服を洗おうとタグを見たら、見慣れない記号がたくさん並んでいて戸惑った経験はありませんか。
洗濯記号は一見複雑ですが、7つの基本形と「バツ印・点・線」のルールさえ押さえれば、誰でも読めるようになります。
この記事でわかること
- 洗濯記号7種類の基本の見方
- 新JIS41種類の意味一覧
- 迷いやすい記号を見分けるコツ
- 記号がわからないときの対処法
この記事では、2016年に変わった新しい洗濯表示(JIS L 0001)の読み方を、初めての方にもわかるように一覧表つきで紹介します。大切な衣類を傷めないように、ぜひ最後まで目を通してみてください。
洗濯記号とは?服のタグでわかる「取り扱いの上限」
洗濯記号とは、衣類の内側についているタグに印刷されている、お手入れ方法を示すマークのことです。正式には「繊維製品の取扱いに関する表示記号」と呼ばれ、日本ではJIS(日本産業規格)で定められています。
タグに記号を付けることは、家庭用品品質表示法にもとづく繊維製品品質表示規程で決められています。表示を出すのは製造業者や販売業者で、どの記号をどの順に並べるかまで規程とJISでそろえられています。ブランドや価格帯が違っても同じ読み方が通用するのは、このためです。

2016年に新JISへ変更された理由
日本の洗濯表示は、2016年12月1日にそれまでのJIS L 0217から国際規格ISO 3758に整合した新しいJIS L 0001へ切り替わりました。衣類の国際流通が進んだことで、各国で表示が異なると消費者が混乱するため、国際規格に合わせる形で統一されています。
この改定により、従来の22種類から41種類へと記号の数が増えました。さらに2024年8月20日にはJIS L 0001が再改正され、30℃の手洗い記号の追加、アイロン温度の上限引き上げ、一部デザインの微修正が行われています(2025年8月20日以降は新表示が完全適用)。世界共通の規格となったため、海外ブランドの服を買っても同じ目線で扱えるようになっています。
切り替わったのは表し方であって、扱いの中身が反対になったわけではありません。旧JISは「洗濯機で洗える」「ドライクリーニングができます」といった日本語を記号に添えていました。新JISは文字を減らし、形と数字と線だけで同じ内容を伝える形に整理されています。

昔の服のタグと最近の服のタグで記号が違うのはこのためなんですね。
記号は「推奨」ではなく「取り扱いの上限」
新しい洗濯表示で特に重要なのが、記号が「お手入れの上限」を示しているという点です。たとえば「40℃の液温で洗える」という記号がついていれば、それは「40℃以下なら洗っても生地は傷まない」という意味になります。
消費者庁の公式ページでも「記号は取扱い方の上限を示すもの」と明記されています。つまり、表示より優しい条件(低い温度・弱い洗い方)で洗う分には問題ありません。「必ずその条件で洗いなさい」という命令ではないので、安心してください。
上限という考え方は、温度だけでなく洗い方の強さにも当てはまります。桶の下の線が1本の服を、さらに弱いコースで洗っても表示から外れたことにはなりません。反対に、上限を超える条件で洗ったときは、記号が保証している範囲の外に出ることになります。
洗濯記号は7種類|基本の読み方
洗濯記号は、大きく分けて7つのカテゴリで構成されています。まずは記号の「形」で何についての指示かを見分けることから始めましょう。
形が7つに分かれているのは、洗濯という作業がそれだけの工程に分かれているからです。家庭で洗う、漂白する、乾かす、アイロンをかける、クリーニングに出すという流れが、そのまま記号の形に対応しています。このうち乾かす工程は機械乾燥と自然乾燥に、クリーニングはドライとウエットに分かれます。そのため、5つの工程でも記号の形は7つになります。
| 記号の形 | 意味するもの |
|---|---|
| 桶(おけ)のような形 | 家庭での洗濯 |
| 三角形 | 漂白処理 |
