庭の柿の木が年々大きくなって、どこをいつ切ればいいのか迷っていませんか。思い切って枝を切った翌年に実がほとんどならなかった、という話もよく聞きます。柿は、ほかの庭木と同じ感覚で枝先をそろえると、翌年の実を自分で落としてしまう木です。
この記事では、柿の木の剪定に適した時期、実がなる枝の見分け方、切る枝と残す枝、冬剪定の手順、大きくなりすぎた木の低くし方までをまとめました。
柿の木の剪定は、葉が落ちた12〜2月に、枝先を切りそろえず、いらない枝を付け根から間引くのが基本です。実は前の年に伸びた枝の先のほうにつくため、先端を残すことが翌年の収穫につながります。
柿の木の剪定の時期は12〜2月(落葉後〜芽吹き前)
柿の木の剪定の本番は、葉がすっかり落ちてから芽が動き出す前までの冬、おおむね12〜2月です。葉がないので枝の混み具合が見渡せ、休眠中の木への負担も小さく済みます。花のもとになる芽もこの時期にはふくらんでいて、残す枝を選びやすいのも冬に切る理由です。収穫が11月までかかる晩生(おくて)の品種でも、落葉を待てば年内から作業を始められます。ここでは、1年の作業の流れ、地域による時期のずれ、夏に切ってよい枝の範囲を順に見ていきます。
1年の作業カレンダー
柿の手入れは冬の剪定だけで終わりではありません。春の蕾、夏の実の数の調整と組み合わせることで、毎年安定して実がなりやすくなります。月ごとの作業は次のとおりです。
| 時期 | 作業 | ポイント |
|---|---|---|
| 12〜2月 | 冬剪定(本番) | いらない枝を付け根から間引く。枝に付いた虫の繭もこのときに取る |
| 3月 | 寒い地域の冬剪定 | 芽がふくらみ始める前に終える |
| 4〜5月 | 芽かき・摘蕾(てきらい) | 同じ所から出た芽を整理し、蕾は1本の枝に1つを目安に残す |
| 6〜7月 | 夏の徒長枝の整理 | 真上に勢いよく伸びた枝のうち、混み合うものだけを付け根から切る |
| 7月〜8月上旬 | 摘果(てきか) | 自然に実が落ちる時期が過ぎてから、葉20〜25枚に実1つを目安に減らす |
| 10〜11月 | 収穫 | ヘタのすぐ上で軸を切る。枝ごと折り取らない |
収穫を終えた直後は、まだ葉が残っていることが多い時期です。葉があるうちは光合成で枝に養分をためている途中なので、剪定は落葉を待ってからにします。
寒い地域・暖かい地域での前後のずれ
冬の厳しい地域では、真冬に切った切り口から枝が傷んだり、寒さで枯れ込んだりすることがあります。雪の多い地域や最低気温が氷点下を大きく下回る地域では、いちばん寒い時期が過ぎるのを待ち、芽が動き出す前までに剪定すると安心です。年によって違いますが、2月の終わりから3月の初めごろが目安になります。
反対に、暖かい地域では芽の動き出しが早まります。2月の終わりに芽がふくらみ始めているようなら、その年の剪定は早めに切り上げましょう。目安は「芽が割れて緑が見える前」です。カレンダーの日付より、目の前の芽の様子を基準にすると失敗がありません。
夏に切ってよいのは徒長枝の整理だけ
葉が茂る夏に、冬と同じように枝を切るのは避けます。葉を減らすと実を育てる養分が足りなくなり、実が小さくなったり、途中で落ちたりする原因になるためです。
夏に手を入れてよいのは、幹や太い枝から真上に伸びた勢いの強い枝(徒長枝)のうち、日当たりをさえぎっているものだけです。混み合った分を6〜7月に付け根から切ると、木の内側まで光と風が通り、実の色づきもよくなります。すべてを切る必要はなく、全体の形を整えるのは冬の仕事と割り切りましょう。
柿のように落葉する木は冬が剪定の本番ですが、同じ庭でも常緑樹や花木は適期が違います。庭のほかの木の剪定時期は、木のタイプ別の早見表と月別カレンダーで確かめられます。

