12月に入ると、そろそろ大掃除をしなければと気になり始めます。けれど、水は冷たいし日は短いし、どこから手をつければ年内に終わるのか見当がつかない。そんなふうに感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、12月の掃除の中心になる年末の大掃除を、キッチン・水まわり・リビング・窓と玄関の場所ごとに分けて、手順と所要時間の目安をまとめました。寒い時期ならではのやり方の工夫と、洗剤の使い方で気をつけたいことも紹介します。
12月の大掃除は、場所ごとの所要時間を先に見積もり、水を使う作業は暖かい昼間に寄せるのがコツです。全部をやろうとせず、年末年始に使う場所から片づけていきましょう。
12月の掃除は「年末の大掃除」が中心|始める前に決めておくこと
12月の掃除は、ふだんの掃除に加えて、1年分の汚れを落とす大掃除が重なります。始める前に決めておきたいのは、どの場所にどれくらい時間がかかるかと、12月の気候に合わせてどの時間帯にやるかの2つです。
ごみの収集日から逆算した日程の組み方や、照明から床へと進める部屋全体の順番は、12月にやるべき家事の記事で詳しく紹介しています。この記事では、その日程の中で「場所ごとに何をどうするか」に絞って解説します。

場所別の所要時間と、12月にやりやすい場所・やりにくい場所
大掃除が年内に終わらない原因の多くは、1か所にかかる時間の見込み違いです。次の表は、一般的な広さの住まいで1か所を掃除するときの目安です。つけ置きや乾かす時間は手を離していられるので、その間に別の場所を進められます。
| 場所 | 所要時間の目安 | 12月のやりやすさ | 理由 |
|---|---|---|---|
| 換気扇・レンジフード | 1時間半〜2時間(つけ置き含む) | △ | 油が冷えて固まり、お湯の準備が要る |
| コンロ・グリル | 30分〜1時間 | ○ | 室内で完結し、お湯も使いやすい |
| 冷蔵庫 | 30分〜1時間 | ◎ | 年末の買い出し前は中身が少ない |
| 浴室 | 1時間〜1時間半 | ○ | お湯が使えるが、換気で体が冷える |
| トイレ・洗面所 | 各30分前後 | ◎ | 狭く短時間で終わる |
| 照明・エアコンのフィルター | 各15〜30分 | ◎ | 乾いた掃除が中心 |
| カーテン | 1時間前後(洗濯・乾燥を除く) | △ | 晴れて乾く日を選ぶ必要がある |
| 窓ガラス・サッシ | 1枚15〜30分 | △ | 水が冷たく、乾くのに時間がかかる |
| 網戸・ベランダ | 30分〜1時間 | × | 屋外で冷え、冬は風も強い |
| 玄関 | 30分前後 | ○ | 掃くだけでも見違える |
「△」や「×」の場所は、12月にやるなら晴れて風の弱い日に絞りましょう。とくに網戸とベランダは、無理に年内にやらなくても困らない場所です。
水が冷たい・日が短い・乾きにくい|12月ならではの3つの条件
12月の掃除が思うように進まないのは、気候の条件が夏や秋と大きく違うからです。先に3つの条件を押さえておくと、作業の組み立て方が変わります。
1つ目は、水が冷たいことです。冷たい水では油汚れがゆるまず、洗剤の働きも鈍くなります。キッチンや浴室では、給湯器のお湯を使える場所から片づけると効率が上がります。気温が下がると汚れの落ち方がどう変わるかは、11月の掃除の記事でもくわしく扱っています。

2つ目は、日が短いことです。12月は1年でいちばん日の入りが早い時期で、東京でも16時半ごろには日が沈みます。窓や玄関など明るさが必要な場所は午前中から昼過ぎまでに済ませ、夕方以降は照明の下でもできる収納や冷蔵庫に回しましょう。
3つ目は、乾きにくいことです。冬は空気が乾燥している一方で、気温が低いため、濡れた場所はなかなか乾きません。水拭きのあとは乾拭きをセットにし、浴室やキッチンは換気扇を回しながら作業すると、カビや結露を呼び込まずに済みます。
キッチン|換気扇・コンロ・シンク・冷蔵庫の手順
キッチンは年末年始に料理が増える場所なので、大掃除の優先度がいちばん高い場所です。油汚れを落とす換気扇とコンロを先に、冷蔵庫は年末の買い出しの直前に回すと、二度手間になりません。