| 四角の中に円 | タンブル乾燥(乾燥機) |
| 四角 | 自然乾燥(干し方) |
| アイロンの形 | アイロン仕上げ |
| 円 | ドライクリーニング |
| 円の中にW | ウエットクリーニング |
記号の形で種類が一瞬でわかる
形さえ覚えてしまえば、洗濯に関する指示なのか、アイロンに関する指示なのかが一目で区別できます。タグに並んでいる複数の記号も、この順番(洗濯→漂白→乾燥→アイロン→クリーニング)で左から並んでいるのが一般的です。
形を先に見ると、数字や線を読む前に何の工程かが決まります。桶は上のふちが波打った形で、水につける処理をまとめて表します。四角は干す工程、円はクリーニング店に任せる工程と、形ごとに担当する場面が決まっています。
見分けで迷いやすいのが、円と「四角の中の円」です。円だけならクリーニング店に出すときの指示、四角で囲まれていれば家庭でも使う乾燥機の指示になります。囲みがあるかないかで扱う場所が変わるので、この2つは形をよく見てください。
バツ印は「してはいけない」の合図
記号の上に斜めのバツ印(×)がついている場合、それはその処理をしてはいけないという意味です。たとえば桶マークに×がついていれば「家庭で水洗いできない」、アイロンマークに×なら「アイロンをかけない」となります。
バツ印は記号の上に斜めに重ねて描かれ、1つの記号につき1本だけ入ります。2024年の規格改正ではこのバツの位置がわずかに調整されましたが、禁止という意味は変わっていません。形が何であれ読み方が共通しているので、初めて見る記号でもバツさえ見つかれば扱いを間違えずに済みます。
覚えておくと便利:バツ印がひとつでも入っていたら、その処理は禁止です。大切な服を傷めないために、まずバツ印がないかを確認する習慣をつけましょう。
線の数・点の数で強さがわかる
記号の下につく横線や、アイロン記号の中の点にも意味があります。いずれも数が多いほど「優しい処理」または「高い温度」を示すのがポイントです。
- 桶マークの下の線:なし=通常、1本=弱く、2本=非常に弱く洗う
- アイロンマークの中の点:1つ=低温、2つ=中温、3つ=高温
- タンブル乾燥マークの中の点:1つ=低温、2つ=通常の温度
点が示す温度は、記号の種類ごとに別の値が決められています。アイロンの点はアイロン底面の温度を、タンブル乾燥の点は乾燥機から出る排気の温度を指します。同じ点1つでも意味する温度は違うので、どの形の中にある点なのかとセットで読み取ります。
この「形・バツ印・点・線」の4つのルールを覚えるだけで、初めて見る記号でもかなり正確に意味が読み取れるようになります。
手元に服を1枚用意して、タグを見ながら読み進めたい場合はこちらが向いています。桶・線・点というパーツから洗い方を決めていく手順をまとめた記事です。


【一覧表】洗濯記号41種類の意味
ここからは新JIS(JIS L 0001)の41種類の記号を、カテゴリごとに一覧で紹介します。手持ちの服のタグと照らし合わせながら確認してみてください。
表は、記号の見た目を言葉に置き換えた形で並べています。タグの記号をそのまま検索しづらいときでも、「桶に40と下線1本」のように形と中身を言葉にすれば、該当する行が見つかります。温度の数字はすべて上限なので、それより低い温度なら同じ記号の範囲に収まります。
分類は、洗濯・漂白・タンブル乾燥・自然乾燥・アイロン・クリーニングの6つに分けています。ドライクリーニングとウエットクリーニングは、どちらもクリーニング店に預ける処理なので1つの表にまとめました。
洗濯処理(桶マーク)
桶の中の数字は液温の上限を、下の線は洗い方の強さを表します。
| 記号の内容 | 意味 |
|---|---|
| 桶に「95」 | 液温95℃以下で洗濯機洗い可 |
| 桶に「70」 | 液温70℃以下で洗濯機洗い可 |
| 桶に「60」 | 液温60℃以下で洗濯機洗い可 |
| 桶に「60」+下線1本 | 液温60℃以下で弱く洗濯機洗い |
