10月の掃除でやること|油汚れとカビを冬前に断つ場所別のコツ

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10月に入ると、掃除のハードルが一気に下がります。汗をかかずに動けて、水を触っても冷たくない。窓を開けても寒くない。1年のうちで、これほど掃除に向いた月はそう多くありません。

ただ、10月の掃除は「今すぐ困っていること」ではないので、後回しになりがちです。気づけば12月、冷たい水で換気扇と格闘することになります。

10月に優先すべきは「油汚れ」と「カビ」。どちらも寒くなるほど落としにくくなる汚れで、12月に回すと同じ作業に倍の時間がかかります。

この記事では、10月にやるべき掃除を場所ごとに整理します。なぜ10月なのかという理由から、換気扇・浴室・ホコリ・ベランダの進め方、3週間で終わらせる段取りまで順番に見ていきましょう。

目次

10月の掃除は「油汚れとカビ」を先に片づける

10月にやることは山ほどありそうに見えますが、優先順位ははっきりしています。時間が限られているなら、次の3つだけで十分です。

  1. キッチンの換気扇・コンロまわりの油汚れ:気温が下がるほど油は固まり、落ちにくくなります
  2. 浴室のカビ:夏のあいだに広がったカビを、暖房で室内が乾く前にリセットします
  3. 照明・カーテン・床のホコリ:暖房を入れると空気が動き、たまったホコリが一気に舞います

この3つに共通しているのは、「先送りするとコストが上がる」という点です。油は固まり、カビは根を張り、ホコリは暖房の風で部屋中に散ります。逆に言えば、それ以外の掃除は11月でも12月でも大きくは変わりません。

窓・網戸・サッシまわりや、衣替え・暖房器具の準備といった「冬支度」も10月の仕事ですが、そちらは掃除というより家事全体の段取りの話になります。あわせて進めたい方は、月全体の流れをまとめた記事も参考にしてください。

なぜ10月が掃除に一番向いているのか

「掃除は年末にやるもの」というイメージがありますが、条件だけで見ると12月はかなり不利な月です。10月が有利な理由を3つに分けて見ていきます。

気温15〜20℃は油汚れがゆるむ境目

調理で飛び散った油は、温度が下がるほど粘りが強くなり、最終的にはベタベタした固い膜になります。夏場のようにサラッとはしていませんが、10月の室温であればまだ十分にゆるみます。

これが12月になると、同じ汚れでもガチガチに固まっています。お湯につけ置きしても、ぬるくなった時点で再び固まってしまう。年末の換気扇掃除が重労働に感じるのは、根性の問題ではなく気温の問題なんですね。

湿度が下がって乾きが早い

10月は空気が乾いてくる時期です。これは掃除にとって地味に大きなメリットになります。

  • 洗ったフィルターやカバーが半日で乾く(梅雨時は丸1日でも乾ききらない)
  • 浴室を洗ったあと、換気だけで水気が飛ぶ
  • カーテンや布製品を洗っても、部屋干しで乾かせる
  • 拭き掃除の跡が残りにくい

「洗ったのに乾かなくて生乾きのにおいがついた」という失敗が起きにくいのが、この時期の強みです。大物を洗うなら10月が狙い目になります。

12月にやると寒さと忙しさで手が止まる

年末の大掃除がうまくいかない理由は、だいたい2つです。水が冷たくて長続きしないことと、単純に時間がないことです。

10月に換気扇と浴室を済ませておくと、12月にやることは「表面のホコリ取りと拭き掃除」だけになります。年末の掃除時間を半分以下にする、いちばん現実的な方法です。

前月にやり残しがある場合は、そちらを先に片づけてしまいましょう。9月の掃除は10月上旬までなら十分間に合います。

逆に、11月に入って「同じ汚れが落ちなくなった」と感じたときは、気温に合わせてやり方を変える必要があります。翌月の掃除は次の記事にまとめています。

【最優先】キッチンの換気扇・コンロまわりの油汚れ

10月の掃除で最初に手をつけたいのがここです。夏のあいだに飛び散った油が、まだ完全には固まっていないタイミングだからです。

10月なら「つけ置き時間」が短くて済む

換気扇のフィルターやコンロの五徳は、こすって落とすものではなくつけ置きでゆるめてから軽く落とすものです。そしてこのつけ置きの効きが、室温と湯温に左右されます。

つけ置きの基本
  • お湯は40〜50℃:熱すぎる必要はありません。触れる温度で十分です
  • 時間は20〜30分:室温が高い10月なら、湯温が下がりにくく短時間で済みます
  • 洗剤は油汚れ用(弱アルカリ性)か食器用洗剤:重曹やセスキを使う場合は下の素材注意を必ず確認してください
  • 浴槽やシンクに直接つけ置きしない:ゴミ袋を敷いた段ボール箱や、大きめの桶を使うと後片づけがラクです

