ウォシュレットの取り付けを自分で行う手順|工具と注意点

当ページのリンクには広告が含まれています。
washlet-installation
  • URLをコピーしました!

ウォシュレット(温水洗浄便座)が壊れたり、新しく付けたくなったりしたとき、「業者に頼むと費用がかかるし、自分で取り付けられないかな」と考える方は多いものです。

結論からいうと、いくつかの条件さえ満たせば、ウォシュレットの取り付けは自分でも十分に可能です。慣れていれば30分ほどで終わる作業です。

ただし、止水栓やコンセントの確認を飛ばすと、水漏れや感電につながることもあります。この記事では、取り付け前の確認から手順、つまずきやすいポイント、無理なときの撤退判断までを順番に整理しました。

トイレに設置されたウォシュレットと工具のイメージ
目次

ウォシュレットは自分で取り付けられる?まず確認すること

多くのウォシュレットは、特別な資格がなくても自分で取り付けられます。ただし、取り付け前に「自宅の環境が条件を満たしているか」を確認しておくことが大切です。ここを見落とすと、本体を買ってから設置できないと気づくこともあります。

確認の中身は、いまのトイレに付いているのが普通の便座か、古い温水洗浄便座かで変わります。普通の便座から付け替えるなら、電源と給水の分岐はこれから用意します。とくにトイレにコンセントが来ているかどうかが、最初の関門です。古いウォシュレットからの交換なら、電源も給水の分岐もすでにそろっています。その場合、確認の重心は新しい本体が便器の大きさや形に合うかどうかに移ります。

自分で取り付けできる条件・できないケース

ウォシュレットは水道と電気の両方を使う設備です。そのため、給水と電源まわりが整っているかが、自分で取り付けられるかどうかの分かれ目になります。

次のような場合は、自分での取り付けが難しくなります。早めに把握しておきましょう。

  • トイレ内にコンセントがなく、新設には電気工事が必要なケース
  • 止水栓まわりの壁が狭く、工具が入らないケース
  • ナットが固着していて、力をかけても回らないケース
  • タンクと便器が一体になった特殊な形状の便器

コンセントの新設や、それにともなうアース工事は、電気工事士の資格が必要な作業です。資格のない人が行うことは法律で認められていないため、この場合は無理をせず専門業者に依頼してください。

取り付け前に確認する3つのポイント

本体を購入する前に、次の3点を必ずチェックしておくと失敗が減ります。とくにサイズと止水栓は、現物を見ないと判断できない部分です。

購入前に確認する3つ

(1) コンセント:トイレ内にアース付きコンセントがあるか。なければ電気工事が必要です。

(2) 止水栓:タンク横に止水栓があり、分岐金具を付けるスペースに余裕があるか。

(3) 便器のサイズと形状:自宅の便器が、取り付けたい本体の対応サイズ(エロンゲートか普通サイズか)に合っているか。

便器のサイズは、便座の取り付け穴から先端までの長さでおおよそ判断できます。メーカーの対応表と照らし合わせて選ぶと安心です。

うちのトイレにコンセントあったかな…って、意外と見落としがちなんですよね。先に確認しておくと買い直しを防げますよ。

ウォシュレット取り付けに必要な工具と部品

取り付けに必要な工具は、家庭にあるものでほぼまかなえます。本体側に分岐金具やベースプレートが付属していることが多いので、追加で買う部品は基本的にありません。

工具と部品がそろったら、作業の前にトイレの床まわりを空けます。マットやスリッパ、掃除道具を廊下に出し、便器の横に古いバスタオルを1枚敷きます。外した便座や部品の仮置き場になり、給水管から垂れる水も受けられます。止水栓はタンクの陰になって暗いことが多い場所です。手元を懐中電灯などで明るくすると、ナットの位置やパッキンの向きが見やすくなります。

最低限そろえる工具

作業に使う工具は、次のものがあれば足ります。ナットを緩める場面が多いので、レンチ類は用意しておきましょう。

工具使う場面
マイナスドライバー止水栓の開け閉め
プラスドライバーベースプレートの固定
モンキーレンチ(またはスパナ)給水管・ナットの取り外し
雑巾・バケツ残った水の受け・拭き取り

ナットが固くて回らないときは、ウォーターポンププライヤーがあると作業が楽になります。狭い場所では小型のレンチも役立ちます。

本体に付属しているもの・別途用意するもの

新品のウォシュレットには、取り付けに必要な部品が一式そろっています。購入時に中身を確認しておきましょう。

  • 付属しているもの:本体、ベースプレート、分岐金具とパッキン、リモコン、取扱説明書
  • 別途用意するもの:工具類、作業中の水を受ける雑巾やバケツ

古いウォシュレットから交換する場合は、既存の分岐金具をそのまま使えることもあります。ただし、パッキンの劣化による水漏れを防ぐため、付属の新しい金具に交換するのが基本です。

