もみじの剪定時期は落葉後〜1月!切る枝の見分け方と小さくするコツ

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庭のもみじが大きくなりすぎて、そろそろ切りたい。でも「もみじは剪定が難しい」「切る時期を間違えると枯れる」と聞いて、はさみを持つ手が止まっている。そんな方も多いのではないでしょうか。

この記事では、もみじの剪定時期を月ごとの早見表で整理したうえで、切る枝と残す枝の見分け方、自然な樹形を崩さない切り方の手順、鉢植え・盆栽の手入れ、よくある失敗の立て直し方までをまとめました。

もみじの剪定は、葉が落ちてから1月までの間に行うのが基本です。2月に入ると樹液が動き始めるため、太い枝を切る作業は1月中に終えましょう。初夏にできるのは、伸びすぎた細い枝を軽く間引く程度です。

目次

もみじの剪定時期はいつ?結論は落葉後〜1月

もみじは秋に葉を落とし、冬のあいだ休眠する落葉樹です。休眠中は木の中の水分や養分の動きが少ないため、枝を切っても切り口から樹液が流れ出にくく、木への負担が小さくなります。そのため、太い枝や樹形の骨格にかかわる剪定は、葉が落ちてから1月までの冬に行います。一方、葉が茂る時期にも、伸びた細い枝を軽く整える程度の剪定なら可能です。

季節の目安に当てはまらないのが、台風や雪の重みで折れた枝です。裂けた折れ口は断面がでこぼこで水がたまりやすく、そこから傷みが広がります。見つけた時点で、折れた部分より下にある分かれ目で切りそろえておきましょう。

月別の早見表(◎○△×)

1年のうち、どの時期にどこまで切ってよいかを表にまとめました。◎は太い枝も含めた本格的な剪定ができる時期、○は細い枝の軽い剪定だけの時期、△は枯れ枝を取り除く程度にとどめる時期、×は剪定を避けたい時期です。

時期可否できること・注意点
10月〜11月中旬△紅葉の最中。葉が落ちるまでは枯れ枝を取る程度にする
11月下旬〜1月◎落葉後の休眠期。太い枝の間引きや高さを抑える剪定もこの時期に
2月△樹液が動き始める。細い枝を少し整える程度にとどめる
3月〜4月×芽吹きの時期で樹液の動きが最も活発。切ると樹液が流れ出やすい
5月〜6月○新しい葉が固まってから、伸びすぎた細い枝を軽く間引く
7月〜9月×強く切ると幹に日が当たりすぎたり、木が弱ったりする。枯れ枝の除去のみ

寒い地域では落葉が早く、真冬は枝が凍えて切り口が傷みやすいため、落葉後の11月〜12月に済ませると安心です。暖かい地域は落葉が12月ごろまで遅れることもあるので、葉が落ちるのを待ってから1月中旬ごろまでを目安にしてください。

冬(11月下旬〜1月)は太い枝も切れる本剪定

冬の剪定は、1年でいちばん大事な作業です。葉がすべて落ちているので枝の重なり方がよく見え、どの枝が込み合っているか、どこで高さを抑えればよいかが判断しやすくなります。太い枝を付け根から抜く、背丈を低くする、樹形を作り直すといった、木の形を大きく変える作業はこの時期にまとめて行いましょう。

紅葉を楽しんでから切れるのも、冬剪定のよいところです。葉が色づいている間は切らずに眺め、落葉して枝だけになってから作業を始めれば十分に間に合います。

葉が落ちた冬のもみじの枝の分かれ目を、剪定ばさみで切っているイメージ

初夏(5〜6月)は伸びた枝を軽く透かすだけ

春に芽吹いた新しい枝は、初夏になると勢いよく伸びて樹形を乱すことがあります。新しい葉が固まった5〜6月ごろなら、伸びすぎた細い枝を付け根から間引いたり、込み合った部分を少し透かしたりする軽い剪定ができます。風通しがよくなるので、内側の枝が枯れるのを防ぐことにもつながります。