つけ置き後は、スポンジや使い古しの歯ブラシで軽くなでるだけ。力を入れてこすっているなら、つけ置きが足りていないサインです。

洗剤の選び方はこちらもどうぞ。

やってはいけない素材の組み合わせ

油汚れにはアルカリ性が効きますが、相手の素材によっては傷めてしまいます。ここは知らないと確実に失敗する部分なので、作業前に確認してください。

素材避けたいもの起こること/代わりに使うもの
アルミ製(フィルター・整流板に多い)重曹・セスキ・アルカリ性洗剤黒ずみや変色が出ることがある。中性の食器用洗剤に切り替える
塗装・コーティングされた面研磨剤入りのクリーナー、金属たわし細かい傷が付き、次から汚れが付きやすくなる。柔らかいスポンジで
ステンレス塩素系漂白剤の長時間放置サビの原因になることがある。使うなら短時間で流す
プラスチック部品熱湯変形するおそれがある。40〜50℃までに抑える

洗剤どうしを混ぜないこと。とくに塩素系(カビ取り剤・漂白剤)と酸性(クエン酸・酸性洗剤)を混ぜると有害なガスが発生します。「まぜるな危険」の表示があるものは、同じ日に同じ場所で続けて使うのも避けてください。

換気扇のフィルターを桶に張ったお湯につけ置きしている様子

落ちきらなかったときのリカバリー

何年も掃除していない換気扇だと、1回のつけ置きでは落ちないこともあります。そこで力任せにこすると、コーティングを削って翌年もっと汚れやすくなります。

  • 2回に分ける:1回目のつけ置き後にざっと落とし、新しいお湯でもう一度つける
  • 洗剤を含ませたキッチンペーパーを貼る:垂直な面はつけ置きできないので、湿布のように貼って10分ほど置く
  • それでも残るなら深追いしない:シロッコファンの奥や内部の分解が必要な部分は、無理に外すと戻せなくなります

分解できる範囲だけを年2回ほど洗っておけば、内部にたまる量はかなり抑えられます。頻度としては、今回の10月と、春先の4〜5月あたりが目安です。

夏に育った浴室のカビを冬前にリセットする

浴室のカビは夏に一番増えます。秋になると勢いが落ち着くので、「もう大丈夫」と思ってしまいがちなんですね。

ですが、増えるのが止まっただけで、生えたカビは残ったままです。ここを片づけずに冬に入ると、浴室を暖かく使う季節に一気に再発します。10月は、カビの勢いが落ちていて作業もしやすい、年間で最も条件のいいタイミングです。

天井→壁→床の順で進める

浴室掃除で見落とされやすいのが天井です。目に見えるカビが壁や床にしかなくても、天井にはカビの元が広がっていることがあります。ここを残すと、洗った壁にまた落ちてきます。

STEP
換気を確保する

窓を開けるか換気扇を回した状態で始めます。カビ取り剤を使う場合は、ゴム手袋とマスク、できれば目を守るゴーグルも用意してください。

STEP
天井を拭く

フロアワイパーにキッチンペーパーや古タオルを取り付け、洗剤を含ませて拭きます。カビ取り剤を直接スプレーすると顔に落ちてくるので、必ず拭き取り方式にしてください。

STEP
壁とドアのパッキンを処理する

黒い点が出ている部分にカビ取り剤をかけ、製品表示にある時間だけ置いてから流します。ゴムパッキンの奥に入り込んだものは、キッチンペーパーで湿布すると密着します。

放置時間を長くすれば効くというものではありません。表示より長く置くと、パッキンを傷めることがあります。

STEP
床と排水口を洗う

最後に床です。ピンク色のぬめりは石けんカスと皮脂が混ざったもので、こちらは浴室用洗剤で落ちます。排水口のフタと受け皿も外して洗いましょう。

STEP
しっかり乾かす

洗い終わったら換気扇を数時間回して、水気を飛ばします。10月は湿度が下がっているので、この工程が夏よりずっと早く終わります。

天井の掃除は手順を間違えると危ないので、詳しいやり方はこちらにまとめています。

フロアワイパーで浴室の天井を拭いている様子

冬に再発させないための頻度の目安

一度リセットしたら、あとは軽い手入れを続けるだけで状態を保てます。難しいことはしなくて構いません。

やること頻度の目安ねらい
入浴後に壁と床へ冷水をかける毎日室温と湿度を下げ、石けんカスを流す
換気扇を回しっぱなしにする入浴後3時間以上水気を残さない
スクイージーや古タオルで水気を取る週2〜3回鏡や壁の水垢も同時に防げる
浴室用洗剤で全体を洗う週1回皮脂とぬめりをためない
カビ取り剤での本格清掃年2〜3回10月・春先・梅雨明けが目安

