夕方になると軒下から小さな影が飛び出していく、ベランダや戸袋の下に黒いフンが毎朝たまっている。そんな様子に気づくと、家のどこかにコウモリが住み着いていないか心配になりますよね。すぐにでも追い払いたいけれど、勝手に駆除してよいのか、どこから手をつければいいのか迷う人も多いはずです。
この記事では、コウモリ駆除で自分にできることの範囲、住み着いているサインの見分け方、追い出しに向く時期、追い出しから侵入口の封鎖・フンの掃除までの手順、業者に頼む場合の費用の目安をまとめました。
コウモリ駆除の基本は、捕まえずに追い出し、出ていったのを確かめてから侵入口をふさぐことです。子育て中の初夏から夏と、冬眠中の冬は避け、春か秋に取りかかると失敗が少なくなります。
コウモリ駆除は自分でできる?法律で決まっている線引き
家に住み着くコウモリの多くは、アブラコウモリ(イエコウモリとも呼ばれます)という小型の種類です。体は4〜6cmほど、体重は5〜10gほどと、手のひらに収まるくらいの大きさしかありません。小さくて弱そうに見えるため、つい手で捕まえたり、たたいて追い払ったりしたくなりますが、コウモリには法律による保護があります。最初に、できることとできないことの線引きを押さえておきましょう。
捕獲・殺傷は許可なしにできない(鳥獣保護管理法)
コウモリは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護管理法)で守られている野生動物です。この法律では、許可を受けずに野生の鳥獣を捕獲したり、傷つけたり殺したりすることが原則として禁じられています。家の中や敷地内にいるコウモリであっても、この扱いは変わりません。
違反した場合の罰則は「1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金」です。網で捕まえて遠くに放す、殺虫剤を直接吹きかけて弱らせる、巣にいる子どもごと閉じ込めるといった行為は、捕獲や殺傷にあたるおそれがあります。どうしても捕獲が必要な場合は、自治体に申請して許可を受ける必要があり、現実的には許可を持つ専門業者に任せることになります。
自分でできるのは「追い出す」「ふさぐ」「掃除する」の3つ
一方で、捕獲や殺傷をしない対策は、個人でも行えます。具体的には、忌避剤などでコウモリが居づらい環境にして自分から出ていってもらう「追い出し」、二度と入れないように隙間をふさぐ「封鎖」、残ったフンを片づける「掃除」の3つです。一般にコウモリ駆除と呼ばれている作業の中身も、業者・個人を問わず、ほとんどがこの3つの組み合わせです。
害獣全般に共通する法律の考え方や、ネズミのように法律の対象外になる動物との違いは、害獣駆除の基礎知識の記事で詳しくまとめています。

家にいるのはコウモリ?住み着いているサインの見分け方
追い出しの前に、本当にコウモリなのか、どこを出入りしているのかを確かめます。相手を取り違えると、使う道具も法律上の扱いも変わってしまうからです。コウモリは日中は狭い隙間でじっと休み、日が沈むと外へエサの虫をとりに出かけます。姿を直接見る機会は少ないので、フンと出入りの様子の2つから判断します。
どちらのサインも、今も使われているねぐらかどうかまで確かめておくと、追い出しの空振りを防げます。フンが残っていても、以前に住んでいた跡だけという場合があるからです。フンが落ちている場所に古新聞を1枚敷いておき、次の日の朝に新しいフンが乗っていれば、今も出入りしていると判断できます。
黒く崩れやすいフンが同じ場所にたまる
いちばんわかりやすいサインはフンです。コウモリのフンは黒っぽい色で、長さは5mm〜1cmほどの細長い形をしています。エサにしている蚊やユスリカなどの小さな虫の殻が混じるため、乾いたものを指でつまむとパラパラと簡単に崩れ、光に当てると虫の羽が細かく光って見えることがあります。
コウモリは決まった隙間をねぐらにするため、その真下にフンが集中してたまるのも特徴です。ベランダの床、雨戸の戸袋の下、換気口の下の外壁、玄関灯のまわりなど、毎日同じ場所に落ちているなら、その真上に出入り口がある可能性が高いと考えられます。
夕方に軒下や戸袋から飛び出す・キィキィ鳴く