シンクやコンロのすぐ横には、口に触れる食器や調味料、炊飯器などの調理家電が置かれています。洗剤を出す前に、水切りかごの食器と出しっぱなしの調味料は戸棚へしまい、小型の家電はカウンターから下ろしておきましょう。スプレー式の洗剤は霧になって思いのほか広く飛び、こすり洗いでは油の混じったしぶきも散ります。
換気扇・レンジフードは40〜50℃のお湯でつけ置き
換気扇の油は、気温が下がると白っぽく固まり、冷たい水ではほとんど落ちません。12月に掃除するなら、40〜50℃のお湯で油をゆるめてから洗うのが基本です。
作業はまず換気扇の電源を切り、コンセントがあれば抜いておきます。外せるフィルターや整流板、ファンを取り外し、ごみ袋を敷いたシンクか大きめの容器にお湯をためて、油汚れ用のアルカリ性洗剤か重曹を溶かします。部品を沈めて30分〜1時間ほどつけ置きし、ゆるんだ油をスポンジや古い歯ブラシでこすり落とします。最後にお湯で流し、水気を拭き取ってから十分に乾かして戻しましょう。
どこまで部品を外してよいか、ファンの種類ごとの外し方や洗剤の選び方は、換気扇の油汚れの記事にまとめています。

コンロ・五徳・魚焼きグリル
コンロまわりは、換気扇のつけ置きと同じお湯を使い回せるので、続けて片づけると効率的です。五徳やバーナーキャップ、グリルの受け皿と焼き網は、換気扇の部品と一緒につけ置きしてかまいません。ただしバーナーキャップは、素材によってはつけ置きに向かないものもあるため、取扱説明書の手入れ方法に従いましょう。
天板は、こびりついた焦げを先にやわらかくするのがコツです。お湯で絞った布巾をしばらくかぶせて汚れをふやかし、それからスポンジでこすります。ガラストップやホーロー製の天板は傷がつきやすいので、金属たわしやクレンザーの強いこすり洗いは避けてください。最後に水拭きと乾拭きをして、洗剤分を残さないようにします。
シンクと排水口
シンクは、ほかのキッチンの掃除がすべて終わってから最後に仕上げます。換気扇やコンロの汚れを流した油がシンクに残るため、先に磨いても汚れ直してしまうからです。
排水口は、ごみ受けとふたを外して中性洗剤で洗い、ぬめりの奥まで歯ブラシでこすります。シンク全体は中性洗剤で洗ったあと、白く残る水垢があればクエン酸水を吹きつけてしばらく置き、スポンジでこすって流します。最後に乾いた布で水気を拭き取ると、くもりが残りにくくなります。
冷蔵庫と電子レンジ
冷蔵庫は、年末の買い出しの直前、中身がいちばん少ないときに掃除します。数日前から食材を使いきるようにしておくと、取り出す手間が大きく減ります。棚とトレーを外して洗い、庫内は水で薄めた中性洗剤で拭いてから、水拭きと乾拭きで仕上げます。電源を入れたまま作業する場合は、ドアを開けている時間を短くし、食材は保冷バッグなどに移しておきましょう。

電子レンジは、耐熱容器に水を入れて数分加熱し、庫内を蒸気で湿らせてから拭くと、飛び散った汚れが落ちやすくなります。加熱した直後は容器も庫内も熱いので、少し置いてから取り出してください。ターンテーブルがある機種は、外して食器と同じように洗えます。

浴室・洗面所・トイレ|水まわりの手順
水まわりは、お湯を使えるので寒い12月でも作業しやすい場所です。そのぶん換気で体が冷えたり、洗剤の組み合わせを誤ったりしやすいので、手順と換気をセットで考えます。
3か所は、浴室から手をつけます。所要時間がいちばん長いうえ、洗い終えたあとも換気扇を回して乾かす時間が要るからです。浴室を乾かしているあいだに、洗面所とトイレへ移れます。脱衣所を兼ねる洗面所は、浴室から濡れたバケツやブラシを運び出す通り道にもなるので、浴室の後片づけが済んでから磨きます。
浴室は天井→壁→床の順に、換気しながら
浴室の大掃除は、上から下へ進めるのが基本です。天井から落ちた水滴や汚れが壁と床に流れるので、天井を最初にやれば、仕上げた場所を汚し直さずに済みます。
作業中はずっと換気を続けます。寒い日は暖かい昼間を選び、作業が終わったら浴室のドアを閉めて換気扇だけを回し続けると、脱衣所や部屋が冷えにくくなります。
柄の長いフロアワイパーに乾いたシートかタオルをつけ、天井全体を拭きます。カビが気になる場合でも、カビ取り剤を天井に直接スプレーすると顔に落ちてくるため、薬剤はシートに含ませてから拭くようにしましょう。
