高温で油汚れがゆるみ、水拭きも早く乾く

気温が高い時期は、固まった油汚れがやわらかくなります。換気扇やコンロまわりの油は、温度が上がるほどゆるんで落としやすくなるのです。冬場はこびりついて苦戦する汚れも、夏なら力をかけずに拭き取れます。

水を使った掃除の乾きが早いのも、夏ならではの利点です。床やサッシを水拭きしても、湿気がこもりにくく、すぐにカラッと乾きます。掃除後のべたつきや嫌なにおいが残りにくいのもうれしいところです。

乾きの早さは、作業の組み立てにも生かせます。網戸やエアコンのフィルターのように「洗って乾かす」ものを先に手放しておけば、乾いていくあいだに浴室や窓へ移れます。日ざしと風がある日なら数時間で乾くので、朝のうちに洗ったものは夕方には元に戻せる計算です。

梅雨に発生したカビを「仕上げ」で断つ

梅雨の間に増えたカビは、明けたタイミングで一度しっかり落としておきましょう。湿度が下がる7月は、カビの活動がいったん落ち着きます。今のうちに根を断っておけば、夏のあいだの再発を抑えられます。

浴室や窓まわり、畳など、湿気がこもった場所を重点的に見直すのがおすすめです。放っておくと色素が定着し、落ちにくくなってしまいます。

落としやすさは、色の残り方で見分けられます。表面に浮いているだけの黒ずみは、洗剤をつけて拭くと下地の色が戻ります。拭いても薄い灰色が残るなら、素材の奥まで色素が入り込んだあとで、ここからは漂白の力を借りることになります。梅雨明け直後は前者の段階で見つかることが多く、手間の少ないうちに片づけられる時期です。

梅雨が明けたら、まずカビの仕上げ。これだけで夏の掃除がぐっとラクになりますよ。

【場所別】7月にやるべき掃除のやり方

ここからは、7月に手をつけたい場所を順番に見ていきます。それぞれ「なぜ今やるとよいか」と「具体的な手順」をセットで紹介します。すべてを一度にやる必要はなく、気になる場所から進めて大丈夫です。

どの場所にも共通する原則がひとつあります。乾いたホコリを先に取り除いてから、水や洗剤を使うことです。ホコリが載ったまま濡らすと泥のように広がり、かえって落としにくくなります。掃除機やハンディモップでひと通り払ってから、水を使う手順に進みましょう。

夏の窓辺で掃除をするイメージ

浴室・水回り(梅雨明けのカビ仕上げ)

浴室は梅雨明けに最優先で見直したい場所です。湿気がこもりやすく、カビが一気に広がっているケースが少なくありません。とくに天井や換気扇は見落としがちなので、忘れずにチェックしましょう。

天井は壁や床のあとに回すと、落ちたしずくで洗ったばかりの面を汚さずにすみます。脚立に上って真上へスプレーすると洗剤が目に入る危険があるので、床用ワイパーにドライシートを取り付け、シートに洗剤を含ませてから拭く方法が安全です。仕上げは水で湿らせたシートに替え、洗剤を残さず拭き取ります。

STEP
換気扇を回しながら換気する

掃除中は湿気とにおいがこもるため、最初に換気扇を回します。

STEP
壁や床のカビに洗剤を塗布する

カビ取り用の洗剤を吹きかけ、数分置いて汚れを浮かせます。塩素系を使うときは必ず単独で使い、酸性のものと混ぜないようにしましょう。

STEP
こすり洗いして水で流す

スポンジやブラシで軽くこすり、しっかり洗い流します。仕上げに水気を拭き取ると、再発を抑えられます。

排水溝のぬめりも、暑くなる前に片づけておくと安心です。詳しい手順は、こちらの記事も参考にしてください。

換気扇・コンロまわり(ゆるんだ油を落とす)

換気扇とコンロまわりは、気温が高い7月こそ落としどきです。固まった油が熱でやわらかくなり、冬よりも格段に楽に落とせます。年末の大掃除に回しがちな場所ですが、夏に前倒しするとぐっと負担が減ります。

外したパーツは、ぬるま湯に重曹を溶かしてつけ置きすると効果的です。油汚れはアルカリ性の重曹となじみやすく、つけ置きだけでも汚れが浮いてきます。こすり落とす量が減るので、力もいりません。