枝先を切ると実がならない理由|実がなる枝の見分け方
柿の剪定でいちばん多い失敗は、樹形を整えようとして枝先をそろえて切り、翌年の実を落としてしまうことです。理由は、柿の花が咲く位置にあります。前の年に伸びた枝の先のほうに花のもとになる芽がつくため、そこを切れば花は咲きません。生け垣のように外側を刈り込む切り方は、柿には向かないということです。ここでは実がつく仕組み、枝の種類ごとの見分け方、毎年なる年とならない年が交互に来る「隔年結果」との関係を説明します。
柿は前年に伸びた枝の先端近くの芽から花が咲く
柿の実は、前の年に伸びた枝(結果母枝・けっかぼし)の先端から数えて2〜3個ほどの芽から、春に新しい枝が伸び、その枝の途中に花が咲いてなります。つまり、冬の時点で枝の先のほうについている丸くふっくらした芽が、翌年の実の候補です。
枝の根元のほうの芽は小さく、伸びても葉だけの枝になることがほとんどです。そのため、すべての枝の先を少しずつ切ると、実のもとになる芽だけがまとめて失われます。「枝先は切らず、いらない枝は付け根ごと抜く」が柿の剪定の原則になるのはこのためです。

結果母枝・短い枝・徒長枝の見分け方
冬の枝は、長さと太さ、芽の形でおおよそ見分けられます。残すべき枝と間引いてよい枝を、次の表で確かめてください。
| 枝の種類 | 見分け方 | 剪定での扱い |
|---|---|---|
| 結果母枝 | 前の年に伸びた長さ10〜30cmほどの枝。鉛筆くらいの太さで、先のほうに丸い芽がある | 先端を切らずに残す。混み合う所だけ付け根から間引く |
| 短く弱い枝 | 長さ5cm以下で細く、芽が小さくとがっている | 実はつきにくい。混み合う所では付け根から間引く |
| 徒長枝 | 幹や太い枝から真上に50cm以上伸びた太い枝。芽と芽の間隔が長い | 花芽がつきにくい。原則として付け根から切る |
| 前の年に実をつけた枝 | 枝の途中にヘタの跡や果実の軸が残っている | 翌年は花芽がつきにくいことが多い。混み合えば付け根近くの若い枝に更新する |
徒長枝でも、枝が抜けて空いた場所を埋めるために1本だけ残し、翌年以降の結果母枝として育てる方法もあります。残すときは、先を軽く曲げて横向きに誘引すると勢いが落ち着き、芽がつきやすくなります。
同じ果樹でも、りんごは長さ5cm以下の短い枝(短果枝)の先に実がつくため、柿とは残す枝が逆になります。りんごの木も育てている場合は、次の記事で実がなる枝の見分け方を確かめてください。

隔年結果(表年・裏年)と剪定の関係
柿は、たくさん実がなった翌年に実が少なくなる「隔年結果」が起きやすい果樹です。実をつけすぎた年(表年)は、実に養分が取られて翌年の花のもとになる芽が十分に育たず、次の年(裏年)の実が減ります。
剪定でできる対策は、表年の冬に結果母枝を少し多めに間引き、翌年なる実の数をあらかじめ抑えることです。逆に裏年の冬は、花芽のついた枝が少ないので、結果母枝はできるだけ残して切る量を控えめにします。そのうえで夏の摘果で実の数を葉20〜25枚に1つまで減らすと、表と裏の差が小さくなっていきます。

