教科書の収納はサイズ確認から|リビング・子ども部屋別アイデア

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新学期に教科書が配られると、あっという間にリビングのテーブルや床に積み上がってしまう。ボックスを買って並べてみたものの、教科書が入らなかったり、はみ出したりして使いにくい。そんな悩みを抱えている家庭は少なくありません。

この記事では、教科書の判型と冊数から収納用品を選ぶ方法、リビングや子ども部屋など置き場所別のアイデア、散らからない仕組みの作り方、使い終わった教科書の保管と処分までをまとめました。

教科書の収納は、ボックスを選ぶ前に教科書の大きさと冊数を確かめるのが近道です。そのうえで、子どもが帰宅してから時間割をそろえるまでの動線上に置き場所を決めると、戻しやすい収納になります。

目次

教科書の収納で最初に決める3つのこと

家にある本の中で、教科書ほど出し入れの回数が多い本はあまりありません。学習指導要領は、授業を年間35週(小学1年生は34週)以上にわたって行うよう定めています。持ち帰る教科書は、そのあいだ時間割に合わせて家と学校を行き来します。

教科書の収納で失敗しやすいのは、先に収納用品を買ってしまうことです。最初に決めたいのは、教科書の大きさ、冊数、そして「今使う物」と「使い終わった物」の分け方の3つです。この3つが決まれば、必要なボックスの数も置き場所も自然に絞れます。

教科書の判型(AB判・A4・B5)と、収納に必要な高さ・奥行

今の小学校・中学校の教科書は、AB判と呼ばれる大きさが多く使われています。AB判は横がA4と同じ21cm、縦がB5と同じ25.7cmで、昔の教科書に多かったB5判より横に広くなっています。教科や出版社によっては、A4判の教科書や資料集もあります。

判型大きさ(横×縦)立てて置くのに必要な高さの目安主な例
AB判21.0cm×25.7cm約27cm以上小・中学校の教科書の多く
A4判21.0cm×29.7cm約31cm以上一部の教科書・資料集・プリント
B5判18.2cm×25.7cm約27cm以上ノート・ドリル・高校の教科書の一部
A5判14.8cm×21.0cm約22cm以上高校の教科書の一部・問題集

表の「必要な高さ」は、教科書を棚に立てたときに指を入れて取り出せる余裕を足した目安です。棚の内寸がこれより低いと、教科書を寝かせて積むしかなくなり、下の本が取り出しにくくなります。手持ちの教科書を1冊ずつ定規で測り、いちばん大きい物に合わせて収納を選んでください。

小学校→中学校で冊数と厚みはどう増えるか

小学校の低学年では、国語・算数・生活・音楽・図工・道徳など、教科書は10冊前後のことが多いです。学年が上がると社会・理科・書写・家庭・外国語・地図帳などが加わり、上下巻に分かれる教科もあるため、高学年では15冊前後になることもあります。

中学校では、社会が地理・歴史・公民に分かれ、技術・家庭や資料集、学校で買うワーク類も増えます。教科書の厚みもおおむね1〜2cmあるため、同じ15冊でも小学校より場所をとります。今の冊数ぴったりではなく、1〜2年先の冊数を見込んで2〜3割の余白を残しておくと、学年が上がるたびに収納を作り直さずに済みます。

「今使う物」と「使い終わった物」を分ける

教科書があふれる原因の多くは、上巻や前の学年の教科書が同じ場所に残っていることです。毎日の出し入れに使う場所には、今の学期に使う教科書とノートだけを置きます。使い終わった教科書は別の箱にまとめ、押し入れやクローゼットなど出し入れの少ない場所へ移しましょう。

プリントやテストは教科書と大きさが近いため、つい同じボックスに入れがちです。混ざると教科書が取り出しにくくなるので、プリントは別のファイルやトレーに分けておくと片付けが楽になります。

教科書収納に向く収納用品の選び方

教科書の収納に使いやすいのは、ファイルボックス、カラーボックス、ランドセルラック、ブックスタンドなどです。どれが合うかは、置き場所の広さと、子どもが自分で出し入れできるかで決まります。それぞれの向き・不向きを表にまとめました。