出入り口を確かめるには、日没前後の時間帯に、フンが落ちている場所の上を外から見張るのが確実です。アブラコウモリは日が沈んでしばらくすると、ねぐらから1匹ずつ飛び出していきます。暗くなると見えにくいので、少し明るさが残るうちから待つとよいでしょう。複数の場所から出てくることもあるため、家のまわりを一周して確かめておくと、あとで封鎖の漏れを防げます。
日中、戸袋や外壁の隙間のあたりから「キィキィ」「チチチ」という高い声や、カサカサと動く音が聞こえることもあります。天井裏で「ドタドタ」と重い足音がする場合は、コウモリよりも体の大きなネズミやハクビシン、イタチなどを疑ったほうがよいでしょう。
ネズミ・ヤモリのフンとの見分け方
住まいで見かける小さなフンは、コウモリのほかにネズミやヤモリのものであることも多く、大きさだけでは見分けにくいことがあります。次の表を目安に、落ちている場所と崩れ方をあわせて見てください。
| フンの主 | 見た目・手ざわり | 落ちている場所 |
|---|---|---|
| コウモリ | 黒っぽく細長い(5mm〜1cm)。乾くと簡単に崩れ、虫の殻が光る | ベランダ・戸袋の下・換気口の下など、出入り口の真下にまとまってたまる |
| ネズミ | 黒〜茶色で、つまんでも崩れにくい。種類によって大きさが違う | 天井裏・床下・台所の隅など、通り道に沿って点々と落ちる |
| ヤモリ | 黒いフンの端に、白い塊(尿の成分)が付いている | 窓ガラスの近く・網戸の下・外壁など、明かりの近く |
フンが屋外だけでなく、天井のシミや押し入れの奥など屋内に及んでいる場合は、屋根裏にまで入り込んでいることがあります。その場合は自力での対処が難しくなるため、後半の「業者に頼んだほうがいいケース」も確認しておきましょう。

追い出しに向く時期・避けたい時期
コウモリの追い出しは、いつでも同じようにうまくいくわけではありません。アブラコウモリは春から秋にかけて活動し、初夏に子どもを産んで育て、寒くなると冬眠に入ります。この一年の流れに合わせて時期を選ぶことが、追い出しを成功させるいちばんのポイントです。月ごとの目安は次のとおりです(地域や年の気温によって前後します)。
| 時期 | コウモリの様子 | 追い出しの向き・不向き |
|---|---|---|
| 4〜5月 | 冬眠から覚めて活発に飛び回る。出産の前 | ◎ 向いている |
| 6〜8月 | 出産と子育ての時期。子どもはしばらく飛べない | × 避ける |
| 9〜10月 | 子どもが飛べるようになり、親子で出入りする | ◎ 向いている |
| 11月 | 気温が下がり、動きが鈍くなっていく | △ 暖かい日なら可 |
| 12〜3月ごろ | 冬眠中。隙間の奥でじっとしている | × 避ける |
子育て期(6〜8月)は追い出さない
アブラコウモリの出産はおもに6〜7月ごろで、生まれた子どもは自分で飛べるようになるまで、しばらくねぐらに残ります。この時期に親を追い出して侵入口をふさぐと、飛べない子どもが中に取り残されて死んでしまい、においや虫の発生の原因になります。結果として捕獲や殺傷と変わらない状態になってしまうおそれもあります。
夏にフンが増えてどうしても気になる場合は、真下に新聞紙やビニールシートを敷いてこまめに片づけるなど、被害を抑える対処にとどめ、本格的な追い出しは秋まで待つのが無難です。
冬眠中(12〜3月ごろ)も動かさない
冬のあいだのコウモリは、隙間の奥で体温を下げて冬眠しています。この状態では忌避剤を使っても外へ出ていけず、無理に起こすと体力を使い果たしてしまいます。フンも出なくなるため「いなくなった」と思って侵入口をふさぎ、春に中で死んでいるのが見つかる、という失敗も起こりがちです。
自分でできるコウモリの追い出し手順
ここでは、ベランダの軒下や雨戸の戸袋、換気口など、地上やベランダから手の届く場所に住み着いた場合の手順を紹介します。屋根の上や2階の外壁の高い場所など、はしごが必要な場所は転落の危険があるため、無理をせず業者に相談してください。作業は、追い出しと封鎖を1セットで考えるのがポイントです。
