障子張り替えのやり方|自分でできる手順と貼り方の選び方・業者費用

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障子が黄ばんできたり、小さな穴が増えてきたりすると、そろそろ張り替えかなと思いつつ、面倒で先延ばしにしてしまいがちです。業者に頼むほどでもない気がする一方で、自分でやってシワだらけになったらと思うと、なかなか手が出ませんよね。

この記事では、障子張り替えを自分でやるか業者に頼むかの分かれ目、障子紙と貼り方の選び方、古い紙のはがし方から仕上げまでの手順、よくある失敗の直し方をまとめました。

障子張り替えを成功させるコツは、晴れて乾いた日を選び、前回の貼り方に合わせて古い紙をはがし、桟をしっかり乾かしてから貼ることです。貼る作業そのものより、その前の下準備で仕上がりが決まります。

目次

障子張り替えは自分でできる?判断の目安と時期・業者費用

一般的な格子の障子が数枚であれば、障子張り替えは自分で十分にできます。道具はホームセンターや100円ショップでそろい、費用も障子紙とのり代程度で済みます。一方で、障子の形や枚数、枠の状態によっては、最初から業者に任せたほうが早くてきれいに仕上がる場合もあります。

紙代の目安は、普通紙なら障子1枚分が数百円以内の製品もあり、プラスチック障子紙でも1枚分で千円前後から見つかります。

自分でやるか業者に頼むかの分かれ目

判断の軸は「枚数」「障子の形」「枠の状態」の3つです。縦横の桟が等間隔に並ぶ普通の障子なら、初めてでも問題なく張り替えられます。慣れないうちは1枚目に時間がかかりますが、2枚目からは手順がわかって作業が早くなります。

反対に、組子(内側の細い桟)が細かく入り組んだ障子や、下半分にガラスがはまった雪見障子は、のりを塗る面が多かったり、カッターで切る箇所が複雑だったりして手間が大きく増えます。次のような場合は、業者への依頼を検討してみてください。

業者に頼んだほうがよいケース

  • 張り替えたい障子が家じゅうで10枚近くあり、1日で終わらせたい
  • 組子が細かい障子、雪見障子、欄間(らんま)の障子など、形が特殊
  • 障子の枠がゆがんでいて、開け閉めが重い・すき間ができている
  • 桟が折れている、ぐらついているなど、紙以外の補修も必要

張り替えに向く時期と天気

張り替えは、晴れて湿度の低い日を選ぶのが基本です。古い紙をはがしたあとの桟や、のりで貼った紙は、空気が乾いているほど早く乾きます。雨の日や湿気の多い日は乾くまでに時間がかかり、のりの付きが悪くなったり、紙がたるんだまま乾いたりしやすくなります。

新しい障子で新年を迎えようと、年末に張り替える家庭も多くあります。ただ、12月は大掃除や年越しの準備と重なり、日も短くなります。空気が乾き始め、気候も安定している10月から11月のうちに済ませておくと、年末は窓や水まわりの掃除に集中できます。

張り替えの頻度に決まった年数はありません。紙が黄ばんで部屋が暗く感じる、全体がたるんでいる、穴や破れが増えて補修が追いつかない、といった状態が見えてきたら張り替えどきです。破れにくい紙に替えておけば、次の張り替えまでの間隔を延ばせます。

年末に向けた大掃除全体の段取りは、12月の掃除の記事で場所別にまとめています。

年末の大掃除では、和室の障子とあわせて神棚も整えておくと、すっきりと新年を迎えられます。掃除に向く日と避けたほうがよいとされる日、白木を傷めない拭き方は、こちらの記事で紹介しています。

業者に頼む場合の費用の目安と依頼先の違い

業者に障子の張り替えを頼む場合、費用は障子1枚あたり数千円から1万円台が目安です。くらしのマーケットに登録している事業者の例では、1枚3,500〜15,000円とされています(2024年3月時点)。紙の種類による違いは次のとおりです。