収納用品向いている使い方選ぶときの注意
ファイルボックス教科ごと・子どもごとに分けるA4対応か、置く棚の奥行に収まるか
カラーボックスリビングにまとめて置く、ボックスの土台にする棚1段の内寸高さ。A4判は立たないことがある
ランドセルラックランドセルと教科書を1か所にまとめる教科書を置く段の高さと、高学年になっても使えるか
ブックスタンド机の上や棚で、よく使う数冊だけを立てる冊数が増えると倒れやすい。重さに耐えられるか
引き出し・収納ケース使い終わった教科書の保管深さが足りないと寝かせて積むことになる

ファイルボックスは内寸と幅で選ぶ

ファイルボックスは教科書収納の定番です。選ぶときは「A4対応」の表示を目安にすると、AB判とA4判のどちらも入ります。ただし外寸ではなく内寸を確認してください。板の厚みがあるボックスでは、表示がA4でも内側が少し狭いことがあります。

幅は10cm前後の標準タイプなら、教科書とノートを合わせて5〜8冊ほどが無理なく出し入れできる目安です。1教科1ボックスにするとボックスが増えすぎるので、「国語・書写」「算数・理科」のように2〜3教科ずつまとめると、数が抑えられます。幅15cm前後のワイドタイプは冊数を入れられますが、重くなって子どもが引き出しにくくなる点に注意しましょう。

カラーボックスの棚に教科別のファイルボックスが並び、ラベルが貼られているイメージ

カラーボックス・ランドセルラックと組み合わせる

カラーボックスは、ファイルボックスを並べる土台として使いやすい家具です。ただし一般的なカラーボックスの奥行は30cm前後で、A4ファイルボックスの多くは長さが32cm前後あります。そのまま入れると手前にはみ出すことがあるため、「カラーボックス対応」をうたう奥行の短いタイプを選ぶか、ボックスを横向きに置けるかを確かめてから買いましょう。

ランドセルラックは、上の段にランドセル、下の段に教科書というように、登校の準備に使う物を1か所にまとめられるのが強みです。選ぶときは、教科書を置く段の高さがAB判の教科書を立てられる高さかを確認してください。低学年のうちは余裕があっても、高学年で冊数が増えると足りなくなることがあります。

100均で揃えるときの注意点

ファイルボックスやブックスタンドは100円ショップでも手に入ります。数をそろえやすく、子どもの成長に合わせて買い替えやすいのが利点です。一方で、教科書を何冊も入れると重さでゆがむこともあるので、次の点を確かめてから選びましょう。

100均で選ぶときの確認ポイント

  • 内寸がA4の教科書を立てられる大きさか
  • 教科書を5冊ほど入れても側面がたわまない硬さか
  • 同じ商品を必要な数だけまとめて買えるか(後から買い足せないことがある)
  • 取っ手や指穴があり、子どもが片手で引き出せるか

紙製や薄いプラスチック製のボックスは軽くて扱いやすい反面、角がつぶれたり底が抜けたりしやすいものです。毎日出し入れする教科書には、ある程度厚みのあるプラスチック製が向いています。使い終わった教科書の保管用など、動かす頻度が低い用途なら紙製でも十分です。

置き場所別の教科書収納アイデア

学校から持ち帰る学習道具は、教科書とノートだけではなくなりました。1人1台のタブレット端末を家に持ち帰る学校では、教科書のそばに端末を置く場所も必要です。2024年度からは、小学5年生から中学3年生の英語でデジタル教科書が導入されました。紙の教科書と併用する形なので、棚に並ぶ冊数は変わりません。

教科書の置き場所は、子どもがどこで宿題をするかと、どこで時間割をそろえるかで決めるのが基本です。勉強する場所と教科書の置き場所が離れていると、使った教科書がテーブルに出しっぱなしになりやすくなります。家の間取りに合わせて、次の3つのパターンから考えてみてください。

リビング学習なら「1人1か所」を動線上に

ダイニングテーブルで宿題をする家庭なら、教科書の置き場所はテーブルから数歩以内に置くのが理想です。座ったまま手が届くくらいの距離なら、使い終わった教科書をその場で戻せます。玄関からリビングに入る通り道にランドセルと教科書の置き場所がまとまっていれば、帰宅後の片付けも1か所で済みます。

ダイニングテーブルのそばに置いた低い棚に、ランドセルと教科書のボックスがまとまっているイメージ

リビングは家族みんなが使う場所なので、教科書の置き場所は「この棚のこの段は○○さん用」とはっきり区切ることが大切です。家族の書類や雑誌と同じ棚に混ぜると、どこまでが子どもの物か分からなくなります。来客の目が気になる場合は、扉付きの棚や、ふた付きのボックスを選ぶと生活感を抑えられます。

