畳の部屋を掃除しようとして、フローリングと同じようにモップで水拭きしていいのか、掃除機は縦横どちらにかけるのか、迷ったことはありませんか。畳は木や樹脂の床材と違い、湿気を吸って吐き出す天然素材です。同じ掃除でも、やり方をひとつ間違えると変色やカビの原因になります。
先に結論をお伝えすると、畳の掃除は「乾いた状態で、目に沿って、水は最小限」の3点に尽きます。この記事では、毎日から週1回でやる基本の手順と頻度の目安、皮脂汚れや食べこぼしなど汚れ別の落とし方、やってはいけない掃除、そしてダニとニオイを抑える換気のしかたまでを順番に整理します。掃除で戻らない汚れの見極め方も最後にまとめました。
畳の掃除は「乾いた状態・目に沿って・水は最小限」が基本
畳の表面(畳表)に使われているい草は、内部がスポンジのような多孔質の構造になっています。この構造があるおかげで湿気を吸ってくれるのですが、裏を返せば水をかければそのまま吸い込み、乾くまで内側に残り続けるということでもあります。畳の掃除で水拭きが勧められないのは、汚れが落ちないからではなく、含んだ水分がカビの材料になるからです。
覚えておきたい3つの原則
道具や洗剤を増やす前に、この3つを守るだけで畳の状態は変わります。
- 乾いた状態で行う(濡らすのは汚れを落とす一瞬だけ、そのあと必ず乾拭き)
- 畳の目(い草が並んでいる筋の方向)に沿って動かす
- 力でこすらず、ゆっくり時間をかけて動かす
目に逆らって掃除機やブラシを動かすと、い草の織り目が起き上がり、けば立ちや毛羽の原因になります。いったんけば立った表面はほこりをためやすくなり、掃除の手間がむしろ増えていきます。目の方向は、畳をよく見ると縦に走る筋で判別できます。部屋によって畳ごとに向きが違うので、1枚ずつ確認しながら進めてください。
用意するもの
特別な洗剤は必要ありません。家にあるもので足ります。
| 道具 | 使う場面 | 補足 |
|---|---|---|
| 掃除機 | 毎回の基本 | ヘッドは床用でよい。回転ブラシは弱めか停止が安心 |
| 乾いた雑巾・古タオル | 毎回の仕上げ | 2枚あると拭き取りと乾拭きを分けられる |
| 固く絞れる雑巾 | ベタつきが出たとき | 絞ったあと水が垂れない状態が目安 |
| クエン酸(粉末) | 皮脂汚れ・ペットの粗相 | 水200mlに小さじ1/2程度の薄い濃度で使う |
| 掃除用の消毒用エタノール | カビの初期対応 | 本格的なカビ取りは別記事を参照 |
| 塩・小麦粉・ベビーパウダー | 液体をこぼしたとき | 吸わせてから掃除機で取る |
| 歯ブラシ・つまようじ | 目の中や縁の際 | 先が硬すぎるものは避ける |
逆に、フローリング用のウェットシートやワックス、住宅用の中性洗剤スプレーは、この段階では出番がありません。理由は「やってはいけない掃除」の章で詳しく説明します。
毎日〜週1でやる基本の掃除手順
畳の日常の掃除は、換気から始めて乾拭きで終わるのが基本の流れです。所要時間は6畳の和室で10分ほど。順番を変えると、せっかく浮かせたほこりを吸い残したり、湿気を閉じ込めたりすることになります。
掃除の前に窓を2か所開け、空気の通り道を作ります。1か所しか窓がない部屋では、対角にあたるドアを開けて代用してください。畳の掃除は最後まで湿気との勝負になるため、最初に空気を動かしておくと仕上がりが変わります。
畳1枚につき、目に沿って往復させます。目に対して斜めや直角に動かすと、織り目の中のごみが押し込まれてしまいます。急いで動かすほど吸えないので、押すときより引くときをゆっくりにするのがコツです。
畳と畳のすき間、縁(へり)の布と畳表の境目は、ほこりと髪の毛がいちばんたまる場所です。掃除機の細いノズルに替えるか、歯ブラシでかき出してから吸い取ります。ここを飛ばすと、部屋全体がなんとなくくすんで見えます。
掃除機で吸いきれなかった細かいほこりを、乾いた雑巾で拭き取ります。ここでも動かす向きは目に沿って。乾拭きは畳表の表面を整える効果もあり、続けているとつやが落ち着いてきます。