ただし、この時期の木は葉を広げて盛んに活動しています。太い枝を切ったり、全体を大きく刈り込んだりするのは避け、「気になる枝を数本抜く」程度にとどめてください。

2月以降と真夏に強く切ってはいけない理由

もみじは、ほかの落葉樹より早く、2月ごろから根が水を吸い上げ始めます。芽吹きに向けて樹液の動きが活発になった時期に太い枝を切ると、切り口から樹液が流れ出し、木が弱る原因になります。3〜4月の芽吹きの時期は、特に避けましょう。

真夏の強い剪定も禁物です。葉を多く落とすと、それまで葉の陰になっていた幹や太い枝に強い日差しが当たり、樹皮が傷むことがあります。葉が減ると光合成でつくる養分も減るため、暑さで弱っている木にさらに負担をかけてしまいます。

剪定の適期は木の種類によって大きく違います。同じ落葉樹でも花や実をつける木は花芽のでき方で時期が決まり、常緑樹のオリーブは寒さが和らぐ2月中旬〜3月中旬が適期です。

もみじが「剪定の難しい木」と言われる3つの理由

もみじは、庭木の中でも剪定に気をつかう木だと言われます。難しいと言われる理由を先に知っておくと、後で説明する「付け根から切る」「一度に切りすぎない」といった手順の意味が分かり、迷わずに作業できます。

園芸では、葉の切れ込みが深いものを「もみじ」、浅いものを「カエデ」と呼び分けることが多くあります。ただ、植物の分類ではどちらも同じカエデ属の木です。名札に「〇〇カエデ」とある庭木でも、剪定で気をつける点はもみじとほぼ共通です。

樹液が多く、切り口から流れ出やすい

もみじを含むカエデの仲間は、樹液の多い木です。カナダのサトウカエデから樹液を採ってメープルシロップを作るように、芽吹き前の時期には幹や枝の中をたくさんの樹液が流れます。この時期に枝を切ると、切り口から樹液がしたたり、なかなか止まりません。

樹液の動きは外から見えないぶん、枝先の冬芽の変化で読み取ります。冬のあいだ小さく締まっていた冬芽がふくらみ始めたら、枝の中ではすでに樹液が上がっています。樹液は芽より先に動くので、芽のふくらみは「もう遅い」という合図として受け取りましょう。

ぶつ切りにすると自然な樹形に戻らない

もみじの魅力は、細い枝が柔らかく広がる自然な樹形です。枝の途中をばっさり切る「ぶつ切り」をすると、切り口の近くから細い枝がほうきのように何本も伸び、不自然な形になります。一度崩れた樹形は、元に戻すまでに何年もかかります。

そのため、もみじは枝の途中で切り詰めるのではなく、不要な枝を分かれ目の付け根から間引く「透かし剪定」を基本にします。残した枝の先はそのまま伸ばすので、切った跡が目立たず、自然な形を保てます。

切り口から枯れ込みやすい

もみじは、切り口から枝の内側へ向かって枯れが進む「枯れ込み」が起きやすい木です。特に、芽や小枝のない位置で枝を中途半端に切ると、残った部分が養分を受け取れずに枯れていきます。太い枝の大きな切り口は乾燥や雑菌の影響も受けやすいため、切る位置を正しく選び、切り口を保護することが大切です。

枯れ込みは多くの場合、その下にある生きた芽や分かれ目の手前で止まります。分かれ目のすぐ外側で切っておけば、切り口がいくらか傷んでも、失うのはごく短い部分で済みます。

もみじはどこを切る?切る枝・残す枝の見分け方

剪定で迷いやすいのが「どの枝を切ればよいか」です。もみじの場合、まず不要な枝を取り除き、それでも大きい場合に高さや横幅を抑える、という順番で考えます。最初から背丈を低くしようとすると切りすぎになりやすいので、不要枝の整理から始めましょう。