子ども部屋・学習机に置く場合

学習机の上の棚は、教科書を置く場所として真っ先に思いつきます。ただ、机の上の棚は奥行が浅いものや、高さが足りずにAB判の教科書が立たないものもあります。机の棚には今週よく使う教科書だけを立て、残りは机の横の棚やワゴンに分けると、机の上が狭くなりません。

また、子ども部屋に置いても、宿題は結局リビングでするという家庭は多いものです。その場合は、子ども部屋の棚には全体を、リビングには「今日使う分」だけを置く2か所方式にすると、行ったり来たりが減ります。

きょうだいで分けるとき

きょうだいで同じ棚を使う場合は、段ごと、または列ごとに持ち主を分けます。ボックスの色を子どもごとに変えておくと、字が読めない年齢の子でも自分の場所が分かります。年齢が離れている場合は、背の低い子の分を下の段に、背の高い子の分を上の段にすると、どちらも無理なく手が届きます。

学年が違うと、同じ教科でも教科書の大きさや冊数が違います。上の子の教科書が増えて棚があふれたら、下の子の場所を削るのではなく、上の子の使い終わった教科書を先に移すことで場所を空けましょう。

散らからない教科書収納の作り方

収納用品と置き場所が決まったら、実際に教科書を並べていきます。大切なのは、子どもが自分で戻せる仕組みにすることです。次の5つのステップで進めると、半日ほどで形になります。

STEP
教科書・ノート・ドリルをすべて出す

ランドセルの中、机の上、棚の奥など、家じゅうに散らばっている教科書とノート、ドリルを1か所に集めます。全部を並べると、今使っている物の量がはっきりします。

STEP
今使う物と使い終わった物に分ける

今の学期に使う物と、上巻や前の学年の物を分けます。使い終わった物は箱にまとめて別の場所へ移し、毎日使う場所には残さないようにします。

STEP
いちばん大きい教科書で棚とボックスを測る

A4判の教科書や資料集があれば、それを基準に棚の内寸とボックスの大きさを確認します。すべての教科書がすんなり立つかを、実際に入れて試すと確実です。

STEP
教科ごとにまとめて立てて入れる

教科書とその教科のノート・ドリルを1組にして、ボックスに立てて入れます。積み重ねず立てておけば、1冊だけ抜き出すときにほかの本が崩れません。

STEP
ラベルを貼って定位置を決める

ボックスの正面に教科名のラベルを貼ります。低学年なら、教科ごとの色シールやイラストを使うと分かりやすくなります。子どもと一緒に貼ると、どこに何を戻すかを覚えやすくなります。

教科別と曜日(時間割)別、どちらで分けるか

分け方には、教科ごとに分ける方法と、月曜日〜金曜日の曜日ごとに分ける方法があります。曜日別は「月曜のボックスをそのままランドセルへ」とできるのが魅力ですが、同じ教科書を週に何度も使うため、毎日ボックスの間で教科書を移し替える手間が出てしまいます。

そこでおすすめなのが、教科書は教科別に固定し、そのそばに「明日の分」を置くトレーを1つ用意する方法です。前の晩に時間割を見ながら教科書をトレーに移し、朝はトレーの中身をランドセルに入れるだけにします。忘れ物の確認もしやすく、教科書の定位置も崩れません。

学期・年度替わりの見直しタイミング

教科書の量が変わるのは、主に新しい学年の始まりと、上下巻の下巻が配られる時期です。夏休みや冬休みの前後、春休みなど、学期の区切りに10〜15分ほど棚を見直す時間をとると、使い終わった教科書がたまりません。

春休みは、新しい教科書が届く前に前の学年の教科書を移しておく絶好のタイミングです。新学期に教科書が一度に増えても、棚に空きがあれば慌てずに済みます。

箱へ移す教科書を選ぶときは、学年が上がっても続けて使う教科書を混ぜないよう気をつけます。小学校では、地図帳を3年生から6年生までの4年間使います。家庭科は5・6年生で1冊、保健は3・4年生と5・6年生で1冊ずつです。中学校にも、複数の学年で同じ1冊を使う教科があります。

使い終わった教科書の保管と処分

使い終わった教科書が出るのは、学年の終わりだけではありません。学年の途中で転校し、転校先で使う教科書が前の学校と違う場合は、転校先で新しい教科書が配られます。前の学校で使っていた分も家に残るので、同じ教科の教科書が2冊並ぶ場合があります。