障子紙の種類1枚あたりの費用の目安
普通紙3,500円〜
強化障子紙5,000円〜
プラスチック障子紙10,000円〜

依頼先には、建具店・表具店、畳店、ホームセンターの持ち込みサービス、マッチングサイトに登録している個人事業者、地域のシルバー人材センターなどがあります。障子を預けて数日後に受け取る形式か、自宅に来て作業してもらう形式かで、出張費や戻ってくるまでの日数が変わります。枠のゆがみや桟の破損も直したい場合は、建具を扱う建具店に相談するのが確実です。

料金は障子の大きさや紙の種類、枚数でも変わるため、依頼する前に「障子のサイズ」「枚数」「希望する紙の種類」を伝えて、複数の業者から見積もりを取って比べると安心です。

障子紙と貼り方の選び方

障子紙は「紙の素材・強さ」と「貼り方」の組み合わせで選びます。破れにくさを優先するか、張り替えやすさを優先するかで、向いている組み合わせが変わります。売り場で迷わないよう、先に家族構成や置き場所から条件を決めておきましょう。

見た目も選ぶ要素のひとつです。無地のほかに、繊維の筋が雲のように浮かぶ雲竜柄などの柄入りがあり、製品によって部屋に通す光の量も違います。明るく見せたいか、落ち着いた明るさにしたいかも考えて選びましょう。

障子紙の種類と向いている家庭

障子紙は大きく、普通紙、強化障子紙、プラスチック障子紙の3種類に分けられます。強化障子紙には、障子紙のJIS規格の破裂強さの下限値と比べて「2倍」「3倍」「4倍」などと強度を表示した製品が多く並んでいます。

種類特徴向いている家庭・場所
普通紙(パルプ・和紙)価格が安く、光をやわらかく通す。破れやすく、日焼けで黄ばみやすい大人だけの家庭、こまめに張り替えたい人
強化障子紙樹脂を加えるなどして破れにくくした紙。見た目は普通紙に近い小さな子どもがいる家庭、人がよく通る場所
プラスチック障子紙樹脂のシートで、指で押しても破れにくい。水拭きできる製品が多いペットがいる家庭、張り替えの手間を減らしたい人

窓ぎわの障子で日焼けが気になる場合は、UVカットをうたった製品を選ぶ方法もあります。プラスチック障子紙は値段が上がりますが、張り替えの回数が減るぶん、長い目で見ると手間は小さくなります。

普通紙・強化障子紙・プラスチック障子紙の3種類のロールが並び、それぞれの質感の違いがわかるイメージ

貼り方3種(のり・アイロン・両面テープ)の違い

貼り方は、障子用ののりで貼る方法、紙の裏の接着剤をアイロンの熱で溶かして貼る方法、桟に両面テープを貼って留める方法の3つです。障子紙はそれぞれの貼り方専用に作られているため、紙を買う前にどの方法で貼るかを決めておきます。

貼り方よいところ気をつけたいところ
のり貼り紙の価格が安い。次回は水で濡らすだけではがせるのりが乾くまで待つ。桟にのりを塗る手間がかかる
アイロン貼りのりを使わず、乾くのを待たずに仕上がる。部屋が汚れにくい紙の価格がやや高い。コンセントの近くで作業する
両面テープ貼り道具が少なく、手軽に貼れる。プラスチック障子紙に多いテープの跡が桟に残りやすく、次回のはがしに手間がかかる

初めてで迷う場合は、のり貼りかアイロン貼りを選ぶと失敗が少なくなります。部屋を汚さずに短時間で終わらせたいならアイロン貼り、費用を抑えて次回もはがしやすくしたいならのり貼りが向いています。

サイズの測り方と必要な量

障子紙は、障子1枚を1枚の紙で覆う幅広のロールが主流です。ホームセンターでは幅94cmのものが多く、たとえば長さ3.6mのロールは障子2枚分として売られています。ロールの長さとパッケージの「〇枚分」の表示を見て、張り替える枚数に足りるかを確かめましょう。

