庭のバーベキュー|置き場所・煙対策・炭の消し方と片付け手順

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庭があると、休日に家族や友人とバーベキューをしたくなります。ただ、自宅の庭はキャンプ場と違い、すぐそばに外壁や窓、芝生、お隣の洗濯物があります。置き場所や火の始末をうっかりすると、家や庭を傷めたり、近所とのトラブルになったりしかねません。

この記事では、コンロの置き場所の決め方、煙を減らす焼き方、炭の火の消し方と灰の捨て方、終わったあとの油ジミや芝生の焦げの直し方までを順にまとめました。

庭のバーベキューは、燃えにくい地面に、建物から離してコンロを置くことと、終わったら火消し壺か水を張ったバケツで炭を完全に消すことが基本です。

目次

庭のバーベキューで先に確かめる3つのこと

自宅の庭でのバーベキューは、多くの場合は自由にできますが、無条件ではありません。始める前に確かめたいのは、(1)住まいの決まり、(2)燃やしてよいもの、(3)近所への配慮の3つです。

どれも当日になってからでは直しにくいことなので、日程を決めた段階で確認しておくと安心です。特に分譲地や賃貸では、知らずに決まりを破っていたということが起こりがちです。ここでは、それぞれ何を見ればよいかを具体的に説明します。

自宅の庭でも規約・自治会・賃貸の決まりを確かめる

分譲地や住宅団地では、管理規約や建築協定、自治会の申し合わせで、庭での火の使用や煙の出る行為に決まりを設けていることがあります。入居時にもらった書類をひと通り見直してみましょう。

戸建ての賃貸なら、賃貸借契約書に「火気の使用」についての項目がないかを確かめます。マンションの1階にある専用庭は、多くの場合「専用に使える共用部分」という扱いで、管理規約で火の使用が禁止されていることも少なくありません。

迷ったら、管理会社や大家さんに一言聞くのが確実です。全面的な禁止ではなく「炭火は不可、ガスグリルなら可」のように条件がつくこともあります。

ごみを炭火で燃やすと野焼きになる

廃棄物処理法では、決められた焼却炉などを使わずにごみを燃やす「野焼き」を、原則として禁止しています。例外として「たき火その他日常生活を営む上で通常行われる廃棄物の焼却であって軽微なもの」は認められていますが、自治体の資料では、煙やにおいで近所の迷惑にならない程度の少量を指すと説明されています。

バーベキューで気をつけたいのが、食べ終わった紙皿・割り箸・段ボール・食べ残しを、ついでに炭火へ入れて燃やすことです。これは食材を焼くのとは違い、ごみの焼却にあたります。自分の敷地内でも、苦情が出れば自治体の指導の対象になりえます。

プラスチックの容器やラップを燃やすと、においのきつい煙も出ます。庭木の剪定枝や落ち葉を一緒に燃やすのも同じ扱いです。ごみは袋に分けておき、ふだんの分別どおりに収集へ出しましょう。

近所へのひと声と時間帯の目安

庭のバーベキューで苦情のきっかけになりやすいのは、煙が隣の洗濯物や開けた窓に入ること、話し声が夜まで響くことです。前日までに両隣と裏の家へ「〇日の昼から夕方まで、庭でバーベキューをします」と伝えておくと、洗濯物を取り込むなどの備えをしてもらえます。

時間帯は、昼から夕方に始めて、遅くとも20〜21時ごろには火を落とす計画にすると、夜の生活の時間とぶつかりにくくなります。人数が多いと声は自然に大きくなるので、スピーカーで音楽を流すのは控えめにしましょう。

なお、生活の中で出る煙やにおいを直接取り締まる法律はありません。ただ、度を越した迷惑が続けば、損害賠償などを求められるおそれもあると弁護士の解説で指摘されています。年に数回の楽しみにとどめ、毎週末のように続けないことも配慮のひとつです。