作業日は、その日から2〜3日先まで雨や強い風の予報がない日を選びます。雨が降っている夜や冷え込んだ夜は、コウモリがねぐらから出てくるのが遅れたり、出てこなかったりすることがあり、日没後に出ていったのを見届ける手順が進められません。仮ふさぎに使う隙間テープも、濡れた面には貼りつきにくくなります。
準備するもの
道具の多くはホームセンターでそろいます。忌避剤は、パッケージに「コウモリ用」と表示があるものを選びましょう。ハッカ(メントール)などの強いにおいでコウモリを遠ざけるタイプが一般的です。
| 道具 | 使う場面 |
|---|---|
| コウモリ用忌避スプレー | 出入り口の隙間に吹きつけて追い出す |
| コウモリ用忌避ジェル・設置型の忌避剤 | 追い出したあと、戻ってこないよう出入り口の近くに置く |
| 懐中電灯 | 隙間の奥をのぞく、日没後に出入りを確かめる |
| 防じんマスク・ゴーグル・ゴム手袋 | フンの粉じんを吸わない、目に入れない、素手で触れない |
| 長袖・帽子 | 飛び出してきたコウモリやフンが肌に触れないようにする |
| 封鎖の材料(金網・パテ・隙間テープなど) | 出ていったあとに出入り口をふさぐ(次の章で場所別に紹介) |
隙間テープは厚みが合わないと、隙間が残ったり、雨戸やシャッターの動きが重くなったりします。パッケージにある「使用可能隙間幅」の読み方や、素材ごとの向き不向きは、窓の隙間テープの記事で解説しています。

追い出しの手順
作業の前日か当日の夕方、フンの落ちている場所の上を見張り、どの隙間から何匹くらい出てくるかを確かめます。出入り口が複数あれば、すべてに印をつけておきます。
コウモリが中で休んでいる日中に、マスクとゴーグルをつけて、出入り口の隙間の奥へ向けて忌避スプレーを吹きつけます。量や回数は製品の表示に従ってください。驚いたコウモリが飛び出してくることがあるので、顔を隙間に近づけすぎないようにします。
その日の夕方、日没後に出入り口から飛び出していくのを見届けます。飛び立ちが終わったら、懐中電灯で隙間の奥を照らし、残っている個体がいないかを確認します。
コウモリが夜のエサとりから戻ってくる前に、出入り口を隙間テープや金網で仮にふさぎ、近くに忌避ジェルなどを置きます。戻る場所をなくすことで、別のねぐらへ移ってもらいます。
2〜3日はフンが新しく落ちていないか、夕方に別の隙間から出てこないかを確かめます。気配がなくなったら、次の章の方法で出入り口をしっかりふさぎ、たまったフンを掃除します。
仮ふさぎのあとにフンがまた増えた場合は、別の隙間から出入りしているか、中に残っていた個体がいると考えられます。仮ふさぎを外し、STEP1からやり直してください。
やってはいけないこと
追い出しで多い失敗は、急ぐあまり手順を飛ばしてしまうことです。次のような行為は、コウモリを死なせてしまったり、かえって被害を広げたりするので避けましょう。
- 昼間のうちに侵入口をふさぐ(中に閉じ込めてしまう)
- 素手でつかむ、ほうきでたたき落とす、網で捕まえて遠くへ運ぶ
- コウモリ用でない殺虫剤をコウモリに直接吹きかける
- 子育て期(6〜8月)や冬眠中に追い出しと封鎖をする
- 乾いたフンを家庭用の掃除機でそのまま吸う
なお、追い出しと封鎖で対処する流れは、イタチなどほかの保護対象の動物でも基本的に同じです。天井裏の足音が重く、コウモリ以外の動物が疑われる場合は、イタチの追い出し方の記事も参考にしてください。

再発を防ぐ侵入口の封鎖とフンの掃除
追い出しに成功しても、出入り口が開いたままでは、同じコウモリや別の群れがまた入ってきます。コウモリは一度気に入ったねぐらに戻ってくる習性があるため、追い出したあとの封鎖こそが再発防止の本番です。あわせて、においの残るフンも片づけておきましょう。
作業の順番は、基本的に封鎖が先で、掃除はそのあとです。ただし、換気フードの内側やシャッターボックスの端の隙間のように、ふさぐと手が届かなくなる場所にフンがたまっているときは、本封鎖の前にその部分だけマスクと手袋をつけて取り除いておきます。ふさいでから中のフンを出そうとすると、取りつけた金網やテープを外すことになるためです。