買いに行く前に、障子の外枠の幅と高さをメジャーで測っておくと安心です。紙は枠の外側までかかる大きさが必要で、上下左右に数cmずつ余裕があると、位置がずれても貼り直さずに済みます。背の高い障子や幅の広い障子では、ロール1本で貼れる枚数が少なくなることもあります。

昔ながらの障子では、幅28cm前後の細いロールを横向きに何段も重ねて貼る「段貼り」も見られます。段貼りをする場合は下の段から貼り、上の紙を下の紙に重ねていきます。こうすると重なりの段差が下を向くため、ほこりがたまりにくくなります。

準備する道具と作業前の段取り

作業中は、熱いアイロンやカッターを床に置きながら手を動かす場面が続きます。幼い子どもや犬・猫がいる家では、作業する部屋に入れないようにします。貼り終えた障子を立てかけて乾かす壁ぎわも、1か所空けておきます。

道具は、作業を始める前にすべて手の届く場所にそろえておきます。のりを塗ってから道具を探しに行くと、そのあいだにのりが乾いてしまうからです。貼り方によって必要な物が少し変わるので、次のリストで確認してください。

道具リスト(貼り方別に要るもの)

道具使う場面のりアイロン両面テープ
障子紙貼り方に合った専用の紙○○○
障子用のり・刷毛桟にのりを塗る○--
アイロン・延長コード紙を桟に接着する-○-
障子用両面テープ桟に貼って紙を留める--○
カッター・金属の定規はみ出した紙を切る○○○
スポンジ・バケツ・タオル古い紙をはがす、桟を拭く○○○
霧吹きはがす前に湿らせる、仕上げに紙を張らせる○○△
マスキングテープ紙の位置を仮に留める○○○
新聞紙・レジャーシート床を汚さないように敷く○○○

刷毛、霧吹き、スポンジ、マスキングテープなどは100円ショップでもそろいます。カッターは刃を新しく折ってから使いましょう。切れ味の落ちた刃は紙を引っかけて破りやすく、仕上がりのラインがガタガタになります。

作業場所と所要時間の目安

障子は敷居から外し、平らな場所に寝かせて作業します。畳の上で作業する場合は、水やのりがしみ込まないよう新聞紙やレジャーシートを広めに敷いてください。外せる場所なら、ベランダや庭など風通しのよい日陰で作業すると、はがしたあとの乾燥も早く進みます。

所要時間は、1枚あたり古い紙のはがしと桟の掃除に30分〜1時間、貼る作業に30分〜1時間ほどが目安です。これに桟を乾かす時間が加わるため、朝のうちにはがしを終え、昼過ぎに貼り始めるくらいの段取りにすると、日が暮れる前に余裕をもって終えられます。

複数枚を張り替えるときは、障子を外す前に、どの溝にはまっていたかを鉛筆やマスキングテープで書いておきましょう。障子は家ごとに少しずつ寸法が違うため、入れる場所を間違えると開け閉めが重くなることがあります。

古い障子紙のはがし方と桟の掃除

1日で終わらない枚数なら、はがしと桟の掃除を1日目、貼る作業は翌日に回すやり方もあります。紙を外した障子は組子がぶつかると折れやすいので、人が通らない場所に寝かせて保管します。

古い紙のはがし方は、前回どの方法で貼ったかによって変わります。のりで貼った紙を力まかせにはがすと桟に紙が残り、アイロンで貼った紙を水で濡らしても接着剤はゆるみません。最初に前回の貼り方を見分けておくと、はがす作業がぐっと楽になります。

前回の貼り方の見分け方

前回の障子紙の袋や説明書が残っていれば、それを見るのがいちばん確実です。残っていない場合は、障子の端の目立たない場所で紙を少しめくり、次の表と見比べてください。

見えるもの・手ざわり前回の貼り方
桟に水を含ませると、数分で紙がふやけてはがれやすくなるのり貼り
水では変わらず、紙の裏に薄い接着剤の膜があるアイロン貼り
桟に沿ってテープの帯が見える両面テープ貼り
表面がつるっとして水をはじき、指で押しても破れないプラスチック障子紙(両面テープやアイロンで貼る製品が多い)