柿の木はどこを切る?切る枝と残す枝
柿の木で切るのは、実をつけない、または木の内側に光や風が入るのをさえぎる枝です。残すのは、外向きに伸びた結果母枝です。切る枝が決まったら、枝の途中ではなく付け根で切る「間引き」を基本にします。ここでは切る枝の種類、間引きと切り戻しの使い分け、切る位置と切り口の手当てを順に説明します。迷ったら「この枝を抜くと、内側に日が入るか」を判断の基準にしてください。木の内側まで日が当たると、内側の枝にも花芽がつきやすくなり、実のなる範囲が広がります。
切る枝6種
次の6種類は、見つけたら付け根から切ってかまわない枝です。上から順に優先度が高くなっています。
| 切る枝 | 見分け方 | 切る理由 |
|---|---|---|
| 枯れ枝・病気の枝 | 芽がなく、樹皮が黒ずんだり、折ると乾いた音がしたりする | 病気や害虫の住みかになる |
| 徒長枝 | 真上に勢いよく伸びた太く長い枝 | 実がつきにくく、日当たりをさえぎる |
| ひこばえ・胴吹き枝 | 株元や幹の途中から出た細い枝 | 養分を取られ、樹形も乱れる |
| 内向枝(ふところ枝) | 木の中心に向かって伸びる枝 | 内側が混み合い、風通しが悪くなる |
| 交差枝・平行枝 | ほかの枝と交差したり、すぐ近くを並んで伸びたりする枝 | こすれて傷がつき、どちらかが弱る |
| 下がり枝 | 下向きに垂れ下がった枝 | 勢いが弱く、実がついても日が当たりにくい |
交差枝・平行枝は2本とも切るのではなく、勢いの弱いほうか、内向きのほうを1本だけ切ります。
切り戻しより間引きを基本にする
剪定の切り方には、枝を付け根から切り取る「間引き剪定」と、枝の途中で切って短くする「切り戻し剪定」があります。柿で基本にするのは間引き剪定です。
切り戻しは、先端の花芽を落とすうえ、切った所の下から勢いの強い枝が何本も出やすくなります。翌年その枝が混み合い、また切る、というくり返しになりがちです。どうしても枝を短くしたいときは、途中でぶつ切りにせず、外向きに伸びた細い枝の分かれ目まで切り下げます。こうすると先端に残った細い枝が新しい枝先になり、樹形が自然に保たれます。
切る位置と切り口の手当て
付け根から切るときは、枝の付け根にある少しふくらんだ部分(枝の襟)を残し、その外側で幹に沿うように切ります。ふくらみごと削ると傷口が大きくなり、ふさがるまでに時間がかかります。反対に長く残しすぎると、残った部分が枯れて腐りの入り口になります。
親指より太い枝を切ったら、切り口に市販の癒合剤(ゆごうざい)を塗っておくと安心です。切り口からの乾燥や雨水、病原菌の侵入を防ぐ役割があります。細い枝の切り口は自然にふさがるので、塗らなくてもかまいません。
柿の冬剪定のやり方|道具と手順
冬剪定は、枯れ枝のような迷わず切れる枝から手をつけ、最後に結果母枝の数を整える順番で進めると失敗しにくくなります。いきなり細かい枝から切り始めると、全体の形が見えないまま切りすぎてしまうためです。ここでは準備する道具、6つの手順、柿ならではの安全上の注意を紹介します。作業は晴れて風の弱い日を選び、切り口が乾きやすいよう雨の前日は避けましょう。高さ3mほどの木なら、1本あたり半日を見ておくと、途中で休みながら落ち着いて進められます。
準備する道具
柿の剪定で使う道具
- 剪定ばさみ:直径1.5cmほどまでの枝に使う
- 剪定のこぎり:それより太い枝に使う。刃渡り20cm前後の折りたたみ式が扱いやすい
- 高枝切りばさみ:脚立でも届きにくい高さの細い枝に使う
- 脚立:庭では3本脚の園芸用(三脚脚立)が安定しやすい
- 革手袋・保護めがね・帽子:枝先や木くず、虫の繭から手と目を守る
- 癒合剤:太い枝の切り口に塗る
はさみの刃が汚れていたり切れ味が落ちていたりすると、切り口がつぶれて傷みやすくなります。使う前に刃のヤニを落とし、消毒用アルコールで拭いておきましょう。
冬剪定の手順
切り始める前に、木から少し離れて全体を眺め、どの方向に枝が混み合っているか、どこまで高さを抑えたいかを決めておきます。そのうえで、次の順に進めます。
芽がなく乾いた枝や、樹皮が黒ずんだ枝を、付け根から切り取ります。迷わず切れる枝を先に減らすと、残りの枝の混み具合が見やすくなります。
真上に伸びた太い枝と、株元や幹から出た細い枝を切ります。空いた場所を埋めたい徒長枝は1本だけ残し、横向きに誘引しておきます。
内向枝・交差枝・平行枝・下がり枝のうち、勢いの弱いほうや内向きのほうを付け根から切ります。木の内側に日が差し込むようになるのが目安です。
高さを抑えたい場合は、上に伸びた枝を、低い位置にある外向きの枝の分かれ目で切ります。一度に下げすぎず、その年に切る量は全体の3分の1程度までにとどめます。
先に丸い芽のある結果母枝が密集している所は、枝と枝の間がこぶし1〜2個分空くように間引きます。残した結果母枝の先端は切りません。
太い枝の切り口に癒合剤を塗ります。枝に付いた虫の繭を見つけたら手袋をして取り除き、切った枝と一緒に片付けます。

柿の木には登らない(枝が折れやすい・脚立の使い方)
柿の木は材が裂けやすく、太く見える枝でも人の重さで急に折れることがあります。昔から「柿の木に登るな」と言われてきたのはこのためです。剪定では木に登らず、脚立と高枝切りばさみを使って地面側から作業してください。
脚立は平らで固い地面に立て、3本脚タイプなら支柱の脚を木に向けて開きます。天板やその1段下には立たず、体を大きく乗り出さないことも大切です。手が届かない枝は、脚立を動かしてから切るか、その日は無理をせず後日に回しましょう。作業は家族に声をかけ、できれば2人で行うと、脚立を支えてもらえて安心です。