園芸品種には、ベニシダレ(紅枝垂れ)のように枝が垂れ下がるもみじもあります。こうした品種は強い剪定を嫌うため、切る枝は込み合った部分と、垂れた輪郭から飛び出した枝に絞ります。枝先を切りそろえると垂れた枝の先端が一直線に並ぶので、この場合も付け根からの間引きで整えます。

まず切る不要枝6種

次の6種類の枝は、樹形を乱したり、ほかの枝の生長を邪魔したりするため、見つけたら付け根から切って構いません。

枝の種類見分け方切る理由
枯れ枝芽がなく、折るとポキッと乾いた音がする見た目が悪く、病気や虫の入り口になる
徒長枝真上に向かって勢いよく長く伸びる枝樹形を乱し、養分をひとり占めする
ひこばえ株元の地面近くから生える細い枝幹に回るはずの養分を奪う
胴吹き枝幹や太い枝の途中から直接出る細い枝込み合いの原因になり、樹形が雑然とする
内向き枝木の内側(幹の方向)へ向かって伸びる枝ほかの枝とぶつかり、内側の風通しが悪くなる
交差枝・平行枝ほかの枝と交差したり、すぐ近くを同じ向きに伸びたりする枝こすれて傷がつく。重なって日が当たらない

交差枝や平行枝は、2本のうちどちらか一方を切ります。残すのは、外側に向かって伸びている枝や、全体の形に合う枝です。どちらを残すか迷ったら、少し離れた場所から木全体を眺めて決めましょう。

切る位置は枝の分かれ目(付け根)

枝を切るときは、枝が分かれている付け根で切るのが基本です。付け根をよく見ると、少しふくらんだ部分があります。このふくらみは、切り口をふさぐ組織ができる場所なので、削り取らないように、ふくらみのすぐ外側で切りましょう。幹にぴったり沿わせて深く切ると、かえって傷が治りにくくなります。

枝の先を短くしたい場合は、途中にある外向きの小枝や芽のすぐ上で切ります。もみじの芽は、枝をはさんで左右に向かい合ってつく性質があります。芽の上で切るとそこから2本の枝が伸びやすいので、伸ばしたい方向に小枝が出ている位置を選んで切ると、形を整えやすくなります。

もみじの枝の分かれ目と、付け根のふくらみの外側で切る位置を示したイメージ

小さくしたい・高さを抑えたいときの切り方

もみじを小さくしたいときは、高い位置にある枝を、その下で分かれている低い枝の付け根まで切り戻します。「伸びた枝を途中で短くする」のではなく、「高い枝を、低い位置の枝に役目を譲る」と考えると分かりやすいでしょう。残った低い枝が新しい枝先になるので、ぶつ切りの跡が残らず、自然な姿のまま背丈を下げられます。

一度に切る量は、枝葉全体の3分の1までが目安です。それ以上を一度に切ると、木が弱ったり、翌年に徒長枝がたくさん出たりします。大きく育ったもみじを小さくしたい場合は、2〜3年かけて少しずつ高さを下げていきましょう。

てっぺんの幹(主幹)を目標の高さで止める「芯止め」をするときも、主幹が分かれている位置のすぐ上で切ります。分かれ目のない位置で切ると、切り口から枯れ込んだり、細い枝が密集して出たりします。

高さを抑えながら花や樹形を楽しむ考え方は、同じ落葉樹で庭のシンボルツリーとして人気のヤマボウシにも共通します。

もみじの剪定のやり方(道具と手順)

ここからは、冬の本剪定を例に、実際の作業の流れを説明します。作業時間は、高さ2〜3mほどのもみじなら1〜2時間が目安です。晴れて風の弱い日を選び、切り口が乾きやすい午前中から始めましょう。雨の日や雨の直後は、切り口から雑菌が入りやすいので避けてください。

剪定ばさみやのこぎりは、次の出番まで長く物置で眠っていることの多い道具です。湿気のこもる場所にしまっていた場合は、刃の表面に赤茶色の錆が浮いていないか、作業の前日までに確かめます。家にある物で落とせる軽い錆から研磨が必要な錆まで、落とし方は錆の深さによって変わります。