つけ置きの目安:40〜50℃のぬるま湯1リットルに対し、重曹を大さじ3〜4杯ほど。20分以上(汚れが強ければ1時間ほど)つけ置きしてから、やわらかいブラシでこすります。

気をつけたいのは部品の素材です。銀色のアルミ製フィルターや整流板は、重曹のようなアルカリ性の洗剤でまだらに黒く変色することがあります。素材の表示が見当たらないときは、台所用の中性洗剤とやわらかいスポンジで洗うほうが安心です。

つけ置きの湯がぬるくなると、浮いた油が部品に戻ってしまいます。20分ほどたって湯が冷めてきたら、いったん取り出して湯を入れ替えるか、そこでこすり洗いに移りましょう。すすぎも同じくらいの温度の湯で行い、洗剤が残らないところまで流します。

重曹の使い分けは、こちらの記事でくわしく解説しています。

窓・網戸(丸洗いが乾く今が好機)

窓と網戸は、乾きが早い7月にこそ丸洗いしたい場所です。水をたっぷり使っても短時間で乾くので、拭き跡が残りにくくなります。梅雨の雨で外側にたまった汚れも、まとめて落としておきましょう。

網戸は取り外して、シャワーや散水ホースで水をかけると一気にきれいになります。外せない場合は、固く絞った布で上から下へ拭くだけでも効果があります。仕上げに窓ガラスを拭けば、部屋が明るくなったように感じられます。

外した網戸は、壁やベランダの手すりに立てかけ、上から下へ水をかけると汚れが流れ落ちます。地面に寝かせると水がたまり、乾くときに汚れの跡が残ってしまいます。レールにたまった砂は、水をかける前に掃除機の細いノズルで吸い出しておくと、泥になって固まりません。

窓ガラスは、外側を先に洗ってから内側に移ると、どちら側に汚れが残っているか見分けやすくなります。

ガラスをスッキリ仕上げるコツは、こちらの記事にまとめています。

エアコン(本格稼働前のフィルター・送風)

エアコンは、毎日使い始める前に手入れしておくと快適です。梅雨の間に内部で湿気を含み、カビやにおいの原因がたまっていることがあります。本格的に冷房を使う前に、フィルターと送風口を整えておきましょう。

フィルターを引き出す前に、本体の周りと吹き出し口の外側を乾いた布で拭いておくと、外した拍子にホコリが落ちてきません。床にも新聞紙を敷いておくと、あとの片づけが楽になります。

洗うときは、ホコリが付いていた面の裏側からシャワーを当てると、目に詰まった綿ぼこりが押し出されます。乾かすのは日陰で、完全に乾いてから戻すのが大切です。生乾きのまま取り付けると、それ自体がにおいのもとになります。厚みのあるタイプは半日ほどみておくと安心です。

STEP
フィルターを外してホコリを吸い取る

掃除機でホコリを吸ってから、水洗いして陰干しします。

STEP
送風運転でファン内部を乾かす

30分ほど送風運転をすると、内部の湿気が抜けてカビ予防になります。

分解が必要なファンの奥や、においが強い場合は、無理をせず専用の方法を確認しましょう。

寝具・布団(梅雨明けの晴天で湿気を抜く)

寝具は、梅雨のあいだにいちばん湿気を吸い込む場所です。眠っているあいだにも汗をかくため、敷布団やマットレスの裏側には水分がたまります。フローリングに直接敷いている場合は、床との接地面で湿気の逃げ場がなくなり、めくると黒い点が出ていることもあります。

梅雨明けの晴れた日は、床に接していた面を上に向けて風を通すところから始めます。日ざしが強く湿度も下がる午前10時から午後2時ごろを目安に、途中で裏返して両面に風を当てましょう。シーツと枕カバーを同じ日に洗ってしまうと、寝室に残るにおいもまとめて片づきます。

干せない大きさのマットレスは、壁に立てかけて扇風機の風を当てるだけでも湿気が抜けます。すでに黒い点が出ている場合は、敷布団の素材によって使える洗剤が変わります。手順と素材ごとのNGは、下の記事で確認できます。

真夏の掃除をラクにする3つのコツ

暑い時期の掃除は、進め方しだいで負担が大きく変わります。無理をすると熱中症のリスクもあるため、体に優しい工夫を取り入れましょう。ここでは、すぐ実践できる3つのコツを紹介します。