壁は浴室用の中性洗剤でスポンジ洗いし、ゴムパッキンや目地の黒カビはカビ取り剤で落とします。鏡や蛇口の白い水垢は、カビ取り剤を使わない日にクエン酸で落とすと安全です。
浴槽はふたやエプロン(外せるタイプのみ)も含めて洗い、床は溝に沿ってブラシでこすります。最後に排水口のごみ受けを外して洗い、髪の毛とぬめりを取り除きます。
全体をシャワーで流して洗剤を残さないようにし、壁と床の水気をスクイージーやタオルで取ります。冬の浴室は乾きにくいので、この一手間でカビの再発を抑えやすくなります。
天井のカビの落とし方と、カビ取り剤を安全に使うための注意は、お風呂の天井の掃除の記事でくわしく解説しています。

洗面台と鏡の水垢
洗面台は、鏡と蛇口の水垢、ボウルの黒ずみ、排水口のぬめりの3か所を押さえれば十分です。まず鏡の前や棚に置いている物をすべてどかし、ボウルと台を中性洗剤で洗います。蛇口や鏡の白いうろこ状の汚れはクエン酸水を吹きつけ、キッチンペーパーでパックして10分ほど置いてからこすり、水拭きで仕上げます。
収納棚の中も、年末の機会に中身を見直しておくと便利です。使いきった容器や古い試供品を処分し、棚板を拭いてから戻します。最後に鏡を乾いた布で拭き上げると、拭き跡が残りにくくなります。
トイレは便器・タンク・壁・換気扇
トイレは狭いので、時間のない12月でも30分前後で大掃除できます。進め方は、換気扇のホコリ取り、壁と床の拭き掃除、タンクと便器の順です。上から順に進めることで、落ちたホコリを最後にまとめて拭き取れます。
便器のふちの裏にたまる黄ばみや尿石には、酸性タイプのトイレ用洗剤が向いています。黒ずみやカビには、塩素系の洗剤を使います。この2つは同じ日に続けて使わないでください。床と壁は、尿のはねが飛びやすい便器のまわりを重点的に拭き、最後にトイレマットやスリッパを洗濯します。
リビング・寝室|照明・エアコン・カーテン・床の手順
リビングと寝室は、乾いた掃除が中心で寒さの影響を受けにくい場所です。そのぶん、ホコリを舞い上げて二度手間にならないよう、高い所から順に片づけていきます。
寝室は照明の下に寝具があるので、カバーを外すと、中にたまったホコリが寝具の上へ降ってきます。掛け布団や枕は別の部屋へ移すか、古いシーツで覆ってから取りかかります。リビングは、床に置いたクッションや雑誌、延長コードをかごにまとめて部屋の外へ出し、脚立を立てる場所を空けておきます。
照明とエアコンのフィルター
照明は、電源を切って熱が冷めてから作業します。シーリングライトのカバーは取り外して乾いた布でホコリを拭き、汚れが目立つときは薄めた中性洗剤で拭いてから、完全に乾かして戻しましょう。カバーの中に虫が入っていることも多いので、外したときに一緒に取り除きます。
エアコンは、12月は暖房で毎日使う時期なので、フィルターの掃除が効果的です。前面のパネルを開けてフィルターを外し、ホコリを掃除機で吸い取ってから、汚れがひどければ水洗いします。濡れたまま戻すとカビの原因になるため、陰干しで完全に乾かしてから取り付けてください。本体の内部やファンは、自分で洗剤をかけると故障につながることがあるので、気になる場合は業者に相談しましょう。年末は予約が混み合うため、頼むなら早めの連絡が安心です。
カーテンは晴れて乾く日に洗う
カーテンは、まず洗濯表示を確かめ、家で洗えるものかを確認します。洗える場合は、フックを外してたたみ、洗濯ネットに入れて、おしゃれ着用の弱いコースで洗います。
冬はカーテンがなかなか乾かないのが悩みですが、脱水後にカーテンレールへそのまま吊るせば、自重でしわが伸びながら乾きます。窓を少し開けて風を通し、部屋を暖房で暖めておくと乾きが早くなります。洗う日は晴れて湿度の低い日の午前中を選び、夕方の冷え込みで窓が結露する前に乾かしきるのが理想です。レースと厚手を一度に洗うと乾かす場所がなくなるので、日を分けると進めやすくなります。
床はフローリング・畳・カーペット別に仕上げる
床は、部屋のほかの場所がすべて終わってから最後に掃除します。フローリングは、掃除機かフロアワイパーでホコリを取ってから、固く絞った布で水拭きし、乾拭きで仕上げます。畳は畳の目に沿って掃除機をかけ、水拭きはせずに乾いた布か固く絞った布で拭きます。カーペットやラグは、掃除機を縦と横の2方向にかけると、毛の奥のホコリまで取りやすくなります。