小学校・中学校の教科書は、国から無償で配られ、そのまま子どもの物になります。返す必要はないので、残すか処分するかは家庭で決めてかまいません。すべてを残すと場所をとるので、役立つ物だけを選んで残し、残りは処分するのが現実的です。

残しておくと役立つ教科書の目安

残しておくと役立ちやすいのは、あとの学年で復習に使う教科書です。たとえば中学校の数学や英語は、学年をまたいで内容が積み上がるため、高校受験の復習で前の学年の教科書を見返すことがあります。小学校の算数や国語の教科書も、中学校に入ってからのつまずきを確かめるときに役立つ場合があります。

残す物を決めたら、学年ごとに1箱にまとめ、箱の外に「○年生・○年度」と書いておきます。押し入れやクローゼットの上段など、ふだん使わない場所で十分です。湿気がこもる場所に置くと紙が波打ったりカビが出たりするので、床に直置きせず、すのこや棚の上に置きましょう。

処分するときは名前を消して古紙回収へ

教科書を処分するときは、表紙や裏表紙に書いた名前と学校名を消してから出しましょう。油性ペンで塗りつぶすか、その部分を切り取っておくと安心です。テストやプリントに名前が書いてある物も、同じように扱います。

教科書は多くの自治体で古紙として出せますが、「雑がみ」「本・雑誌」など分け方は自治体ごとに違います。ビニールのカバーや金具が付いている場合は外してから出してください。思い出として残したい物は、書き込みの多いノートや作品などを1〜2点に絞って保管すると、場所をとりません。

教科書の収納についてよくある質問

教科書用のファイルボックスはいくつ必要ですか?

2〜3教科ずつまとめる場合、幅10cm前後のボックスなら小学生で3〜4個、中学生で4〜6個ほどが目安です。ノートやワークを一緒に入れるかどうかでも変わるので、最初は少なめに買い、実際に入れてみてから買い足すと無駄がありません。

教科書は立てて置くのと、寝かせて積むのとどちらがよいですか?

毎日使う教科書は立てて置くのがおすすめです。寝かせて積むと、下の教科書を取り出すたびに上の本をどかす必要があり、出しっぱなしの原因になります。棚の高さが足りずに立てられない場合は、ファイルボックスに入れて横向きに置く方法もあります。

ランドセルと教科書は同じ場所に置いたほうがよいですか?

できれば近くにまとめるのがおすすめです。時間割をそろえるときに教科書とランドセルが離れていると、移動の手間が増えて片付けが続きにくくなります。スペースが足りない場合は、ランドセルの近くに「明日の分」を置くトレーだけでも用意しておくと便利です。

使い終わった教科書はいつ捨てればよいですか?

決まった時期はありませんが、新しい学年の教科書が配られる前の春休みに見直す家庭が多いです。復習で使いそうな教科だけを残し、残す期間も「中学卒業まで」など区切りを決めておくと、保管の箱が増え続けるのを防げます。

教科書を学校に置いて帰ってもよいのですか?

文部科学省は2018年に、ランドセルなどの荷物が重くなりすぎないよう、教科書などを学校に置いて帰ることも含めて工夫するよう各地の教育委員会に事務連絡を出しています。ただし、何を置いて帰ってよいかは学校ごとに決められているので、学校の方針を確認してください。置いて帰る教科書が多ければ、家の収納はそのぶん小さくできます。

まとめ

教科書の収納は、ボックスや棚を買う前に、教科書の大きさと冊数を確かめることから始まります。今の教科書はAB判が多く、A4判も混ざるため、A4が立てられる内寸を基準に選ぶと失敗が少なくなります。置き場所は、子どもが宿題をする場所と時間割をそろえる場所の近くにまとめましょう。

この記事のポイント

  • AB判は棚の内寸で約27cm、A4判は約31cmの高さがあると立てて置ける
  • ファイルボックスは内寸と、置く棚の奥行に収まるかで選ぶ
  • リビング学習なら、テーブルの近くに1人1か所の置き場所を作る
  • 教科書は教科別に固定し、「明日の分」のトレーで時間割をそろえる
  • 使い終わった教科書は別の箱へ移し、処分するときは名前を消す

まずは家にある教科書の中から、いちばん大きな1冊を測ってみてください。その寸法が、ボックス選びと置き場所決めのものさしになります。

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