コンロの置き場所は「地面」と「建物からの距離」で決める

コンロを置く場所は、(1)燃えにくく平らな地面か、(2)外壁や窓、燃えやすいものから離れているか、の2点で決めます。庭のいちばん広い場所ではなく、熱や火の粉、油が落ちても困らない場所を選ぶのがコツです。

ここでは、まず地面の素材ごとの向き・不向きを表で確かめます。次に建物や設備から離す距離、最後に芝生やウッドデッキの上で使うときの養生の仕方を説明します。庭が狭くて条件がそろわない場合は、ガスグリルなど火の粉の出ない道具に切り替えるのも一つの方法です。

地面の素材別の向き・不向き

いちばん向いているのは、燃えず、平らで、汚れても洗い流せるコンクリートの土間です。反対に、人工芝や樹脂製のウッドデッキの上は、熱で溶けたり変形したりするので避けます。主な地面ごとの向き・不向きは次のとおりです。

地面向き理由と注意
コンクリート・土間◎燃えない。油が落ちるとシミが残るので、下にトレーやシートを敷く
タイル・レンガ敷き○燃えない。目地に油や灰が入りやすい。天然石は油ジミが抜けにくい
土・砂利○燃えない。平らにならしてコンロのがたつきをなくす。枯れ草や落ち葉は取り除く
天然芝△熱で芝が焼け、灰や油で変色する。耐熱シートなどの養生が必要
ウッドデッキ△〜×天然木は焦げ、人工木(樹脂)は熱で変形するおそれ。デッキ横の地面に置く
人工芝×樹脂製で、火の粉や熱で溶けて穴があく。上では火を使わない

土や砂利の上では、コンロの脚が沈んで傾くことがあります。脚の下にレンガやコンクリート平板を置くと安定します。わずかでも傾いた地面は、炭が片寄って転げ落ちる原因になるので避けましょう。

外壁・窓・エアコン室外機・物置から離す

コンロは外壁や窓から少なくとも2〜3mほど離し、軒やひさし、日よけのオーニング、カーポートの屋根、庭木の枝の真下は避けます。立ちのぼる熱と煙で外壁や軒の裏にすすが付き、樹脂の雨どいや屋根材が熱で変形するおそれがあるためです。窓の近くでは室内に煙が入り、カーテンにもにおいが残ります。

このほか、次のものの近くにもコンロを置かないようにします。

  • エアコンの室外機:吹き出す風で灰が舞い、裏のフィンに油煙や灰が付く
  • 灯油タンク・プロパンガスのボンベ・ガソリンの携行缶・車
  • 物置、薪や段ボールの置き場、乾いた生け垣
  • 干してある洗濯物、自転車やバイクのカバー

室外機のまわりは、風通しのために物を置かないのが基本の場所です。バーベキューのあとに灰や油汚れが付いてしまったときは、自分で掃除してよい範囲と手順を確かめてから手を入れましょう。

芝生やウッドデッキで使うときの養生

芝生の上で使うなら、コンロの下に耐熱・防炎のシート(焚き火シートなど)を敷き、脚の高いコンロを選びます。地面に近い焚き火台や卓上コンロは、真下の芝に熱が伝わりやすく、焼けやすくなります。シートはコンロより一回り大きく、落ちた炭や灰を受けられる大きさにしましょう。レンガやコンクリート平板を並べて台にする方法もあります。

ウッドデッキでは、デッキの上ではなく横の地面にコンロを置き、デッキは食べる場所にするのが安全です。人工木のデッキは、製品によって取扱説明書に火気についての注意が書かれているので、置く前に確かめます。天然木のデッキにどうしても置くなら、耐熱シートを敷いたうえで、火の粉の出ないガスグリルなどを選びましょう。

設置の前に、コンロのまわりの枯れ草や落ち葉を片づけておくことも大切です。乾いた草は火の粉で燃えやすく、伸びた草は足元を見えにくくします。前の週までに草むしりを済ませておくと、当日の準備が楽になります。