掃除で舞い上がったほこりを外へ逃がします。固く絞った雑巾を使った日は、乾くまで窓を開けたままにしてください。畳に触れて冷たさが残っているうちは、まだ水分が抜けきっていません。

掃除機のかけ方で差がつく3点
同じ掃除機でも、動かし方だけで吸える量は変わります。畳の場合は次の3点を意識してください。
- 速度の目安は1畳あたり40〜60秒。フローリングと同じ速さでは織り目の奥まで届かない
- 回転ブラシ付きのヘッドは弱にするか止める。強い回転はけば立ちの原因になる
- 畳を強く押さえつけない。ヘッドが密着しすぎると空気が入らず、かえって吸引力が落ちる
ロボット掃除機を使っている場合も、畳の部屋では補助と考えたほうが確実です。走行する向きが目と一致しないうえ、縁のきわは構造上どうしても残ります。週に1回、手がけで目に沿ってかけ直す日を作っておくとよいでしょう。
掃除の頻度の目安
毎日きっちりやる必要はありません。人の出入りと、その部屋で何をしているかで決めてください。
| 頻度 | やること | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 2〜3日に1回 | 掃除機を目に沿ってかける | 6畳で5分 |
| 週1回 | 掃除機+乾拭き、縁と際のほこり取り | 6畳で10〜15分 |
| 月1回 | 家具を少し動かして下も掃除機、ベタつきがあれば固く絞った雑巾 | 30分 |
| 年1〜2回 | 畳を上げて裏と床下を乾かす(畳干し) | 半日 |
寝室として使っている和室や、小さな子どもが食事をする部屋では、頻度を1段階上げると汚れがたまりにくくなります。逆に客間としてほとんど使っていない部屋なら、週1回の掃除機と換気で十分です。使っていない部屋ほど空気が動かず、湿気だけがたまることには注意してください。
畳の掃除でいちばん効くのは、洗剤ではなく「掃除機をゆっくりかけること」と「換気」です。まずここを習慣にしてください。
汚れ別の落とし方|使うものと手順の目安
畳の汚れは、乾いたごみ・皮脂などのベタつき・こぼした液体・カビの4種類に大きく分かれます。それぞれ対処が違い、順番を間違えると汚れを広げてしまいます。まず全体像を確認してください。
| 汚れ | 使うもの | 手順の要点 | 注意 |
|---|---|---|---|
| ほこり・砂・髪の毛 | 掃除機、乾いた雑巾 | 目に沿ってゆっくり吸う | 水は使わない |
| 皮脂のベタつき・黒ずみ | 固く絞った雑巾(またはクエン酸水) | 目に沿って拭き、すぐ乾拭き | 濡らしすぎない |
| 食べこぼし(固形) | 掃除機、歯ブラシ | 乾かしてから取る | 濡れたまま拭き広げない |
| 飲み物・調味料(液体) | 乾いた布、塩や小麦粉 | 吸わせてから掃除機で取る | こすらず押さえる |
| ペットの粗相 | タオル、薄いクエン酸水 | 吸い取る→拭く→乾かす | 塩素系は使わない |
| カビ | 消毒用エタノールなど | 乾いた状態で行う | 水拭きすると広がる |
| 日焼けによる黄ばみ | (掃除では戻らない) | 裏返しや表替えを検討 | 漂白剤で白くしない |
皮脂のベタつき・黒ずみ
夏場に素足で歩く和室では、汗や皮脂が畳表にたまり、触るとうっすらベタつくようになります。この段階なら、固く絞った雑巾で目に沿って拭くだけで大きく改善します。バケツの水に雑巾を浸したら、両手でねじって水が垂れなくなるまで絞り、それから拭いてください。拭いた直後に乾いた雑巾でもう一度なぞり、窓を開けて乾かします。
それでも取れないベタつきには、薄いクエン酸水を使う方法があります。水200mlに小さじ1/2ほどのクエン酸を溶かし、その液で雑巾を固く絞って拭きます。皮脂は弱アルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸と組み合わせると落ちやすくなります。ただし濃くすればよいというものではなく、濃度を上げるとい草が傷みます。使う前に、押し入れの中など目立たない場所で1回試してから全体に広げてください。