  • 涼しい時間帯に動く:朝の早い時間や夕方など、気温が下がる時間帯にまとめて作業します。
  • こまめに水分をとる:作業の前後と途中で水分を補給し、エアコンや扇風機で室温を下げながら進めます。
  • 一日一か所に絞る:すべてを一度にやろうとせず、場所を分けて進めると挫折しにくくなります。

真夏は無理せず短時間で。涼しい時間に区切って進めるのが、続けるいちばんのコツです。

とくに用心したいのが、梅雨明け直後の数日です。雨が続く時期は気温が上がりきらず、体が暑さに慣れないまま真夏の日ざしを迎えることになります。環境省も梅雨明け直後の熱中症予防を呼びかけており、体を動かす掃除はこの時期がいちばん負担の大きいタイミングです。晴れたからといって、一日で家じゅうを終わらせようとしないほうが安全です。

道具の置き方でも作業時間は変わります。使う洗剤とブラシ、ゴム手袋、乾いた布をひとつのかごにまとめておけば、途中で取りに戻る往復がなくなります。夏はゴム手袋の中が蒸れやすいので、場所を移るときに手を洗って乾かしてから続けると、道具が滑りにくくなります。

7月にやるべき家事の全体像は、こちらの記事で時期別に整理しています。掃除とあわせて見直すと段取りが立てやすくなります。

7月の掃除でよくある疑問(FAQ)

7月と6月の掃除は何が違いますか?

6月は梅雨入り前後の「カビを防ぐ」掃除が中心です。7月は梅雨明けの「カビを仕上げで断つ」掃除に加え、高温を生かした油汚れや網戸の丸洗いが向いています。6月の掃除のポイントは関連記事も参考にしてください。

暑い夏に大掃除をしても大丈夫ですか?

梅雨明け直後の7月は湿度が下がって乾きが早く、油汚れもゆるむので、むしろ掃除に向いた時期です。ただし日中は気温が高いので、朝夕の涼しい時間帯に区切って進め、水分補給を挟みながら無理のない範囲で行ってください。

カビ取り後に再発させないコツはありますか?

掃除のあとに水気をしっかり拭き取り、換気をよくすることが基本です。浴室は使用後に冷水をかけて温度を下げると、カビが育ちにくくなります。

カビ取り剤を使った日に、同じ場所でクエン酸を使ってもいいですか?

同じ日に続けて使うのは避けてください。塩素系のカビ取り剤に酸性の洗剤が混ざると、有毒なガスが発生します。時間をあけたつもりでも、排水口や床の目地に洗剤が残っていることがあります。水垢とカビの両方が気になるときは、片方を終えたら十分に水で流して乾かし、もう片方は別の日に回すと安全です。

フィルターを洗っても、冷房のにおいが取れません。

においのもとがフィルターより奥にあるサインです。冷房を止めたあとに送風運転で内部を乾かす習慣をつけると、軽いにおいなら日を追って薄れていきます。それでも運転のたびに強くにおう場合は、送風ファンや熱交換器に汚れがたまった状態です。無理に分解せず、自分でできる範囲と業者に任せる範囲を確かめてから判断しましょう。

まとめ:7月は「梅雨明けの仕上げ」と「真夏に効く掃除」

7月の掃除は、梅雨で増えたカビを仕上げで断ち、真夏に効く場所を効率よく片づけるのがコツです。浴室や水回りのカビ対策を先に、換気扇や網戸など高温と乾きやすさを生かせる場所を次に進めましょう。

暑い時期は無理が禁物です。涼しい時間帯に一日一か所ずつ、水分をとりながら進めれば、夏のあいだも気持ちよく過ごせます。

進める順番を分ける基準は、晴れ間を待つ必要があるかどうかです。浴室と換気扇、エアコンは雨の日でも手をつけられ、窓と網戸、寝具は晴れが続く日に力を発揮します。梅雨明けの発表が地域で2週間ほどずれることを思えば、日付ではなく天気で決めるほうが確実です。

7月のうちにここまで終えておけば、8月は汚れが定着する前に軽く手を入れるだけで保てます。梅雨明けの発表を合図に浴室から始め、晴れた日に窓・網戸・寝具を片づけ、暑さが本格化する下旬までに換気扇とエアコンを終える。これが7月の掃除の順番です。

「カビの仕上げ」から始めて「真夏に効く掃除」へ。この流れを意識すれば、7月の掃除は無理なく片づきます。

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