1cmの隙間が入り口になる|点検する場所
アブラコウモリは体がとても小さく、1cmほどの隙間があれば出入りできます。大人の指先が入るくらいの隙間は、すべて入り口になりうると考えて点検しましょう。住宅でねぐらになりやすいのは、次のような場所です。
- 雨戸の戸袋の中と、戸袋と外壁のあいだ
- 換気口・通気口・換気扇の外側のフード
- シャッターの巻き取りボックスの両端
- エアコンの配管を通す壁の穴のまわり
- 外壁の継ぎ目、軒天井(軒裏)と外壁のあいだ
- 屋根の瓦や板金のすき間、屋根と外壁の境目
場所別のふさぎ方と材料
ふさぐ材料は、場所によって向き不向きがあります。開け閉めする場所や空気を通す必要がある場所を、パテやコーキングで固めてしまわないよう注意してください。
| 場所 | ふさぎ方・材料 | 注意点 |
|---|---|---|
| 雨戸の戸袋 | 戸袋と外壁の隙間に隙間テープやブラシ状の隙間材を貼る。戸袋の内側に忌避剤を置く | 雨戸の出し入れを妨げない材料を選ぶ |
| 換気口・通気口 | 目の細かいステンレスの金網や、防虫網つきの換気フードを取りつける | 完全にふさがない。換気の働きを止めない |
| シャッターボックス | 両端の隙間に隙間テープやブラシ材を貼る | シャッターの動きを確かめてから固定する |
| エアコン配管の穴 | 配管のまわりのすき間をエアコン用のパテで埋め直す | 古いパテが硬くなっていれば取り除いてから |
| 外壁の継ぎ目・軒裏 | コーキング材で埋める。広い隙間は金網を当ててから | 2階以上の高所は業者に任せる |
| 屋根の瓦・板金 | 屋根材に合った方法で修理する | 屋根に上る作業は自分でしない |
ふさいだあとは、しばらく夕方に様子を見て、別の隙間から出入りしていないかを確かめます。封鎖した場所の近くでフンが見つかったら、まだ点検できていない隙間が近くにあるサインです。
エアコン配管の穴のパテは、もともと雨水や虫が入らないように詰めてあるものです。配管まわりのつくりは、エアコンの配管の記事で紹介しています。

フンの掃除と消毒|粉じんを吸わない手順
コウモリのフンは乾くと崩れて粉になり、細菌やカビなどの病原体を含んでいるおそれもあります。掃除のときは、防じんマスク・ゴーグル・ゴム手袋を必ずつけ、肌の出ない服装で作業してください。乾いたフンをいきなりほうきで掃くと粉が舞うため、先に消毒用アルコールなどを霧吹きで吹きかけて湿らせ、ペーパータオルで包むように拾い集めます。家庭用の掃除機は排気で細かな粉をまき散らすおそれがあるので使わないようにしましょう。
集めたフンはビニール袋に入れて口をしっかり縛り、自治体の分別ルールに従って捨てます。フンを取り除いた場所は、消毒用アルコールや薄めた塩素系の漂白剤で拭いて仕上げます。塩素系の漂白剤を使う場合は、酸性の洗剤と混ぜると有毒なガスが出るため、絶対に一緒に使わないでください。作業後は手洗いとうがいをし、着ていた服はすぐに洗濯します。


業者に頼んだほうがいいケースと費用の目安
ここまでの手順は、手の届く場所に少数が住み着いている場合を前提にしています。被害の範囲や場所によっては、最初から専門業者に任せたほうが確実で、結果的に手間も費用も抑えられることがあります。
自分で続けるか業者に頼むかは、ここまでの観察でわかったことを書き出してから決めるのが確実です。手元に用意したいのは、フンが落ちている場所の写真、出入り口と思われる隙間の位置と地上からの高さ、夕方に飛び出してきたおおよその数の記録です。業者に問い合わせるときも、これを最初に伝えれば、現地調査で確かめる場所が絞られて話が早く進みます。
自力では難しい3つのケース
1つ目は、屋根の上や2階以上の外壁など、高い場所に出入り口がある場合です。はしごを使った作業は転落の危険が大きく、封鎖の仕上がりも不十分になりがちです。2つ目は、屋根裏や壁の中にまで入り込み、フンが大量にたまっている場合です。天井にシミが出ている、室内ににおいがするといった状態では、清掃と消毒の範囲が広く、天井材の交換が必要になることもあります。