食べこぼしと液体のシミ
畳の上でお茶やジュースをこぼしたとき、いちばんやってはいけないのが「濡れた布でこする」ことです。畳表は繊維の集まりなので、こすると汚れが目の奥へ押し込まれ、シミとして定着します。
正しい手順は、吸わせてから取ることです。まず乾いたタオルを上から押し当て、水分を吸わせます。次に塩や小麦粉、ベビーパウダーなどの粉を上からかけ、こぼれた液を粉に移します。粉が湿ってきたら、乾くのを待って掃除機で吸い取ります。醤油やコーヒーのように色の濃い液体は、この工程を2回繰り返すと薄くなります。それでも残った色は、無理に漂白しようとせず、後述する表替えの判断に回してください。
- 押さえて吸う(こすらない、広げない)
- 粉をかけて残りを移す(塩・小麦粉・ベビーパウダーのいずれか)
- 乾いてから掃除機で吸い、最後に乾拭きする
ペットの粗相とにおいが残るとき
ペットの尿はアルカリ性で、放置するとアンモニア臭が残ります。まずタオルを重ねて上から体重をかけ、水分をできるだけ吸い出してください。そのうえで薄いクエン酸水を含ませた雑巾を固く絞り、目に沿って拭きます。酸性のクエン酸がアルカリ性のにおい成分と反応して中和されるため、消臭剤を吹きかけるより根本的な対処になります。仕上げは乾拭きと換気です。
抜け毛が畳の目に入り込んで取れない場合は、ゴム手袋をはめた手で目に沿ってなでると、静電気で毛が集まってきます。集めてから掃除機で吸うほうが、最初から掃除機で追いかけるより早く済みます。

カビを見つけたときは水拭きしない
畳に白や緑の粉のようなものが浮いていたら、それはカビです。ここで濡れた雑巾を使うと、胞子を畳表全体に塗り広げたうえ、水分という栄養まで与えることになります。乾いた状態のまま、消毒用エタノールを含ませた布で軽く取るのが基本です。状態別の落とし方と再発を防ぐ手順は、下の記事でくわしく整理しています。

畳にやってはいけない掃除
畳の失敗の多くは、他の床材で正解とされている方法をそのまま持ち込んだときに起きます。とくに次の6つは、汚れが落ちる代わりに畳そのものを傷めます。
| やりがちな方法 | 何が起きるか | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 重曹・セスキなどアルカリ性の洗剤で拭く | い草が変色して黄ばむ・白く粉を吹く | 薄いクエン酸水か、水拭き+乾拭き |
| 塩素系漂白剤でカビや黒ずみを消す | 脱色してまだらになる・畳表が傷む | 消毒用エタノールで対処する |
| びしょ濡れの雑巾やモップで水拭き | 水分が内部に残りカビの原因になる | 固く絞る、拭いたら乾拭きと換気 |
| スチームクリーナーを当てる | 高温多湿で変色・カビ・変形が起きる | 畳干しと換気で乾かす |
| フローリング用ワックスやウェットシート | べたついてほこりを呼ぶ・すべりやすくなる | 乾拭きで整える |
| 掃除機を目に逆らって強くかける | けば立ち、毛羽立ちが進む | 目に沿ってゆっくりかける |
重曹は畳には使わない
重曹は油汚れや皮脂に強く、掃除の万能選手として紹介されることが多い素材です。ただし畳は例外にあたります。重曹は弱アルカリ性で、天然素材のい草に触れると変色を起こすことがあり、乾いたあとに白い粉が残って目立つこともあります。畳の上でこぼした食品に重曹を振りかけるのも避けてください。重曹が向いている場所と向かない場所は、下の記事に場所別でまとめています。

塩素系漂白剤は使わない・混ぜない
黒ずみやカビを一度で消したくなり、浴室用のカビ取り剤を畳に使ってしまう例があります。塩素系の薬剤はい草を脱色させ、色の抜けた部分だけがまだらに白く残ります。畳は部分的な補修が難しいため、この状態になると表替えするしかありません。
水と熱をかけすぎない
スチームクリーナーは、高温の蒸気で汚れを浮かせる道具です。フローリングやタイルでは有効ですが、畳に当てると熱と水分の両方を一度に与えることになります。畳床(畳の芯材)まで湿ると、表面が乾いて見えても内部は湿ったままになり、数週間後にカビとして現れることがあります。同じ理由で、絞りが甘い雑巾での水拭きも避けてください。