| 桶に「50」 | 液温50℃以下で洗濯機洗い可 |
| 桶に「50」+下線1本 | 液温50℃以下で弱く洗濯機洗い |
| 桶に「40」 | 液温40℃以下で洗濯機洗い可 |
| 桶に「40」+下線1本 | 液温40℃以下で弱く洗濯機洗い |
| 桶に「40」+下線2本 | 液温40℃以下で非常に弱く洗濯機洗い |
| 桶に「30」 | 液温30℃以下で洗濯機洗い可 |
| 桶に「30」+下線1本 | 液温30℃以下で弱く洗濯機洗い |
| 桶に「30」+下線2本 | 液温30℃以下で非常に弱く洗濯機洗い |
| 桶に手のマーク | 液温40℃以下で手洗い可 |
| 桶にバツ印 | 家庭での洗濯禁止 |
桶の中に入る数字は95・70・60・50・40・30の6段階で、家庭用の洗濯機で扱う温度をほぼ網羅しています。日本の家庭では水道水をそのまま使うことが多いため、40の表示なら加温せずに洗えます。60以上の表示は、シーツやタオルのように高い温度で繰り返し洗う前提の製品に多く見られます。
手のマークが入った記号は、桶の中に数字を書く代わりに手を描いたもので、液温の上限は40℃と決められています。数字が見当たらないからといって、温度の制限がないわけではありません。
漂白処理(三角マーク)
三角形は漂白剤の使用可否を示します。従来は塩素系のみでしたが、新JISでは酸素系漂白剤の情報も加わりました。
| 記号の内容 | 意味 |
|---|---|
| 三角形(白) | 塩素系・酸素系どちらの漂白剤も使用可 |
| 三角形に斜線2本 | 酸素系漂白剤のみ使用可(塩素系は不可) |
| 三角形にバツ印 | 漂白処理禁止 |
三角の記号が示すのは漂白ができるかどうかだけで、漂白剤の分量や浸ける時間までは指示していません。使う量と時間は、漂白剤の容器に書かれた表示に従います。
漂白の記号は3種類しかなく、洗濯や乾燥にくらべて覚える量はわずかです。白い三角、斜線2本、バツの3つを見分けられれば、漂白についての判断は終わります。斜線は2本で1組なので、印刷がかすれて1本に見えても意味は変わりません。
タンブル乾燥(四角に円)
四角の中に円があるマークは、衣類乾燥機での乾燥可否を示します。新JISで新設されたカテゴリです。
| 記号の内容 | 意味 |
|---|---|
| 四角の中に円・点2つ | タンブル乾燥可(上限80℃) |
| 四角の中に円・点1つ | タンブル乾燥可(上限60℃の低温) |
| 四角の中に円+バツ印 | タンブル乾燥禁止 |
点の数が示すのは、乾燥機から出てくる排気の温度の上限です。点2つで80℃まで、点1つで60℃までとされ、家庭用乾燥機の「標準」と「低温」におおむね対応します。
タンブル乾燥は2016年の切り替えで新しく設けられた区分で、それ以前のタグには対応する記号がありません。旧表示の服で乾燥機を使えるかどうかは、記号からは読み取れないことになります。
自然乾燥(四角)
四角のマークは干し方の指示です。縦線は吊り干し、横線は平干し、斜線は日陰干しを意味します。
| 記号の内容 | 意味 |
|---|---|
| 四角に縦線2本 | 吊り干しがよい |
| 四角に縦線1本 | ぬれ吊り干しがよい |
| 四角に縦線2本+左上に斜線 | 日陰の吊り干しがよい |
| 四角に縦線1本+左上に斜線 | 日陰のぬれ吊り干しがよい |
| 四角に横線1本 | 平干しがよい |
| 四角に横線1本(点線) | ぬれ平干しがよい |
| 四角に横線1本+左上に斜線 | 日陰の平干しがよい |
| 四角に横線1本(点線)+左上に斜線 | 日陰のぬれ平干しがよい |
自然乾燥の記号は8種類あります。吊るすか寝かせるかという2つの姿勢に、ぬれ干しかどうか、日陰かどうかという条件が掛け合わさるため、この数になります。組み合わせの規則が分かれば、初めて見る形でも意味を割り出せます。



「ぬれ干し」は、脱水せずに水が滴る状態で干す方法です。型崩れしやすいニットなどによく指定されます。