準備する道具

もみじの剪定に使う道具

  • 剪定ばさみ:直径1〜2cmくらいまでの枝を切る
  • 剪定用のこぎり:剪定ばさみで切れない太い枝に使う
  • 癒合剤:太い枝の切り口に塗って乾燥や雑菌を防ぐ
  • 園芸用手袋・長袖の服:枝で手や腕を傷つけないために
  • 脚立:庭木用の三脚脚立だと、植え込みの中でも安定しやすい
  • 消毒用アルコール:作業前後に刃を拭き、病気がほかの枝に移るのを防ぐ

もみじの枝は細く柔らかいので、よく切れる刃物を使うことが大切です。切れ味の悪いはさみで枝をつぶすように切ると、切り口がささくれて治りが遅くなります。脚立は平らで固い地面に置き、天板には立たないようにしてください。手が届かない高さの枝は無理をせず、日を改めるか業者に任せましょう。

冬剪定の手順

STEP
木全体を眺めて、残す枝を決める

いきなり切り始めず、木から数歩離れて全体を眺めます。幹から伸びる太い枝のうち、樹形の骨格として残す枝を先に決めておくと、切りすぎを防げます。

STEP
枯れ枝を取り除く

芽がなく乾いた枯れ枝を、生きている部分との境目で切ります。枯れ枝がなくなるだけで、どこが本当に込み合っているかが見えやすくなります。

STEP
ひこばえ・胴吹き枝・徒長枝を付け根から切る

株元のひこばえ、幹から出た胴吹き枝、真上に伸びる徒長枝を、それぞれ付け根から切ります。途中で切ると、そこからまた枝が出てくるので注意しましょう。

STEP
内向き枝・交差枝・平行枝を間引く

木の内側に向かう枝や、ほかの枝と重なる枝を間引きます。枝の向こう側がほどよく透けて見えるくらいが目安です。

STEP
高さと横幅を分かれ目で切り戻す

まだ大きすぎる場合は、高い枝や横に張り出した枝を、下の分かれ目まで切り戻します。全体の3分の1を超えないよう、途中で何度も離れて確認しながら進めます。

STEP
切り口に癒合剤を塗り、枝を片付ける

太い枝の切り口に癒合剤を塗ります。切った枝は自治体のルールに従って処分しましょう。長い枝は、指定の長さに切りそろえて束ねて出すのが一般的です。

太い枝は3回に分けて切る

のこぎりが必要な太い枝を一気に付け根から切ると、切り終わる直前に枝の重みで裂け、幹の皮まではがれてしまうことがあります。太い枝は、次の3回に分けて切りましょう。

  1. 付け根から20〜30cmほど先の位置で、枝の下側から太さの3分の1くらいまで切れ込みを入れる
  2. その切れ込みより少し先を上から切り、枝を落とす(下の切れ込みがあるので皮が裂けない)
  3. 軽くなった残りの部分を、付け根のふくらみのすぐ外側で切りそろえる

ただし、太い枝を切るほど大きな切り口ができ、もみじにとっては負担になります。太い枝を何本も切らなければならない状態なら、一度に済ませようとせず、1年に1〜2本ずつにとどめるのが安全です。

太い枝を3回に分けて切る方法は、庭の果樹でも同じです。放っておくと高くなりやすい柿の木なら、2〜3年かけて手の届く高さまで下げていく手順があります。

鉢植え・盆栽のもみじの剪定

鉢植えや盆栽のもみじも、剪定の適期は地植えと同じく落葉後〜1月です。ただし、根を張れる範囲が限られているぶん、地植えよりも枝と根のバランスに気を配る必要があります。盆栽では、枝を細かく増やすための「芽摘み」や「葉刈り」といった、地植えではあまり行わない手入れも加わります。

鉢植えも盆栽も、もみじは冬のあいだ屋外に置いて寒さの中で休ませるのが基本です。ただ、鉢の中の根は、地面に植えた木の根より冷え込みが伝わりやすい位置にあります。剪定を終えた鉢は、霜や北風の当たらない軒下などに置くと安心です。