ウォシュレットの取り付け手順【7ステップ】

ここからは実際の取り付け手順です。作業の流れは「水を止める→古い便座を外す→分岐金具を付ける→本体を設置する→通水確認」という順番になります。あせらず一つずつ進めれば、初めてでも完了できます。

止水栓を閉めてから、STEP7で開け直すまでのあいだは、タンクに水がたまらないためトイレを流せません。家族と暮らしているなら、朝の混み合う時間を避け、しばらく使えなくなることを先に伝えてから始めます。途中で手を止めるなら、区切りにしやすいのはSTEP3を終えた時点です。分岐金具を付ける前なので、外した給水管をタンクにつなぎ直して止水栓を開ければ、ひとまず水を流せる状態に戻せます。

古い便座を外すと、ふだんは便座に隠れている取り付け穴のまわりや、便器の後ろ側が見えるようになります。ここに黄ばみや尿石が残ったままベースプレートを固定すると、その下は、本体を外しても拭けない場所になります。STEP3とSTEP4のあいだで汚れを落としてから、次の工程へ進みます。固くこびりついた尿石の落とし方は、下の記事で順を追って紹介しています。

取り付け穴のまわりの黄ばみがまだ薄い段階なら、クエン酸で拭き取れます。新しく付ける温水洗浄便座は樹脂でできていて、陶器の便器とは使える洗剤が違うので、取り付けたあとの手入れも含めて場所ごとの落とし方はこちらを参考にしてください。

止水栓を閉める作業の手元アップ

STEP1〜7:止水栓を閉めてから通水確認まで

まずは水を止めることから始めます。止水栓を閉めずに給水管を外すと、水が噴き出すので必ず最初に行ってください。

STEP
止水栓を閉める

タンク横にある止水栓を、マイナスドライバーで時計回りに回して閉めます。ハンドル型なら手で回せます。閉めたら、レバーを引いてタンクの水を流し切っておきましょう。

STEP
既存の便座を取り外す

便器の後ろにある固定ナットを緩め、いまの便座を持ち上げて外します。便座外し工具が付属している場合は、それを使うと簡単です。

STEP
給水管を取り外す

タンクにつながっている給水管のナットを、レンチで緩めて外します。タンク内部の金具を片手で押さえながら回すと、空回りを防げます。残った水が出るので、雑巾を当てておくと安心です。

STEP
分岐金具を取り付ける

止水栓とタンクの間に、付属の分岐金具を割り込ませて接続します。パッキンの入れ忘れは水漏れの原因になるので、向きと枚数を確認しながら締めましょう。

STEP
ベースプレートを固定する

便器の取り付け穴にベースプレートを乗せ、付属のボルトで固定します。左右の位置を中央に合わせてから、ぐらつかない程度にしっかり締めます。

STEP
本体を設置して給水ホースをつなぐ

ベースプレートに本体をスライドさせてはめ込み、カチッと固定します。分岐金具から伸びる給水ホースを本体につなぎます。

STEP
止水栓を開けて通水確認をする

閉めておいた止水栓をゆっくり開けます。接続部から水がにじんでいないかを目視で確認しましょう。問題がなければコンセントを差し、アース線を接続して動作を確かめます。

通水確認のポイント:止水栓を開けたら、すぐに離れず数分は接続部を観察してください。じわじわとにじむタイプの水漏れは、最初は気づきにくいことがあります。にじみが見つかったら、いったん止水栓を閉めてナットを締め直します。

取り付けで失敗しやすいポイントと安全上の注意

取り付け自体は難しくありませんが、つまずきやすいポイントがいくつかあります。とくに電気まわりの安全と水漏れは、見落とすと大きなトラブルになります。ここを押さえておきましょう。

電気まわりでは、プラグを抜き差しする順番と、コードのつなぎ方にも気を配ります。古いウォシュレットを外すときは、作業に入る前に電源プラグを抜き、濡れた手でプラグやコンセントに触れないようにします。新しい本体のプラグを差すのは、STEP7で水漏れがないと確かめてからです。

コンセントまでコードが届かなくても、延長コードや電源タップでつなぐのは避けます。パナソニックの案内にも、温水洗浄便座は延長コードにつながないことが載っています。プラグとコンセントのあいだに水がかかると、感電や火災の原因になるためです。コードが届かない場合は、コンセントの増設や移設という電気工事の範囲になります。

アース線は必ず接続する

ウォシュレットは水と電気を同時に使う機器のため、アース線の接続が求められています。メーカーの取扱説明書では、漏電や故障の際の感電を防ぐためにアースを設置するよう案内されており、電気設備に関する法令でも接地が定められています。