冬は浴室のドアや窓を閉め切りがちですが、換気を止めると水気が残ります。寒くても、入浴後の換気だけは続けたいところです。

暖房を入れる前にホコリを断つ|照明・カーテン・床

3つ目は部屋のホコリです。優先度は換気扇・浴室より下ですが、暖房を使い始める前にやるという点で時期が決まっています。

エアコンやファンヒーターを回すと、部屋の空気が大きく動きます。照明のかさやカーテンの上部、家具の上にたまっていたホコリが、そのタイミングで部屋中に舞い上がる。暖房開始と同時に空気の悪さを感じるのは、これが理由です。

上から下へ|順番を間違えると二度手間

ホコリ取りには鉄則があります。高いところから低いところへ。床を先に掃除機がけしてから照明を拭くと、落ちたホコリでまた床が汚れます。

  1. 照明のかさ・シーリングライトのカバー:外せるものは外して水洗い。外せないものは乾いた布で
  2. カーテンレールの上・エアコンの上・家具の天板:ハンディモップか、乾いた布で押さえるように取る
  3. カーテン本体:洗うか、掃除機のブラシノズルで表面を吸う
  4. 床・カーペット:最後に掃除機。舞ったホコリが落ちきるまで少し待つとなお良い

いきなり払わないことも大事です。はたきで勢いよく払うと、ホコリが空中に散って結局吸い込むことになります。押さえて取る、吸い取る、が基本になります。

カーテンは洗える?洗濯表示を先に見る

カーテンは1年でかなりのホコリを吸っています。10月は乾きが早いので、洗うなら今月が向いています。ただし、素材によっては家庭では洗えません。

カーテンを洗うときの流れ
  • 洗濯表示を確認する。桶に×が付いていたら家庭では洗えません
  • フックを外し、上下を折りたたんでネットに入れる
  • おしゃれ着用洗剤で弱水流、脱水は短めに(1分程度)
  • 洗ったらそのままレールに吊るして乾かす。自重でシワが伸びます
  • 吊るす前に、レールとカーテンレールの上のホコリを拭いておく

洗濯表示の記号が読み取れないときは、こちらの一覧が役に立ちます。

冬物ラグを敷く前の床のリセット

冬用のラグやカーペットを出す前に、床を一度きれいにしておきましょう。汚れたまま敷くと、その状態で春まで密閉されます。

掃除機をかけたあと、固く絞った雑巾で水拭きし、しっかり乾かしてから敷きます。フローリングの場合、水気が残ったままラグを敷くと変色の原因になるので、乾く時間を取ってください。しまってあったラグ側も、広げて日に当ててから使うと安心です。

カーテンを外して洗濯ネットに入れている手元と、明るい窓辺

ベランダ・排水口の落ち葉詰まりを10月中に取る

屋外まわりで10月にやっておきたいのが、ベランダの排水口です。落ち葉が増える季節で、しかもまだ乾いているので作業がラクだからです。

落ち葉と砂ぼこりは乾いているうちに

ベランダの汚れは、濡れると一気にやっかいになります。乾いた落ち葉はほうきで集めるだけですが、雨で濡れて泥と混ざると、へばりついて取れません。

  • 晴れた日にほうきで大きなゴミを集める(いきなり水をまかない)
  • 排水口のフタを外し、たまった土や葉を取り除く
  • 手すりと物干し竿を固く絞った布で拭く
  • 床は最後に、必要なら少量の水とデッキブラシで

集合住宅では、大量の水を流すと階下や隣戸に飛ぶことがあります。水を使う掃除の可否は管理規約で決まっている場合があるため、確認してから行ってください。

詰まりかけのサインを見逃さない

排水口が完全に詰まってから気づくと、雨の日にベランダが水たまりになります。次のような状態が出ていたら、詰まりかけです。

  • 雨のあと、排水口のまわりだけ水が引かずに残っている
  • 排水口の周囲に、黒っぽい土のようなものが積もっている
  • フタの隙間から草が生えている

台風シーズンが終わった10月は、飛んできたゴミがたまりきったタイミングでもあります。冬の間はあまり触らない場所なので、ここで一度リセットしておくと安心です。

ベランダを片づけたついでに、鳩が寄りつく条件ができていないかも見ておくと安心です。荷物の裏にできた死角や、受け皿にたまったままの水は、鳩が居着くきっかけになります。