鉢植えは根と枝のバランスで考える

鉢植えのもみじは、鉢の中で根が詰まってくると水や養分を十分に吸えなくなり、枝先から弱っていきます。枝ばかり大きく育てると根が追いつかないため、冬の剪定で枝の量を鉢の大きさに見合った程度に保ちましょう。

今より大きく育てたいなら、枝を減らして合わせるのとは逆に、根の側を広げる方法もあります。植え替えのときに一回り大きな鉢へ移せば、根が伸びる場所が増え、枝の量を無理に減らさずに済みます。

植え替えは2〜3年に1回が目安です。根を整理して植え替えた年は木に負担がかかっているので、同じ年に強い剪定を重ねるのは避け、枯れ枝や不要枝を取る程度にします。

陶器の鉢に植えられた小さなもみじの盆栽と、剪定ばさみが並んでいるイメージ

盆栽は芽摘み・葉刈りで枝を細かくする

盆栽のもみじでは、小さな鉢の中で大木のような姿を作るために、枝を細かく分けていきます。春に新しい芽が伸び始めたら、枝先の芽を摘む「芽摘み」を行います。芽の伸びを止めることで、わきから小さな枝が出やすくなり、枝数の多い繊細な姿に近づきます。

初夏には、葉を切り落として新しい葉を出させる「葉刈り」をすることもあります。葉が小さくそろい、秋の紅葉もきれいになると言われますが、木に大きな負担がかかる作業です。十分に元気な木だけに行い、毎年は続けないようにしましょう。初めて盆栽を育てる場合は、冬の剪定と芽摘みだけでも十分です。

剪定後の手入れとよくある失敗

剪定は切って終わりではありません。切り口の保護や剪定後の様子見までが、もみじを元気に保つための作業です。また、失敗したと思っても、多くの場合は翌年以降に立て直せます。慌てて追加で切らないことが大切です。

冬の剪定で株元のひこばえや落ちた小枝を片付けたら、株元の土も見ておきましょう。もみじは根の乾燥を嫌う木です。株元に腐葉土やバークチップを数センチの厚さで敷いておくと、夏の強い日差しで土が乾くのをやわらげられます。

切り口の保護(癒合剤)

もみじは切り口から枯れ込みやすいため、指の太さ(直径1cmほど)を超える枝を切ったときは、切り口に癒合剤を塗っておくと安心です。癒合剤は切り口を覆って乾燥や雨水、雑菌の侵入を防ぎ、切り口がふさがるのを助けます。ホームセンターの園芸コーナーで、チューブ入りの物が数百円から手に入ります。

剪定後の肥料は、冬の寒い時期に株元へ有機質の肥料を施す「寒肥(かんごえ)」が一般的です。地植えのもみじは、植え付けから年数がたっていれば、雨の少ない時期を除いて水やりはほとんど必要ありません。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり与えます。

失敗とリカバリー

よくある失敗起こること立て直し方
一度に切りすぎた翌春の芽吹きが少ない。徒長枝が大量に出るその年は追加で切らずに様子を見る。翌冬に、残したい枝を選んで少しずつ整える
枝の途中でぶつ切りにした切り口の近くから細い枝がほうき状に出る翌冬に、形のよい1〜2本を残して、ほかを付け根から間引く
切り口から枯れ込んだ切り口から先が茶色く枯れ、枯れが奥へ進む冬に、枯れた部分より下の生きている分かれ目まで切り直し、癒合剤を塗る
春先に切って樹液が止まらない切り口から樹液がしたたり、周りが湿ったままになるそれ以上は切らない。癒合剤を塗り、自然に止まるのを待つ

剪定のあとに紅葉の色づきが悪くなったと感じた場合、原因は剪定そのものより、夏の強い西日による葉焼けや水切れ、秋の日当たり不足であることが少なくありません。剪定で枝を透かして日が内側まで入るようにしておくと、内側の葉まで色づきやすくなります。