アイロン仕上げ
アイロンマークの中の点の数で、かけられる温度の上限が決まります(下表は2024年8月の改正前の値)。
| 記号の内容 | 意味 |
|---|---|
| アイロンに点3つ | 底面温度200℃を上限(高温) |
| アイロンに点2つ | 底面温度150℃を上限(中温) |
| アイロンに点1つ | 底面温度110℃を上限(低温・スチームなし) |
| アイロンにバツ印 | アイロン仕上げ禁止 |
点の数が示すのは、アイロンの底面、つまり生地に当たる面の温度の上限です。家庭用アイロンの温度つまみは「低・中・高」の3段階が一般的で、点の数とそのまま対応させて使えます。
上の表の温度は、2016年12月から2024年8月19日までの表示にあてはまる値です。2024年8月20日のJIS改正で上限が10℃ずつ引き上げられました。新しい表示の服では、点の数が同じでも許容される温度が変わります。
ドライクリーニング・ウエットクリーニング
クリーニング店での処理方法を示す記号です。家庭では扱わないので、クリーニング店へ出すときの目安になります。
| 記号の内容 | 意味 |
|---|---|
| 円の中に「P」 | パークロロエチレン・石油系溶剤でのドライクリーニング可 |
| 円の中に「P」+下線1本 | パークロロエチレンでの弱いドライクリーニング可 |
| 円の中に「F」 | 石油系溶剤でのドライクリーニング可 |
| 円の中に「F」+下線1本 | 石油系溶剤での弱いドライクリーニング可 |
| 円にバツ印 | ドライクリーニング禁止 |
| 円の中に「W」 | ウエットクリーニング可 |
| 円の中に「W」+下線1本 | 弱いウエットクリーニング可 |
| 円の中に「W」+下線2本 | 非常に弱いウエットクリーニング可 |
| 円の中に「W」+バツ印 | ウエットクリーニング禁止 |
ドライクリーニングは水を使わず有機溶剤で洗う方法、ウエットクリーニングは専用の設備と技術で水洗いする方法です。どちらも家庭では再現できないため、この2つの記号はクリーニング店への申し送りとして働きます。
溶剤の種類ごとの違いや、預けてから受け取るまでの流れは、クリーニング全般をまとめた記事で扱っています。


2024年8月の改正で変わった点と加わった記号
洗濯表示のもとになるJIS L 0001は、2024年8月20日に改正されました。同じ日に、表示を義務づけている繊維製品品質表示規程も改正されました。ここまでの一覧は、2016年12月の切り替えで定められた内容にあたります。
改正で変わったのは、主に次の3点です。
- アイロンの温度:点1つが120℃、点2つが160℃、点3つが210℃と、上限がそれぞれ10℃引き上げられた
- 新しい記号:液温30℃までの手洗いを表す記号と、スチームを使わずにかけるアイロンの記号が加わった
- デザインの微修正:手洗いの記号の手の形と、禁止を示すバツ印の位置がわずかに調整された
旧表示の製品は2025年8月19日まで出荷できたため、店頭にも自宅のたんすにも新旧の表示が混在しています。タグを見ても、どちらの版かは書かれていません。アイロンの温度は低いほうに合わせておけば、どちらの表示でも生地に無理をさせずに済みます。
迷いやすい洗濯記号の見分け方
記号の意味を頭で理解していても、実際のタグを前にすると「あれ、どっちだったかな」と迷う場面が出てきます。ここでは特に混乱しやすいポイントを整理しておきましょう。
迷いが生まれるのは、記号を知らないときよりも、似た要素が同じタグに並んでいるときです。数字と線とアルファベットは、どれも1枚のタグの中に混ざって出てきます。それぞれが何を指しているかを一度整理しておくと、タグの前で止まる時間が短くなります。
もうひとつの迷いどころが、記号と洗濯機の操作をどうつなぐかです。同じ「弱く洗う」でも、コース名は機種によって呼び名が違います。取扱説明書のコース一覧と記号を突き合わせておくと、次からは表示を見た時点で操作が決まります。