3つ目は、追い出しと封鎖を何度試しても戻ってくる場合です。見つけられていない出入り口が残っていることが多く、建物の構造を知っている業者に点検してもらうほうが早く解決します。賃貸住宅や集合住宅の場合は、建物の修理を伴うため、自分で手を加える前に管理会社や大家さんに相談してください。
費用の目安と見積もりで確かめたいこと
業者にコウモリ駆除を頼む場合、追い出し・侵入口の封鎖・清掃までを含めた総額は、一般的な戸建てで4万〜20万円ほどが目安です。費用は、次のような要素で大きく変わります。
| 費用が変わる要素 | 高くなりやすいケース |
|---|---|
| 侵入口の数 | 出入り口が家のあちこちに複数ある |
| 作業する場所の高さ | 屋根の上や3階の外壁など、足場や高所作業が必要 |
| フンの量と範囲 | 屋根裏一面にたまっていて、清掃・消毒・断熱材の交換まで必要 |
| 再発保証の有無と期間 | 保証期間が長い、保証中の再施工が無料で含まれている |
広告の「〇千円〜」は、現地調査や一部の作業だけの価格であることが少なくありません。見積もりでは、追い出し・封鎖・清掃・消毒のどこまでが含まれているか、封鎖する箇所の数と材料、追加料金が発生する条件、再発したときの保証の内容を書面で確かめましょう。できれば2〜3社から見積もりを取り、作業内容をそろえて比べると安心です。
よくある質問
- 超音波の撃退グッズはコウモリに効きますか?
-
超音波で寄せつけないとうたう製品は市販されていますが、効き目には個体差や環境による差があり、慣れて戻ってくる場合もあります。超音波だけに頼るのではなく、忌避剤による追い出しと侵入口の封鎖を中心にし、補助として使うくらいに考えておくのが現実的です。
- 1匹だけなら放っておいても大丈夫ですか?
-
1匹だけでも、気に入ったねぐらには仲間が集まったり、翌年以降も戻ってきたりすることがあります。フンの量が少ないうちに追い出して封鎖しておくほうが、掃除の手間もかからずに済みます。時期が子育て期や冬眠期にあたる場合は、真下にシートを敷いてフンを片づけながら、適した時期を待ちましょう。
- 部屋の中にコウモリが入ってきたらどうすればいいですか?
-
窓を大きく開けて部屋の電気を消し、ほかの部屋へのドアを閉めて、自分から外へ出ていくのを待つのが基本です。カーテンなどにとまって動かない場合は、厚手の手袋をしてタオルでそっと包み、外へ逃がします。素手では触らないでください。万が一かまれたり、ひっかかれたりした場合は、傷口をよく洗い、医療機関に相談しましょう。
- 賃貸住宅で住み着かれたら、自分で駆除してもいいですか?
-
まずは管理会社や大家さんに連絡しましょう。侵入口の封鎖は建物の修理にあたるため、勝手に穴をふさいだり部材を取りつけたりすると、退去時のトラブルになることがあります。業者の手配や費用の負担についても、事前に相談しておくと安心です。
- 雨戸の戸袋に住み着かれないようにする方法はありますか?
-
雨戸を長いあいだ戸袋にしまったままにせず、ときどき出し入れして中の様子を確かめるのが効果的です。戸袋と外壁のあいだの隙間に隙間テープやブラシ材を貼っておくと、出入りしにくくなります。春と秋の活動期の前に、戸袋の下にフンが落ちていないかを見ておくと、早めに気づけます。
まとめ
コウモリは法律で守られている動物なので、捕まえたり傷つけたりせず、追い出してから入り口をふさぐのが駆除の基本です。最後に、ポイントを振り返っておきましょう。
コウモリ駆除のポイント
- 捕獲・殺傷は鳥獣保護管理法で禁止。個人でできるのは追い出し・封鎖・掃除
- 崩れやすい黒いフンが同じ場所にたまり、夕方に飛び出すならコウモリの可能性が高い
- 追い出しは4〜5月か9〜10月に。子育て期(6〜8月)と冬眠中は避ける
- 昼に忌避剤→日没後に出ていったのを確認→その夜に仮ふさぎ→数日後に本封鎖
- フンは湿らせてから集め、マスク・手袋をつけて掃除する。掃除機は使わない
- 高所や屋根裏、何度も戻ってくる場合は業者へ。見積もりは作業範囲と保証で比べる
まずは今日の夕方、フンが落ちている場所の上を見上げて、どこから出入りしているかを確かめるところから始めてみてください。出入り口がわかれば、対策の半分は済んだようなものです。