業者に頼む判断ライン

次のような場合は、自分で無理に切ろうとせず、植木屋や造園業者に相談するのがおすすめです。

  • 木の高さが3mを超え、脚立の上のほうに立たないと枝に届かない
  • 直径5cmを超えるような太い枝を何本も切る必要がある
  • 枝が電線や隣家の屋根、道路にかかっている
  • 株元に木くずが落ちている、幹に穴があいているなど、虫の被害が疑われる
  • 何年も手入れをしておらず、どこから切ればよいか分からない

株元の木くずは、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)が幹の中を食べ進んでいるサインのことがあります。もみじは被害を受けやすい木なので、見つけたら早めに専門家に見てもらいましょう。

もみじの剪定でよくある質問

もみじの剪定を2月や3月にしてもいいですか?

2月は樹液が動き始める時期なので、細い枝を少し整える程度にとどめましょう。3月以降は芽吹きに向けて樹液の動きが活発になり、切り口から樹液が流れ出やすくなります。太い枝を切りたい場合は、次の冬(落葉後〜1月)まで待つのが安全です。

紅葉を見終わってから剪定しても間に合いますか?

間に合います。もみじの本格的な剪定は葉が落ちてから行うものなので、紅葉を楽しみ、落葉を待ってから始めるのがむしろ正しい順番です。暖かい地域で落葉が遅い場合も、1月中旬ごろまでに終えれば問題ありません。

もみじをバッサリ切っても枯れませんか?

一度に枝葉の3分の1を超えて切ると、木が大きく弱ったり、太い枝の切り口から枯れ込んだりするおそれがあります。すぐに枯れなくても、翌年に徒長枝が大量に出て樹形が乱れることがほとんどです。小さくしたい場合は、2〜3年かけて段階的に切り詰めましょう。

もみじは剪定しないとどうなりますか?

もみじは自然に樹形が整いやすい木ですが、放っておくと内側の枝が込み合い、日が当たらない枝が枯れていきます。風通しが悪くなると虫もつきやすくなります。また、地植えでは10m近くまで大きくなることもあり、手に負えなくなってから切ると木に大きな負担がかかります。毎年の冬に軽く整えておくのがおすすめです。

剪定で紅葉がきれいになりますか?

紅葉の色づきは、秋の日当たりや昼と夜の気温差の影響を大きく受けます。剪定で色そのものが変わるわけではありませんが、込み合った枝を透かして内側まで日が当たるようにすると、木全体がむらなく色づきやすくなります。

隣の家に伸びたもみじの枝は、隣の人が切ってもよいのですか?

隣地に伸びた枝は、原則として木の持ち主が切ります。ただし2023年4月施行の改正民法により、持ち主に切るよう求めても相当の期間内に切らない場合や、持ち主が分からない場合、急を要する場合には、隣地の人が自ら枝を切れるようになりました。トラブルを避けるためにも、自分の家のもみじが境界を越えそうなら、早めに剪定しておきましょう。

まとめ

もみじは剪定の時期と切り方に少し気をつかう木ですが、ポイントを押さえれば自分でも十分に手入れできます。最後に、この記事の要点を振り返りましょう。

もみじの剪定のポイント

  • 本格的な剪定は、葉が落ちてから1月までの休眠期に行う
  • 2月以降は樹液が動き始めるので、太い枝は切らない
  • 初夏(5〜6月)は伸びすぎた細い枝を軽く間引く程度にする
  • 枝の途中で切らず、分かれ目の付け根から間引く「透かし剪定」が基本
  • 小さくするときは、高い枝を低い枝の分かれ目まで切り戻し、一度に3分の1まで
  • 太い枝の切り口には癒合剤を塗り、高所や太枝の作業は業者に任せる

この冬に剪定するなら、まずは葉が落ちたもみじを少し離れて眺め、枯れ枝と真上に伸びた徒長枝を探すところから始めてみてください。不要な枝を取るだけでも、もみじは見違えるほどすっきりします。

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