「30」と「40」など数字の意味
桶マークの中の数字は、洗える液温の上限を示す温度(℃)です。数字が大きいほど高い温度に耐えられる、つまり丈夫な生地であることを意味します。
- 「30」=冷水に近い温度までしか耐えられないデリケート素材
- 「40」=一般的な衣類に多い標準的な表示
- 「60」「70」「95」=綿シーツや作業着などタフな素材に多い
数字より低い温度で洗う分には問題ないので、「40」の服を水道水(常温20℃前後)で洗うのは何の問題もありません。
桶の中に入る数字は30・40・50・60・70・95の6つだけで、この間の温度は表示に使われません。海外で買った服も同じ数字を使うため、数字の部分は言語に関係なくそのまま読めます。
下線の本数で洗い方が変わる
桶マークの下に引かれた横線は、洗濯機の「コース」の強さに関係します。
通常の洗濯機コースでOK。ほとんどの日常着がこれに該当します。
「弱」「おしゃれ着」「手洗いコース」などで優しく洗う必要があります。
「非常に弱く」洗う指示です。ウールやシルクなど、特にデリケートな素材に多くついています。ネットに入れ、最も優しいコースで洗いましょう。
下線が付くのは桶の記号だけではありません。ドライクリーニングの「P」「F」や、ウエットクリーニングの「W」にも同じ形の線が付き、いずれも処理を弱くすることを表します。家庭で調整するのは桶の記号だけですが、線が持つ意味は工程をまたいで共通しています。
「P」「F」「W」の違い
円の中のアルファベットは、クリーニング店で使う溶剤の種類を表しています。
| アルファベット | 意味 |
|---|---|
| P | パークロロエチレン(一般的なドライクリーニング溶剤)・石油系溶剤OK |
| F | 石油系溶剤のみ使用可(Pより優しい処理) |
| W | ウエットクリーニング(プロによる水洗い)可 |
PとFが分かれているのは、溶剤によって生地への負担が違うためです。Pの表示がある服はFの溶剤でも扱えますが、Fの表示しかない服にPの溶剤は使えません。表示できる範囲が広いか狭いかの違いだと考えると分かりやすくなります。
Wは水を使う処理なので、ドライクリーニングの記号とは別に付きます。円の中にWとバツが重なっていれば、専門店であっても水洗いはできないという意味です。
これらはクリーニング店のスタッフが見る情報なので、家庭では「円にアルファベットがあればクリーニング店へ」と覚えておけば十分です。
洗濯記号がわからない時の対処法
どうしても意味が思い出せない、タグが小さくて読みづらい、そんなときに役立つ対処法を紹介します。
洗濯表示のタグは、脇の縫い目や内側の裾に縫い込まれていることが多く、首の後ろのブランドタグとは別に付いています。表示が見当たらないと思っていた服でも、探す場所を変えると出てくることがあります。
意味が分からないまま判断する場面でも、確かめる順番は決まっています。家庭で洗えるかどうかと、乾燥機にかけてよいかどうか。この2つさえ分かれば、取り返しのつかない失敗はほぼ防げます。


スマホで撮影して検索する
タグを写真に撮って、画像検索やAIアシスタントに見せるのが手軽です。消費者庁やメーカーが公開している一覧表と見比べれば、ほとんどの記号は判別できます。
特に便利なのが、桶・三角・四角など「形」の名前で検索することです。たとえば「桶 30 線1本」と打ち込めば、該当する記号の説明ページにたどり着けます。
消費者庁は、2016年12月からの表示と、2024年8月20日以降の表示を別々のページで公開しています。手持ちの服がどちらの版か判断できないときは、両方を開いて記号の形を見比べると分かります。
画像検索の結果には、日本語の文字が入った旧JISの一覧が混ざって出てくることがあります。文字入りの記号が写っているページは2016年11月以前の情報なので、新しい表示の服を調べているなら読み飛ばして構いません。