どうしても水拭きしたいときは、年に数回、湿気の少ない晴れた日に限定します。固く絞った雑巾で目に沿って拭き、すぐ乾いた雑巾でなぞり、窓を開けて数時間乾かす。この3点をセットにできる日だけにしてください。
ダニとニオイを抑える換気と畳干し
畳の悩みで多いのが、ダニとこもったにおいです。どちらも原因は同じで、湿気とほこり(ダニのえさになる皮脂やフケ、食べかす)がたまっていることにあります。つまり、掃除機と換気を続けることが、そのまま対策になります。
湿度は60%以下を目安にする
ダニもカビも、高温多湿の環境で増えます。目安として、室温20〜30℃・湿度60%以上がそろうと活動しやすくなるため、和室では湿度計を1つ置いて60%を超えたら換気か除湿をする、という運用にすると判断が楽になります。梅雨から夏にかけては、押し入れの引き戸も少し開けておくと空気が回ります。
エアコンの除湿や除湿機がない場合でも、窓の開け方や家具の置き方で湿度は下げられます。部屋全体の湿度対策は下の記事にまとめています。

年1〜2回の畳干しで内部を乾かす
畳は日々の掃除では表面しか乾かせません。年に1〜2回、よく晴れて空気が乾いた日に畳を上げ、内部と床下を乾かしておくと状態が長持ちします。マイナスドライバーなどを畳のすき間に差し込んで持ち上げると外せますが、1枚あたり20〜30kgになることもあるため、無理をせず2人で作業してください。
- 元の位置がわかるよう、外す前に配置を写真に撮っておく(畳は1枚ずつ寸法が違う)
- 屋外に出す場合は、裏面を上にして立てかける(表面に直射日光を当てると退色する)
- 外に出せないときは、室内で畳の片側を持ち上げ、空き缶やペットボトルをかませて数時間風を通す
- 戻す前に、床下側のほこりを掃除機で吸っておく

マンションなどで畳を上げられない場合は、扇風機やサーキュレーターを床に向けて回すだけでも違います。ふとんを敷きっぱなしにしている部屋では、ふとんを毎日たたむことが最も効く畳の湿気対策になります。
においが気になるときの対処
畳のにおいには、い草そのものの香りと、湿気やカビによる不快なにおいの2種類があります。前者は時間とともに落ち着くもので、対処は不要です。後者の場合は、消臭スプレーを吹きかけると水分を足すことになり逆効果になりやすいため、まず換気と乾拭きを試してください。
昔ながらの方法として、湿らせた茶殻や新聞紙をまいて掃除する方法が知られています。ほこりを吸着させる狙いですが、現在の住宅は気密性が高く乾きにくいため、水分を含んだ茶殻がシミやカビのもとになることがあります。同じ目的なら、乾いた状態で掃除機をゆっくりかけるほうが安全です。
掃除で戻らない汚れの見極め
掃除で対応できるのは、表面についた汚れまでです。次のような状態は、手を尽くしても元の色には戻りません。むしろ強い洗剤で挑戦するほど傷みが進むため、早めに切り替えを検討したほうが結果的に安く済みます。
- 日焼けで全体が黄色から茶色に変わっている(劣化ではなく自然な経年変化)
- 色の濃い液体のシミが目の奥まで入り、粉で吸わせても薄くならない
- けば立ちが進み、歩くとい草の繊維が衣類につく
- カビを取っても短期間で再発する、または畳床まで湿っている感触がある
- 踏むとぶかぶかする、へこみが戻らない
対応は状態によって3段階に分かれます。畳表を裏返して使う「裏返し」、畳表だけを新しくする「表替え」、畳床ごと入れ替える「新調」です。目安として、裏返しは新しい畳を敷いてから数年以内の1回限り、それ以降は表替え、畳床が傷んでいれば新調という順になります。どれにあたるかは畳店に見てもらうのが確実で、写真を送れば概算を教えてくれる店もあります。
賃貸住宅の場合は、自分で判断して業者に依頼する前に管理会社へ連絡してください。畳の交換費用の負担区分は契約によって異なり、退去時の原状回復として扱われることもあります。
よくある質問
- 畳は水拭きしてもいいですか?