家の外壁や窓から離れた庭のコンクリートの上に、耐熱シートを敷いてバーベキューコンロを置き、そばに水を張った金属のバケツがあるイメージ

煙とにおいを減らす焼き方の工夫

庭のバーベキューで出る煙の多くは、炭そのものよりも、肉の脂やタレが炭に落ちて焦げることで出ます。つまり煙は、「どちらへ流すか」「どの炭を使うか」「脂をどう落とさないか」の3つで減らせます。

煙をゼロにはできないので、まず風向きを見てコンロの向きを決めます。次に炭の種類と火の起こし方を選び、最後に下ごしらえと焼き方で脂が落ちるのを抑えます。この順で手を打つと、近所に流れる煙もにおいも目に見えて少なくなります。

風向きと隣家の窓・洗濯物を見て向きを決める

当日は火を起こす前に、風がどちらへ吹いているかを確かめます。煙は風下へ流れるので、風下に隣の家の窓や物干し、自宅の開けた窓があれば、コンロの位置をずらします。庭の木の葉の揺れ方や、細く裂いたティッシュを持ってみると、風向きが分かりやすくなります。

風向きは時間帯によって変わるので、焼いている途中でもときどき確かめましょう。木の枝が大きく揺れる、砂ぼこりが舞うほど風が強い日は、火の粉や灰が飛ぶので延期します。乾燥した日が続いているときも、火の粉が枯れ草に燃え移りやすいので注意が必要です。

炭の選び方と火起こし

炭は種類によって、煙やにおいの出方、火のつきやすさが違います。住宅地の庭では、火持ちがよく、はぜにくい炭を選ぶと安心です。

  • 黒炭(マングローブ炭など):火がつきやすく手頃。はぜて火の粉が飛びやすく、煙やにおいも出やすい
  • 白炭(備長炭など):煙やにおいが少なく、火持ちがよい。火がつきにくいので、黒炭で火を起こしてから足す
  • オガ炭:おがくずを固めて焼いた炭。はぜにくく、火持ちがよい

火起こしは、着火剤と細かい炭から始め、火起こし器(煙突の形をした筒)を使うと早く安定します。ガソリンや灯油、アルコールなど液体の燃料は使いません。火がついている炭に着火剤を継ぎ足すと、炎が急に立ち上がってやけどをするおそれがあり、NITE(製品評価技術基盤機構)や東京消防庁も注意を呼びかけています。焼き始めるのは、炭全体が白っぽい灰をかぶり、炎が上がらなくなってからです。この状態のほうが煙も少なくなります。

脂を炭に落とさない下ごしらえと焼き方

煙を減らすいちばんの近道は、脂やタレを炭に落とさないことです。下ごしらえの段階から、次のような工夫ができます。

  • 脂身の多い肉は、余分な脂を切り落としておく
  • 皮つきの鶏肉やソーセージなど脂の出やすいものは、アルミホイルや鉄板の上で焼く
  • タレに漬け込んだ肉は焦げやすいので、塩で焼いてタレは食べるときにつける
  • 炭を片側に寄せて、強火と弱火の場所を作る

脂が落ちて炎が上がったら、食材を弱火の側へ移すと落ち着きます。網の上がいっぱいだと移す場所がなくなるので、焼く量は網の7割ほどにとどめましょう。野菜や魚介など脂の少ないものを先に焼き、肉はあとに回すと、煙の多い時間を短くできます。

準備する道具と当日の段取り

庭のバーベキューは家の中から何でも持ってこられる反面、消火の用意が後回しになりがちです。道具はコンロや食材より先に、「火を消すもの」と「汚れを受けるもの」をそろえると、片付けまで慌てずに済みます。

ここでは、道具のチェックリストと、前日から片付けまでの流れをSTEPで紹介します。火起こしから焼き始めまでにかかる時間の目安も添えるので、何時に火を起こせば何時に片付けが終わるか、逆算する材料にしてください。