コンセントにアース端子がある場合は、カバーを開けるかネジを緩めて、アース線をしっかり差し込んで固定します。難しい作業ではありません。

アース線、つい後回しにしがちですけど、水まわりの電気製品では大事な部分です。コンセントに端子があるか先に見ておきましょう。

注意したいのは、アース端子がないからといって、水道管やガス管などに勝手につなぐのは危険だという点です。正規の端子以外への接続は避けてください。アース端子が見当たらない場合は、漏電遮断器付きのコンセントを使う方法もあるため、メーカーや電気工事業者に相談すると安心です。

ナットの固着・水漏れ・サイズ違いへの対処

作業中によくあるトラブルと、その対処法をまとめました。あてはまる場面があれば、力任せにせず落ち着いて対応しましょう。

  • ナットが固着して回らない:無理に回すとナットを潰してしまいます。潤滑剤を吹いて時間を置く、それでも動かないなら業者へ。
  • 接続部から水がにじむ:パッキンの入れ忘れやナットの締めが甘い可能性。止水栓を閉めてから締め直します。
  • 本体が便器に合わない:サイズ違いは設置できません。返品・交換の前にメーカー対応表を再確認します。

とくにナットの固着は、DIYでつまずく代表的な原因です。古い住宅では金具がさびて固まっていることもあるため、無理は禁物です。

自分で取り付けるのが難しい場合は無理せず業者へ

ここまで手順を紹介してきましたが、すべての家庭で自分での取り付けが向いているわけではありません。固着したナットや狭い作業スペース、コンセントの新設が必要なケースでは、業者に頼んだほうが結果的に安く、確実に済むこともあります。

頼むかどうかを決める材料は、作業前に分かるものと、手を動かして初めて分かるものに分かれます。コンセントの有無や止水栓まわりの広さは、本体を買う前にトイレをのぞけば判断できます。一方でナットの固着は、レンチをかけてみるまで分からないことがほとんどです。自分で始める場合も、依頼先の候補を1〜2か所選び、連絡先を控えてから取りかかります。

業者依頼の費用相場と判断の目安

業者にウォシュレットの取り付けを依頼した場合、工事費の相場はおおむね数千円から1万数千円程度が目安です。コンセント新設などの電気工事が加わると、その分の費用が上乗せされます。

次のような場合は、最初から業者に頼むことを検討するとよいでしょう。

  • トイレにコンセントがなく、電気工事が必要
  • ナットが固着していて、自分では外せそうにない
  • 工具をそろえる手間や、作業中の水漏れリスクを避けたい

無理せず撤退する判断を:途中まで作業してみて「これは難しい」と感じたら、そこで止めて業者に切り替える判断も大切です。固着したナットを無理に回して破損させると、かえって修理費が高くつくこともあります。安全を最優先に考えましょう。

よくある質問

ウォシュレットの取り付けに資格は必要ですか?

本体の取り付けそのものに資格は不要です。ただし、トイレにコンセントを新設する電気工事には電気工事士の資格が必要なため、その作業は業者に依頼してください。

取り付けにかかる時間の目安は?

作業に慣れていれば30分前後で終わります。初めての場合や、ナットが固いときはもう少し時間を見ておくとよいでしょう。

賃貸物件でも自分で取り付けてよいですか?

既存の便座を外して付け替えるだけなら問題ないことが多いですが、外した便座は保管しておき、退去時に元へ戻せるようにしておきましょう。コンセント新設などの工事をともなう場合は、事前に管理会社へ相談してください。

取り付けたのに、ノズルから水が出ないのはなぜですか?

最初に見るのは止水栓です。閉じたままだったり絞りすぎていたりすると、水圧が足りずノズルが動かないことがあります。多くの機種には人が座ったことを感知する着座センサーがあり、座らずにボタンを押しても洗浄は始まりません。布製の便座カバーを付けていると感知しにくくなる機種もあるため、外して試してみてください。

まとめ:手順と確認ポイントを押さえれば取り付けできる

ウォシュレットの取り付けは、事前の確認と正しい手順さえ押さえれば、自分でも十分に行える作業です。最後に大切なポイントを振り返っておきましょう。

この記事のポイント

(1) 取り付け前に、コンセント・止水栓・便器サイズの3点を必ず確認する。

(2) 作業は「止水栓を閉める→便座と給水管を外す→分岐金具とベースプレート→本体設置→通水確認」の順で進める。

(3) アース線は必ず接続し、ナットの固着やコンセント新設が必要なときは無理せず業者に依頼する。

手順そのものはシンプルですが、水と電気を扱う作業です。少しでも不安を感じたら、安全を優先して専門業者に任せる判断も忘れないでください。準備をしっかり整えて、快適なトイレ環境を手に入れましょう。

washlet-installation

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次