付記用語(タグの文字)も合わせて確認
新しいJIS表示は記号だけでは伝えきれない情報を、タグ内の文字(付記用語)で補っています。「中性洗剤使用」「色落ちに注意」「当て布使用」などの短い文章がそれにあたります。
記号と付記用語はセットで読むのが基本です。記号の意味に加えて文字の指示も読み取れば、失敗の確率はぐっと下がります。
付記用語は記号のそばに添えられ、記号だけでは表せない条件を短い言葉で補います。記号と食い違って見えても、両方が同時に成り立つ指示だと考えてください。桶に40の記号があり「中性洗剤使用」と書かれていれば、40℃以下かつ中性洗剤で、という条件になります。
判断に迷ったらクリーニング店へ
高価な衣類や思い入れのあるアイテムで、どうしても判断がつかないときは、無理に家庭で洗わずクリーニング店に相談するのが安全です。洗濯表示を見せれば、プロが最適な方法を提案してくれます。
クリーニング店では、タグの記号がそのまま受付での判断材料になります。円の中にPやFがあればドライ、Wがあればウエットクリーニングと、記号を見て工程が決まる仕組みです。記号が読めない状態のまま持ち込んでも、店側で見立ててもらえます。
迷ったら無理しない:「家庭で洗えるか微妙」な服を無理に洗って失敗するより、1回クリーニングに出すほうが結果的に安上がりです。特にウール・シルク・レザー・装飾つきの服は慎重に判断しましょう。
よくある質問
- 旧JISの記号(日本語入り)の服はどう扱えばいい?
-
2016年12月以前に作られた服には、従来の22種類の記号がついています。意味は新JISと大きくは変わらないので、基本ルール(バツ印=禁止・温度の数字=上限)で判断すれば問題ありません。消費者庁のサイトに新旧対応表が掲載されています。
- 洗濯記号がまったく書かれていない服はどうする?
-
タグが切り取られていたり古くて読めない場合は、素材表示を参考にします。綿・ポリエステル中心なら通常洗濯、ウール・シルク・レーヨンなら手洗いまたはクリーニングを検討しましょう。
- 海外ブランドの服でも同じ記号が使える?
-
日本の新JISは国際規格ISO 3758に整合しているため、欧米の多くの国と共通の記号が使われています。ただし表記順やデザインが微妙に異なる場合もあるので、バツ印と数字の意味を優先して読み解いてください。
- 下線が3本ある記号はある?
-
下線は最大2本までです。2本で「非常に弱く」が上限となるため、3本以上の記号は存在しません。
- 洗濯記号は衣類以外にも付いていますか?
-
カーテンや寝具、タオルなど、繊維製品品質表示規程で指定された品目には同じ記号が表示されます。指定から外れた雑貨や、家庭で洗うことを想定していない製品には表示の義務がありません。記号がまったく見当たらない布製品は、水洗いを前提に作られていない可能性も含めて扱いを考えてください。
まとめ|洗濯記号は「形とバツ印」で読める
洗濯記号は数が多く見えますが、ルールはいたってシンプルです。
この記事のポイント
- 2016年から新JIS(国際規格整合)に変わり41種類に
- 7つの基本形(桶・三角・四角円・四角・アイロン・円・W)で分類
- バツ印は「禁止」、点は「温度」、線は「優しさ」
- 記号は「上限」を示すので、優しい条件で洗う分には問題なし
- 迷ったら付記用語を読む、それでも不明ならクリーニング店へ
最初はすべてを覚える必要はありません。「形で種類を見分ける」「バツ印を探す」「数字は上限」の3つから始めれば、手持ちの服のタグはだいたい読めるようになります。
表示のルールは2016年と2024年に見直されていますが、形で工程を分け、バツ印で禁止を示すという骨組みは変わっていません。新旧どちらのタグでも、読み取る順番は同じです。



大切な服を長く着るために、タグを読む習慣をつけていきましょう。
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