消火用品を含む道具のチェックリスト

コンロ・炭・食材のほかに用意したいものを、目的別にまとめました。家にあるもので代用できるものも多いので、前日に一度並べてみると抜けに気づけます。

  • 消火用:水を張った金属のバケツ(コンロのそばに置いておく)、火消し壺。あれば住宅用の消火器
  • 熱から守る:耐熱シート、厚手の革や綿の手袋(化学繊維の手袋は熱で溶けることがある)
  • 炭まわり:炭ばさみ(炭用と食材用のトングは分ける)、着火剤、火起こし器、うちわ
  • 汚れ対策:コンロの下に敷くトレーやシート、アルミホイル、キッチンペーパー、新聞紙
  • 片付け用:分別用のごみ袋、中性洗剤、デッキブラシ、ぬるま湯を入れたバケツ
  • 虫よけ:夕方は蚊が増えるので虫よけを。甘い飲み物の缶は口を覆うとハチが寄りにくい

夏の夕方の庭は、草むらや植木鉢の受け皿から蚊が出てきます。暑い時期に開くなら、庭の水たまりをなくすなど、虫の出にくい環境を前もって整えておきましょう。

前日から片付けまでの流れ

当日の流れは、次の6つのSTEPで考えると段取りがつかみやすくなります。時間はコンロ1台・数人で楽しむ場合の目安です。

STEP
前日まで:天気と風を確かめ、近所に伝える

天気予報で雨と風を確かめ、両隣と裏の家にひと声かけておきます。炭は焼く量と時間に合わせて用意し、足りなくなって途中で買い足しに行かなくて済むようにします。

STEP
設置:まわりを片づけ、シートとバケツを置く

焼き始める1時間ほど前に、コンロのまわりの枯れ草や落ち葉、燃えやすいものを片づけます。耐熱シートやトレーを敷いてコンロを据え、水を張ったバケツを手の届く場所に置きます。

STEP
火起こし:炭が白くなるまで待つ

焼き始めたい時刻の30〜40分前に火を起こします。炭全体が白っぽい灰をかぶったら、片側に寄せて強火と弱火の場所を作ります。

STEP
焼く:コンロのそばを空けない

焼いている間は、大人が1人は必ずコンロのそばにいるようにします。子どもやペットが走り回る場所とコンロの場所を分けておくと、ぶつかって倒す心配が減ります。

STEP
火じまい:終了の30分前に炭を足すのをやめる

終わりの時刻の30分ほど前から炭を足さずに燃やし切ると、消す炭の量が減ります。残った炭は、次の見出しで説明する方法で完全に消します。

STEP
片付け:当日に汚れ、翌日に灰

ごみを分別して袋にまとめ、地面に落ちた油はその日のうちに落とします。消した炭と灰は、完全に冷えたのを確かめてから翌日に処分します。

炭の火の消し方と灰の捨て方

使い終わった炭は、表面が黒くなっていても内側に火が残っていることがあります。そのまま置いておくと、風で火の粉が飛んで燃え移ったり、触れてやけどをしたりするおそれがあります。

消し方は、火消し壺を使う方法と、水を張った金属のバケツに沈める方法の2つです。どちらの場合も、完全に冷えたのを確かめてから捨てます。ここでは2つの消し方と、消し炭・灰の捨て方、やってはいけない後始末を順に説明します。

火消し壺で消す

火消し壺は、ふたのついた金属の容器に炭を入れ、空気を断って火を消す道具です。炭ばさみで炭を1つずつ移してふたをするだけなので、水を使わず、灰も舞いにくいのが利点です。

ただし、炭を入れた壺はかなり熱くなります。芝生やウッドデッキの上、子どもの手が届く場所には置かず、コンクリートや土の上に置いて素手で触らないようにします。冷えるまでには数時間かかるので、ふたは翌日まで開けないのが安心です。

壺の中で冷えた炭は「消し炭」と呼ばれ、次のバーベキューの火起こしに使えます。一度火が通っているので、新しい炭より火がつきやすいのが特長です。

水を張ったバケツで消す

火消し壺がなければ、金属のバケツに水を張り、炭ばさみで炭を1つずつ沈めます。一度にまとめて入れると、水蒸気が一気に上がって危険です。広島市消防局も、水を張った金属製のバケツに炭を入れて長時間漬け、完全に消すよう案内しています。夕方に使った炭は、翌日まで漬けておくとよいとしています。