年末にワックスをかけたい場合は、冬は乾くまでに時間がかかる点に注意しましょう。部屋を暖めておき、説明書の乾燥時間より長めに待ってから歩くと、白くくもる失敗を防げます。

窓・網戸・玄関・ベランダ|寒い日の外まわり
外まわりは、12月の掃除でいちばん寒さの影響を受ける場所です。やるなら晴れて風の弱い日の昼前後に絞り、日が傾く前に終えるように時間を区切りましょう。
12月は西高東低の冬型の気圧配置になる日が増えます。12月の日照時間を、気象庁が1991年から2020年までの観測をもとに出した平年値で比べると、東京の174.4時間に対して新潟は62.9時間と、およそ3分の1です。太平洋側も晴れた日に北西の季節風が強まることが多いので、週間予報で日差しと風の条件がそろう日を先に探し、水を使う窓と網戸の作業はその日にまとめます。
窓ガラスとサッシは晴れた日の昼前後に
窓は、サッシのレールの砂ぼこりを先に取り、それからガラスを拭く順番が効率的です。レールのごみはブラシでかき出して掃除機で吸い、残った汚れを濡らした布で拭きます。レールを後回しにすると、ガラスを拭いた水が砂ぼこりを溶かして泥になり、かえって掃除しにくくなります。

ガラスは、水で薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き、すぐに乾いた布で拭き上げます。冷たい水がつらい場合はぬるま湯を使ってもかまいませんが、冷えきったガラスに熱いお湯をかけるのは避けてください。ゴムパッキンに黒い点が出ていたら、結露でカビが育ち始めているサインです。冬のあいだは、朝の結露を拭き取る習慣をつけておくと、大掃除の手間も減らせます。
網戸・ベランダは「やらない」判断も選択肢に
網戸とベランダは、冷たい水を使い、屋外で長く作業する場所です。12月は日差しが弱く、濡れた網戸やベランダの床がなかなか乾きません。11月までに済ませていない場合は、年明けか春の暖かい日に回しても困ることはほとんどありません。
どうしても年内にやりたいときは、水を使わない方法に切り替えます。網戸は、外側から掃除機をかけてホコリを吸い、固く絞った布で両側から挟むように軽く拭くだけでも、見た目はかなり変わります。ベランダは、排水口のまわりの落ち葉とごみを取り除くことを最優先にしましょう。排水口が詰まると、雨や雪のときに水があふれる原因になります。
玄関のたたきとドア
玄関は、家の中の掃除がひととおり終わってから仕上げます。ドアの内側と外側を固く絞った布で拭き、ドアノブとインターホンのボタンは手あかが目立つので念入りにします。たたきはほうきで砂ぼこりを掃き出し、そのあとで濡らした新聞紙をちぎってまいてから掃くと、細かいホコリが舞い上がりにくくなります。
タイルの黒ずみが気になる場合は水拭きもしますが、冬は乾くのに時間がかかります。水を使うなら午前中に済ませ、乾いた布で水気をしっかり取っておきましょう。濡れたままだと、夜の冷え込みで滑りやすくなることがあります。
12月の大掃除でやりがちな失敗と安全の注意
年末は、家族が家にいる時間が長くなります。冬休みに入った子どもがカビ取り剤を使っている浴室をのぞきに来たり、出したままの脚立のそばで遊んだりと、ふだんの掃除より周りに人がいる中での作業になります。途中で手を止めて家族の相手をしたあとは、どの洗剤をどこまで流したかがあいまいになりがちです。
大掃除はふだん使わない洗剤や道具を一度に使うため、思わぬ事故や失敗が起きやすい作業です。12月ならではの寒さも加わるので、次の3つに気をつけましょう。
洗剤を混ぜる・続けて使う(塩素系×酸性)
大掃除でいちばん注意したいのが、洗剤の組み合わせです。塩素系の洗剤と酸性の洗剤が混ざると、有毒な塩素ガスが発生します。喉の痛みや咳、呼吸困難などを引き起こし、吸い込む量が多いと命にかかわることもあります。容器を直接混ぜなくても、同じ場所で続けて使うと、残っていた洗剤どうしが反応するおそれがあります。
| 洗剤の種類 | 大掃除での主な用途 | 一緒に使ってはいけないもの・注意点 |
|---|---|---|