貼り方別のはがし方

のり貼りの紙は、水を含ませたスポンジやタオルで桟に沿って紙を湿らせ、3〜5分ほど置いてからはがします。紙をところどころ破って水が桟まで届きやすくしておくと、のりが早くゆるみます。下の段から上に向かって、桟から紙を浮かせるようにすると、大きな面のまま一度にはがれます。

アイロン貼りの紙は、紙の上から桟に沿ってアイロンを当て、接着剤が温かくやわらかいうちにはがします。冷めると再び固まるので、少しずつ温めながらはがしていくのがコツです。プラスチック障子紙も水をはじくため、アイロンやドライヤーで接着面を温めてからはがします。

両面テープの場合は、紙をはがしたあとに桟のテープをゆっくり引きはがします。途中でちぎれて残ったテープは、ドライヤーの温風を当てて粘着をやわらかくすると取りやすくなります。どの方法でも、桟の角は木が欠けやすいので、ヘラやカッターで強く削らないようにしましょう。

桟に残ったのりの落とし方と乾燥時間

紙をはがし終えたら、固く絞ったタオルで桟を拭き、残った紙くずと古いのりを取り除きます。古いのりや紙が残ったままだと、新しい紙が浮いたり、そこだけ段差が出たりする原因になります。ほこりや黒ずみもこのタイミングで一緒に拭き取っておきましょう。

拭き終えた障子は、すぐに新しい紙を貼らず、風通しのよい日陰でしっかり乾かします。目安は2時間ほどです。湿ったまま貼ると、のりやアイロンの接着剤が付きにくくなるうえ、紙に茶色いシミが出ることがあります。直射日光に当てると木が反ることがあるので、日陰で乾かしてください。

桟の表面がささくれている場所は、乾いてから目の細かい紙やすりで軽くなでておくと、新しい紙が引っかからず、貼ったあとの破れも防げます。

障子張り替えの手順

ここでは、初めての人にも取り組みやすいのり貼りの手順を中心に紹介します。障子は、紙を貼る面(桟の表面が平らにそろっている面)を上にして寝かせておきます。アイロン貼りや両面テープで貼る場合の違いは、手順のあとにまとめました。

丈や幅の大きい障子は、ロールを転がす人と紙の端を押さえる人の2人で作業すると、紙が斜めに走りにくくなります。のりの付いた指で紙の表に触れると跡が残るので、手元に濡れぶきんを置き、指先を拭きながら貼り進めます。

のり貼りの手順

STEP
紙の位置を決めて仮留めする

障子紙のロールを障子の下端に置き、左右の余白が同じくらいになるよう位置を合わせます。紙の端を外枠より少し外に出し、マスキングテープで2〜3か所を仮に留めます。

STEP
ロールを転がして長さを確かめる

ロールを上端まで転がして、紙がまっすぐ広がるか、長さが足りるかを確かめます。ずれていれば仮留めをやり直し、問題なければロールを下端まで巻き戻しておきます。

STEP
桟と外枠にのりを塗る

刷毛で桟と外枠にのりを塗ります。たっぷり塗りすぎると紙からはみ出してシミになるため、桟の表面に薄く均一にのばすのがコツです。広い障子は上半分と下半分に分けて塗ると、途中で乾きにくくなります。

STEP
紙を転がしながら貼る

ロールを上に向かってゆっくり転がし、紙を桟にのせていきます。広げ終えたら、乾いたタオルで中心から外側へ向かって桟の上を軽くなで、紙を密着させます。このとき紙を強く引っぱらないようにしましょう。

STEP
はみ出した紙をカッターで切る

のりが落ち着いて紙が動かなくなったら、外枠の内側の段差に金属の定規を当て、カッターで余分な紙を切り落とします。刃を寝かせ気味にして、一度で引き切るときれいなラインになります。