燃えている炭やコンロに、上から水をかけるのはやめましょう。高温の水蒸気と灰が噴き上がり、やけどの原因になります。プラスチックのバケツも、熱い炭で溶けて穴があくことがあるので使いません。

消し炭と灰の捨て方は翌日、自治体の分別で

翌日、炭と灰が完全に冷えていることを手をかざして確かめてから処分します。捨て方は自治体によって違い、「燃やすごみ」として出す地域も、「燃えないごみ」として出す地域もあります。お住まいの自治体のごみ分別表で「炭」「灰」の項目を確かめましょう。

水に漬けた炭は、新聞紙の上に広げて乾かしてから袋に入れます。灰は風で舞いやすいので、新聞紙で包んでから袋に入れ、口をしっかり縛ります。灰を庭や花壇にまくのはおすすめしません。バーベキューの灰には、肉の脂やタレの塩分、着火剤の燃え残りが混じっているためです。

やってはいけない後始末

炭の後始末でやりがちな失敗をまとめました。どれも「たぶん消えているだろう」という思い込みから起こります。

炭の後始末でやってはいけないこと
  • 炭をコンロに入れたまま放置して、寝る・出かける
  • 地面に埋める(土の中でも火が残り、あとで掘り返したり踏んだりしてやけどをする)
  • まだ温かい炭や火消し壺、コンロを車庫・物置・室内に入れる(一酸化炭素がたまるおそれ)
  • 冷めきっていない灰をごみ袋に入れる(集積所や収集車の火災の原因になる)
  • 灰を排水溝や側溝に流す(詰まりの原因になる)
庭のコンクリートの上で、炭ばさみを使って炭を1つずつ金属の火消し壺に移しているイメージ

後片付けと、庭や床に付いた汚れの落とし方

火の始末が済んだら、油と灰の汚れはその日のうちに落とします。コンクリートやタイル、ウッドデッキにしみ込んだ油は、時間がたつほど黒ずんで落ちにくくなるからです。

ここでは、床の素材ごとの油ジミの落とし方、コンロと網の手入れ、芝生が焦げたり黄色くなったりしたときの対処を順に説明します。洗剤は台所用の中性洗剤から試し、落ちないときだけ強いものに進むのが基本です。素材によって使えない洗剤があるので、表面の材質を確かめてから始めましょう。

コンクリート・タイル・ウッドデッキの油ジミ

落ちたばかりの油は、まずキッチンペーパーや新聞紙を押し当てて吸い取ります。こするとシミが広がるので、押さえるだけにします。そのあと小麦粉や重曹などの粉を振って油を吸わせ、10分ほど置いてから掃き取ると、残る油が減ります。

  • コンクリート:中性洗剤をぬるま湯に溶かし、デッキブラシでこすって水で流す。古いシミは重曹など弱アルカリ性のものを使う。酸性の洗剤はコンクリートを傷めるので使わない
  • タイル:中性洗剤で目地までブラシでこする。天然石やテラコッタ(素焼き)は変色することがあるので、中性洗剤だけにする
  • 天然木のデッキ:薄めた中性洗剤で木目に沿ってこすり、洗剤が残らないよう水拭きする。塩素系漂白剤は使わず、高圧洗浄機は近づけすぎない
  • 人工木(樹脂)のデッキ:中性洗剤で洗う。製品ごとの手入れ方法を取扱説明書で確かめる

天然木のデッキに付いた浅い焦げは、目の細かい紙やすりで木目に沿って削り、保護塗料を塗り直すと目立たなくなります。人工木が熱で溶けたり変形したりした部分は元に戻らないので、その板の交換をメーカーや施工店に相談します。重曹で落とせる油汚れの程度や使い方は、次の記事で詳しく説明しています。