| 塩素系(カビ取り剤・塩素系漂白剤・塩素系トイレ用洗剤) | 浴室のカビ・排水口・便器の黒ずみ | 酸性の洗剤、クエン酸、お酢 |
| 酸性(クエン酸・酸性トイレ用洗剤) | 水垢・尿石 | 塩素系の洗剤 |
| アルカリ性(重曹・セスキ・油汚れ用洗剤) | 換気扇・コンロの油汚れ | アルミ製品への長時間の使用 |
| 中性(台所用・浴室用・住居用洗剤) | ほとんどの場所の日常的な汚れ | 特になし(すすぎ残しに注意) |
冷たい水での手荒れと、脚立での転倒
冬の大掃除は、手荒れが起きやすい作業です。冷たい水と洗剤に長時間触れると、手の皮脂が奪われてひび割れの原因になります。ゴム手袋をつけ、内側に綿の手袋を重ねると、冷たさもやわらぎます。作業のあとはハンドクリームで手を保護しておきましょう。
照明やカーテンレール、換気扇の作業では脚立や踏み台を使います。椅子やキャスター付きの台の代わりにせず、安定した脚立を平らな床に置いて、天板の上には乗らないようにしてください。寒さで体がこわばっていると、バランスを崩しやすくなります。高い場所の作業は、できれば家族に支えてもらうと安心です。
乾かさずに終えて結露やカビを呼ぶ
12月の掃除で見落としやすいのが、掃除のあとの乾燥です。水拭きした床や壁、洗った部品を濡れたまま放置すると、気温の低い冬は乾くまでに時間がかかり、そのあいだにカビが育つことがあります。部屋の中でお湯をたくさん使ったあとは、湿気がこもって窓の結露も増えがちです。
水を使った場所は、乾拭きで水気を取ってから換気扇を回し、部品は完全に乾いたことを確かめてから戻しましょう。1日の作業の終わりに10分ほど窓を開けて空気を入れ替えると、こもった湿気を逃がせます。
12月の掃除に関するよくある質問
- 12月の大掃除は、どの場所から始めればいいですか?
-
時間がかかる場所と、年末年始に使う場所から始めるのがおすすめです。換気扇やコンロはつけ置きや乾燥に時間がかかり、キッチンは年末に料理が増えるため、早めに手をつけておくと安心です。冷蔵庫だけは、年末の買い出しの直前に回しましょう。
- 水が冷たくてつらいときは、どうすればいいですか?
-
給湯器のお湯が使える場所では、ぬるま湯を使いましょう。油汚れはお湯のほうが落ちやすくなります。ゴム手袋の内側に綿の手袋を重ねると冷たさがやわらぎ、手荒れも防げます。屋外の作業は、晴れた日の昼前後に短時間で済ませるのがコツです。
- カビ取り剤とクエン酸を、同じ日に使ってもいいですか?
-
同じ場所で同じ日に使うのは避けてください。塩素系のカビ取り剤と酸性のクエン酸が反応すると、有毒な塩素ガスが発生します。浴室ならカビ取りの日と水垢取りの日を分け、どうしても続けるときは十分に水で流し、換気をしてから時間をおきましょう。
- エアコンの内部も12月に掃除したほうがいいですか?
-
自分でやるのはフィルターと本体の外側までにしておくのが安全です。内部のファンや熱交換器に市販のスプレーをかけると、洗剤が残って故障やにおいの原因になることがあります。内部の汚れが気になる場合は業者に相談しましょう。年末は予約が集中しやすいので、早めの連絡がおすすめです。
- 年内に全部の場所を終えられそうにありません。
-
無理に全部やる必要はありません。キッチン、冷蔵庫、トイレ、玄関のように年末年始に使う場所を優先し、窓や網戸、ベランダのように寒さで手間が増える場所は、暖かくなってから回しても困りません。1日に1か所と決めて進めると、少しずつでも確実に片づきます。
まとめ|12月の掃除は場所ごとに区切って、暖かい時間に進める
12月の掃除は、年末の大掃除が中心になります。水が冷たく、日が短く、乾きにくいという冬の条件を前提に、場所ごとの所要時間を見積もってから取りかかると、年内に終わらせやすくなります。
12月の掃除 4つのポイント
- キッチンの油汚れは、40〜50℃のお湯でゆるめてから落とす
- 浴室は天井から床へ、換気を続けながら進める
- 窓や玄関など水を使う外まわりは、晴れた日の昼前後に絞る
- 塩素系と酸性の洗剤は、同じ日に同じ場所で使わない
すべての場所を完璧にしようとせず、年末年始に使う場所から片づけていけば十分です。まずは表の所要時間を見ながら、今週末にどの場所をやるかを1つ決めて、手をつけてみてください。