STEP
霧吹きをして日陰で乾かす

紙全体に霧吹きで軽く水を吹きかけ、立てかけて日陰で乾かします。乾くまでは障子をはめ込まず、紙に手を触れないようにしておきましょう。

床に寝かせた障子の桟に、刷毛で薄くのりを塗っている手元と、横に置かれた障子紙のロールのイメージ

アイロン貼り・両面テープで貼る場合の違い

アイロン貼りでは、のりを塗る代わりにアイロンの熱で接着します。アイロン用の障子紙は、ロールの外側が接着面になっている製品が多いので、向きを確認してから位置を決めましょう。上の桟にアイロンの先を当てて1か所を留め、紙を広げてまっすぐに整えたら、四隅を仮に接着します。そのあと外枠と桟に沿ってアイロンを滑らせ、全体を接着していきます。

アイロンの温度やスチームの扱いは、製品によって指定が異なります。必ずパッケージの表示に合わせて設定してください。熱が足りないと接着が弱く、高すぎると紙が縮んだり変色したりします。最初に端の余白部分で試してから本番に入ると安心です。

両面テープ貼りでは、まず外枠と桟に障子用の両面テープを貼り、はく離紙をはがしてから紙を広げます。いったん紙がテープに付くとはがしにくいので、紙を全体に広げる前に、上端だけを軽く付けて位置を決めてから、下へ向かって貼り進めると失敗が減ります。

仕上げに霧吹きでピンと張る

普通紙や多くの強化障子紙は、水を含んでから乾くときに少し縮む性質があります。貼り終えた紙に霧吹きで水を吹きかけて乾かすと、紙が縮んでピンと張り、細かなシワやたるみが目立たなくなります。吹きかける量は、紙の表面がしっとりする程度で十分です。

ただし、プラスチック障子紙は水を含まないため、霧吹きをしても張りは出ません。製品によっては霧吹きを使わないよう書かれているものもあるので、仕上げの方法はパッケージの説明に従ってください。プラスチック障子紙は、貼る段階でしわを寄せないことが何より大切です。

よくある失敗と直し方・長持ちさせるコツ

貼り終えたあとも、障子紙の袋はすぐに捨てずに取っておきましょう。あとからシワや紙の浮きを直すときに、アイロンの温度や霧吹きを使ってよいか、のりを足すならどの種類が合うかなど、製品ごとの指定を見返す場面があるからです。

初めての張り替えでは、多少のシワやずれが出ても珍しくありません。失敗の多くは、乾いたあとでも直せます。慌てて紙をはがす前に、次の方法を試してみてください。

シワ・たるみ・ずれ・のりのはみ出し

失敗主な原因直し方
全体がたるむ紙を貼るときに引っぱらず、仕上げの霧吹きをしなかった普通紙なら、乾いたあとにもう一度霧吹きをして乾かす
部分的なシワのりが乾く前に紙が動いた小さなシワは霧吹きで目立たなくなる。大きい場合はその桟のマスだけ貼り直す
紙が桟から浮くのりの塗り残し、桟が湿っていた、アイロンの熱不足のりを少量つけ直すか、アイロンを当て直す
紙が斜めにずれた仮留めをせずに貼り始めたのり貼りなら乾く前にはがして貼り直す。乾いた後なら次回に生かす
のりがはみ出してシミになったのりの塗りすぎ乾く前なら固く絞った布で押さえて吸い取る。乾いた後は落としにくい

どの失敗も、桟が乾いていること、のりを薄く塗ること、仮留めで位置を決めることの3点で、かなり防げます。2枚目以降は、1枚目でうまくいかなかった点を一つずつ意識すると、仕上がりが目に見えて変わります。

小さな穴は部分補修で済ませる

指で突いたような小さな穴が1〜2か所あるだけなら、全面を張り替える必要はありません。障子の補修用シールを使えば、穴の上から貼るだけでふさげます。桜やもみじなどの形をしたシールもあり、穴の位置に合わせて飾りのように貼ることもできます。