コンロと網の手入れ

網の焦げは、炭の火がまだ残っているうちにワイヤーブラシでこすっておくと、冷めてからの洗い物がぐっと楽になります。冷めたあとは、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして洗い、こびりつきが残るときは重曹を溶かしたぬるま湯につけ置きします。アルミ製の部品は重曹で黒ずむことがあるので、中性洗剤だけで洗いましょう。

コンロ本体は、灰を出し切ってから、冷えたことを確かめて洗います。鉄製のコンロや網は濡れたまま置くとさびるので、よく拭いて天日で乾かしてからしまいます。

芝生が焦げた・黄色くなったとき

焦げたのが葉の先だけなら、根は生きていることが多いので、焦げた部分を刈り込み、灰や油を水でよく洗い流して様子を見ます。芝がよく伸びる春から初夏なら、新しい葉が伸びて少しずつ目立たなくなります。

根元まで黒く焼けて、生育期にひと月ほどたっても新しい芽が出てこない場合は、その部分の芝をはがし、目土を入れて新しい芝を張り替えます。

高麗芝など日本で多く使われる芝は、寒くなると休眠して全体が茶色くなります。秋の終わりから冬に焦がした場合、回復したかどうかが分かるのは春の芽吹きのころです。張り替えも、芝が伸びる春から初夏を待つほうが根づきやすくなります。

よくある質問

庭でのバーベキューは法律で禁止されていますか?

自宅の庭で食材を焼くこと自体を禁止する法律はありません。ただし、紙皿や段ボールなどのごみを一緒に燃やすと、廃棄物処理法が禁じる野焼きにあたるおそれがあります。管理規約や賃貸の契約で火の使用が制限されていることもあるので、あわせて確かめましょう。

煙をほとんど出さずにできる方法はありますか?

煙の多くは脂やタレが熱源に落ちて焦げることで出るため、ガスグリルでも脂の多い肉を焼けば煙は出ます。炭なら白炭やオガ炭を選び、脂の出る食材はアルミホイルや鉄板の上で焼くと、かなり減らせます。

雨の日は車庫やカーポートの下でしてもいいですか?

車庫やガレージなど囲われた場所での炭火は、一酸化炭素がたまるおそれがあるのでやめましょう。屋根だけのカーポートの下も、熱で屋根材が傷んだり煙がこもったりするので向きません。雨の日は延期するか、室内のホットプレートに切り替えるのが無難です。

使い終わった炭は次回も使えますか?

火消し壺で消した炭は、湿気の少ない場所で保管すれば、次回の火起こしに使えます。水で消した炭も、天日でしっかり乾かせば使えますが、はぜやすく、火がつきにくくなることがあります。

子どもと一緒にするときに気をつけることは?

遊ぶ場所とコンロの場所を分け、焼いている間は大人が1人コンロのそばにつきます。火消し壺や炭ばさみ、炭を沈めたバケツは終わったあとも熱いので、触らないよう先に伝えておきましょう。

まとめ

庭のバーベキューは、家のすぐそばで火を使うぶん、キャンプ場よりも置き場所と後始末に気を配る必要があります。住まいの決まりと近所へのひと声を済ませたら、あとは地面と距離でコンロの場所を決め、煙を減らす焼き方を心がけましょう。最後に炭を完全に消せば、家も庭も傷めずに楽しめます。

庭のバーベキューのポイント
  • 管理規約・自治会・賃貸の決まりを先に確かめ、ごみは燃やさない
  • コンロはコンクリートなど燃えない地面に置き、外壁や窓から2〜3mほど離す
  • 芝生には耐熱シートを敷き、人工芝や樹脂のデッキの上では使わない
  • 風下に隣の窓や洗濯物がないかを見て、脂を炭に落とさない焼き方にする
  • 炭は火消し壺か水を張った金属のバケツで消し、翌日に自治体の分別で捨てる
  • 床の油ジミはその日のうちに吸い取り、中性洗剤から試す

まずは庭を見渡して、コンクリートの上で外壁から離れた場所があるかを確かめてみてください。そこがコンロの定位置になり、準備の段取りも決めやすくなります。

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