-
い草の畳は、基本的に乾拭きで済ませるのが安全です。ベタつきが取れないときだけ、水が垂れないほど固く絞った雑巾で目に沿って拭き、そのあと必ず乾拭きと換気をしてください。頻度は年に数回、湿度の低い晴れた日に限るのがおすすめです。和紙や樹脂の畳表は水拭きできる製品もあるため、取扱説明書を確認してください。
- 掃除機は縦・横どちらにかけるのが正解ですか?
-
畳の目、つまりい草が並んでいる筋に沿ってかけます。部屋の縦横ではなく、畳1枚ごとの向きに合わせるのがポイントです。市松に敷かれた和室では、隣り合う畳で目の向きが90度変わるため、1枚ずつ向きを変えながら進めてください。目に逆らってかけると、織り目が起きてけば立ちの原因になります。
- 畳にフローリング用のウェットシートを使ってもいいですか?
-
おすすめできません。ウェットシートには洗剤やつや出し成分が含まれているものが多く、畳表に残るとベタついてほこりを呼びます。乾いたフロア用のドライシートであれば、ほこりを取る目的で使えます。この場合も、動かす向きは畳の目に沿ってください。
- 新しい畳が黄色くなってきました。掃除で戻せますか?
-
戻せません。い草は日光や空気に触れることで、青みのある緑から黄色、飴色へと少しずつ変化していきます。これは汚れではなく自然な経年変化です。漂白剤で白くしようとすると、脱色してまだらになるうえ畳表が傷みます。日焼けを遅らせたい場合は、レースのカーテンなどで直射日光を和らげてください。
- 畳の上にカーペットやジョイントマットを敷いても大丈夫ですか?
-
敷けますが、畳が呼吸できなくなるため湿気がこもりやすくなります。敷く場合は、通気性のある素材を選び、月に1度はめくって畳と裏面を乾かしてください。とくに冬場は、暖房で温まった床とマットの間で結露が起きることがあります。めくったときに湿っていたら、敷きっぱなしをやめる判断も必要です。
- ダニが気になります。畳に殺虫剤を使ったほうがいいですか?
-
まずは掃除機と換気で、えさになるほこりと湿気を減らすことが先です。畳用の防ダニ剤もありますが、使う前に説明書きを読み、和室の広さに合った量を守ってください。刺された跡が続く、赤みや腫れが引かないといった症状がある場合は、掃除で対処しようとせず、皮膚科や害虫駆除の専門業者に相談してください。
まとめ
畳の掃除は、道具や洗剤を増やすほどうまくいくわけではありません。むしろ、他の床材で当たり前になっている水拭きやアルカリ性の洗剤が、畳では傷みの原因になります。この記事の要点を整理します。
- 基本は「乾いた状態・目に沿って・水は最小限」。掃除機は1畳40〜60秒を目安にゆっくりかける
- 頻度は2〜3日に1回の掃除機、週1回の乾拭き、月1回の家具移動、年1〜2回の畳干し
- 液体をこぼしたらこすらず、押さえて吸い、粉に移してから掃除機で取る
- 重曹・塩素系漂白剤・スチーム・ウェットシートは使わない。塩素系と酸性の併用は危険
- ダニとにおいの対策は、湿度60%以下と掃除機。日焼けやシミが戻らない段階なら裏返し・表替えを検討する
今日からできるのは、掃除機を目に沿って、いつもの半分の速さでかけること。畳の掃除はこれだけで手応えが変わります。