10月の掃除を3週で終わらせる進め方

ここまでの内容を一気にやろうとすると、休日が丸ごと消えます。週末3回に割り振れば、1回あたり2時間ほどで収まります。

週末3回の割り振り

時期やること目安時間
第1週末換気扇・コンロまわりのつけ置き洗い2時間(うちつけ置き30分)
第2週末浴室のカビ取り(天井→壁→床)1.5〜2時間
第3週末照明・カーテン・床のホコリ/ベランダ排水口2時間
第4週末予備日(やり残しの回収)

ポイントは、つけ置きや乾燥の待ち時間に別のことをすることです。換気扇をつけ置きしているあいだにコンロまわりを拭く、カビ取り剤を置いているあいだに脱衣所を片づける。この組み立てだけで、体感の時間がかなり縮みます。

1日30分ずつでやる場合の順番

まとまった時間が取れないなら、平日に30分ずつ分けても構いません。順番だけ守れば、細切れでも問題なく進みます。

  1. 換気扇のフィルターだけ外してつけ置き(放置している間は何もしない)
  2. 翌日にフィルターを洗って乾かす
  3. 浴室の天井とパッキンだけやる
  4. 浴室の床と排水口をやる
  5. 照明とカーテンレールの上を拭く
  6. カーテンを洗って掃除機をかける

衣替え・冬支度と同じ週末に重ねない

10月は掃除以外にもやることが多い月です。衣替え、寝具の入れ替え、暖房器具の試運転。これらを掃除と同じ週末に詰め込むと、どれも中途半端になります。

掃除は上旬〜中旬、衣替えと冬支度は中旬〜下旬。この2本立てで分けると、10月の週末に無理なく収まります。

衣替えや暖房器具の準備の時期は、冒頭で紹介した月全体の段取りの記事と突き合わせておくと、重なりを避けられます。

10月の掃除でよくある質問

10月に掃除しても、どうせ12月にまた大掃除が必要ですよね?

同じ規模でやり直す必要はありません。換気扇と浴室を10月に済ませておけば、12月にやるのは表面のホコリ取りと拭き掃除だけになります。年末の掃除は「たまった汚れを落とす作業」ではなく「仕上げ」に変わります。

換気扇の掃除に重曹を使ってもいいですか?

素材によります。アルミ製のフィルターや整流板に重曹やセスキなどのアルカリ性のものを使うと、黒ずみや変色が出ることがあります。素材が分からない場合は、中性の食器用洗剤を使うほうが安全です。ステンレスや塗装面であれば油汚れ用の洗剤が使えます。

カビ取り剤を使ったのに、また黒い点が出てきます

ゴムパッキンの奥まで入り込んでいる場合、表面にかけただけでは届いていないことがあります。キッチンペーパーを当てて洗剤を密着させると、届く範囲が広がります。それでも残る場合は素材の内部まで進んでいる状態なので、無理に強い薬剤を重ねず、パッキンの交換を検討したほうが早いこともあります。

カビ取り剤とクエン酸を続けて使ってもいいですか?

おすすめしません。塩素系のカビ取り剤と酸性のクエン酸が混ざると有害なガスが発生します。同じ日に同じ浴室で使う場合でも、あいだにしっかり水で流し、換気をしてから時間を空けてください。安全のためには、日を分けるのが確実です。

賃貸でもベランダの排水口を掃除していいのでしょうか?

ゴミを取り除く程度の日常的な手入れは、通常は居住者側で行うものとされています。ただし、大量の水を流す掃除や、設備に手を加える作業は規約で制限されている場合があります。判断に迷うときは、管理会社や大家さんに確認してください。

10月にやり残したら、11月でも間に合いますか?

換気扇と浴室は11月上旬までなら大きな差は出ません。ただし、水を使う掃除とカーテンなど大物の洗濯は、11月後半になると乾きにくくなり負担が増えます。この2つは10月中に済ませておくと後がラクです。

まとめ|10月の掃除は冬をラクにする前倒し

10月の掃除は、今日困っていることを解決するものではありません。だから後回しになりやすく、動けた人だけが12月を軽く迎えられます。

  • 換気扇・コンロ:油がゆるむ気温のうちに。つけ置き20〜30分で落ちる
  • 浴室:夏に広がったカビを天井からリセットする
  • 照明・カーテン・床:暖房を入れる前にホコリを断つ
  • ベランダ:落ち葉が乾いているうちに排水口を通す

全部やる必要はありません。換気扇と浴室の2つだけでも10月中に片づけておけば、年末の掃除は驚くほど短く終わります。

週末が3回あれば足りる分量です。まずは今週末、換気扇のフィルターをお湯につけるところから始めてみてください。

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