穴が大きい場合や、シールを目立たせたくない場合は、桟で囲まれた1マス分だけを貼り替えます。破れたマスの紙を桟の内側に沿ってカッターで切り取り、同じ障子紙の端切れを、そのマスより少し大きく切って桟にのりで貼ります。前回の張り替えで余った紙を取っておくと、色や質感をそろえやすくなります。

破れ・黄ばみを防ぐ置き方と手入れ

障子紙は日光に当たる時間が長いほど黄ばみやすくなります。強い日差しが当たる窓ぎわでは、昼間はレースカーテンを引くなどして、直射日光を和らげるとよいでしょう。窓ぎわの障子は冬に結露の影響も受けやすく、湿気を吸った紙はたるみやシミの原因になります。窓の結露が多い家は、結露そのものを減らす工夫もあわせて行うと、障子も長持ちします。

日ごろの手入れは、はたきや柔らかいハンディモップで、桟にたまったほこりを上から下へ払う程度で十分です。普通紙や強化障子紙は水拭きすると破れやシミの原因になるため、汚れても濡れた布で拭かないようにしましょう。プラスチック障子紙は、固く絞った布で拭ける製品が多くあります。

張り替えのついでに和室全体を整えたい場合は、畳の掃除の手順もあわせて確認しておくと、作業中に落ちたのりや紙くずの片づけまでスムーズに進められます。

よくある質問

古い障子紙の上から新しい紙を貼ってもいいですか?

おすすめしません。古い紙が浮いている部分ごと新しい紙が浮いてしまい、段差やシワも出やすくなります。古い紙はすべてはがし、桟を拭いて乾かしてから貼るのが、きれいに仕上げる近道です。

のり貼りの障子に、次はアイロン貼りの紙を使えますか?

使えます。前回の紙を水でふやかしてはがし、桟に残った古いのりを拭き取って完全に乾かせば、アイロン貼りや両面テープ貼りに切り替えられます。のりが残っていると接着が弱くなるため、桟の拭き取りを丁寧に行いましょう。

賃貸の部屋でも障子を自分で張り替えてかまいませんか?

障子紙の扱いは契約によって異なるため、張り替える前に賃貸借契約書を確認するか、管理会社や大家さんに問い合わせると安心です。紙の種類や色を変えたい場合も、あらかじめ伝えておくと退去時のトラブルを防げます。

はがした古い障子紙は何ごみになりますか?

紙の障子紙は、多くの自治体で燃えるごみとして出せます。プラスチック障子紙や、はがした両面テープの扱いは自治体によって分け方が違うため、お住まいの地域のごみ分別のルールを確認してください。

冬の寒い時期に張り替えても大丈夫ですか?

張り替えはできます。冬は空気が乾いているため紙は乾きやすい一方、気温が低いとのりが乾くまでに時間がかかることがあります。晴れた日の暖かい昼間に作業し、夕方の冷え込む時間までに乾燥を終えられるよう、午前中から始めると進めやすくなります。

まとめ

障子張り替えは、普通の格子の障子なら自分で十分にできる作業です。最後に、きれいに仕上げるためのポイントを振り返っておきましょう。

障子張り替えのポイント

  • 晴れて湿度の低い日を選び、年末より前の10〜11月に済ませると楽
  • 障子紙は家族構成で選び、紙を買う前に貼り方(のり・アイロン・両面テープ)を決める
  • 古い紙は前回の貼り方に合わせてはがし、桟を拭いて2時間ほど乾かす
  • のりは薄く塗り、仮留めで位置を決めてから貼る。仕上げは霧吹き(プラスチック障子紙を除く)
  • 形が特殊な障子や枚数が多い場合、枠のゆがみがある場合は業者に頼む

新しい障子紙に替えると、部屋に入る光が明るくやわらかくなります。まずは障子のサイズを測り、家族に合った障子紙を選ぶところから始めてみてください。

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