大きくなりすぎた柿の木を低くする方法
放っておいた柿の木は、5mを超える高さになることも珍しくありません。手の届く高さに戻したいときは、2〜3年かけて少しずつ切り下げるのが安全です。一度に大きく切ると、木が勢いを取り戻そうとして徒長枝が大量に出て、数年は実がほとんどならなくなることがあります。切った枝の数だけ太い切り口も増え、そこから傷みが入りやすくなる点も、一度に切らない理由の一つです。ここでは段階的な切り下げ方、太い枝の落とし方、これから育てる若木・鉢植えで高くしない仕立て方を紹介します。
一度に切り下げず2〜3年に分ける
家庭で管理しやすい高さは、脚立で無理なく届く2.5〜3mほどです。今の高さとの差が大きいときは、1年目に中心の幹(主幹)を、低い位置にある太い横枝の分かれ目で切り下げます。これを「芯止め」と呼びます。
2年目以降は、切り下げた所の周りから出た徒長枝を整理しながら、残った高い枝を順に分かれ目まで下げていきます。1年に切る量は枝全体の3分の1程度までにすると、実を残しながら高さを落とせます。切り下げた年は実が少なくなりやすいので、その分は翌年以降に取り戻すつもりで計画しましょう。
太い枝は3段切りで落とす
太い枝をいきなり付け根で切ると、切り終わる前に枝の重みで裂け、幹の樹皮まではがれてしまいます。腕ほどの太さの枝は、次の3段に分けて切りましょう。
- 付け根から20〜30cmほど外側で、枝の下側から太さの3分の1ほどまでのこぎりを入れる
- その切れ込みより数cm外側で、上から切り落とす(下の切れ込みで裂けが止まる)
- 短く残った部分を、付け根のふくらみの外側で切り直し、切り口に癒合剤を塗る
切り落とす枝の下には人や物がないことを確かめ、落ちる方向を決めてから切ります。

若木・鉢植えの仕立て方
これから植える苗木は、最初の数年で骨組みをつくっておくと、高くなりすぎずに済みます。植え付けのときに苗を地面から50〜60cmほどで切り、翌年伸びた枝から勢いのよい2〜3本を主な枝として残し、横に広げていくのが一般的な仕立て方です。中心を低く抑えて横に広げるので、収穫も剪定も脚立なしで届く範囲に収まります。
鉢植えの柿も、剪定の時期と考え方は庭植えと同じです。鉢の大きさに合わせて枝数を少なめにし、結果母枝の先端を残して冬に間引きます。鉢植えは根の量が限られるため、実の数も庭植えより少なめに残すと木が疲れにくくなります。
剪定の失敗と対処・業者に頼む目安
剪定のあとで実がならなかったり、枝が暴れたりしても、多くは翌年以降の切り方で立て直せます。慌てて追加で切るより、原因を見きわめてから次の冬の剪定で調整するほうが近道です。どの枝を切ったかを写真に残しておくと、翌年に実のつき方と見比べて、切り方の良しあしを判断しやすくなります。ここでは、よくある失敗の原因と対処、隣の家へはみ出した枝の扱い、自分で切らずに業者へ任せたほうがよい場面の目安をまとめます。
実がならない・徒長枝だらけになったとき
剪定のあとに起きやすい失敗と、その立て直し方は次のとおりです。
| 困りごと | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 翌年に実がほとんどならない | 枝先をそろえて切り、花芽を落とした | 次の冬は結果母枝の先端を残し、間引きだけで整える |
| 徒長枝が何本も出てきた | 一度に強く切りすぎた反動 | 夏に混み合う分だけ付け根から切り、次の冬は切る量を控える |
| 実が年によって極端に多い・少ない | 実をつけすぎた翌年に花芽が減った(隔年結果) | 表年は摘果で実を減らし、裏年の冬は結果母枝を多めに残す |
| 実が小さい・色づきが悪い | 実の数が多すぎる、木の内側に日が当たらない | 摘果で葉20〜25枚に実1つにし、冬に内向枝を間引く |
隣の家へはみ出した枝
柿の枝は横に大きく広がるため、境界を越えて隣の敷地へ伸びやすい木です。2023年4月に改正民法233条が施行され、越境された側は、木の持ち主に切るよう求めても相当の期間内に切ってもらえないとき、持ち主がわからないとき、急いで切る必要があるときには、自分で枝を切れるようになりました。
とはいえ、まずは持ち主が自分で管理するのが原則です。冬剪定のついでに境界側の枝を優先して整理し、実や落ち葉が隣の敷地に落ちないようにしておくと、ご近所とのトラブルを防げます。
業者に任せる判断ライン
次のような場合は、無理に自分で切らず、造園業者や植木屋に相談するほうが安全です。
- 切りたい枝が、脚立に乗っても手が届かない高さにある
- 腕より太い枝を、何本もまとめて落とす必要がある
- 枝の近くに電線や、屋根・カーポートなど傷つけたくない物がある
- 幹に穴があき、根元に木くずがたまっている(カミキリムシの幼虫などが入っている可能性)
- 隣の敷地へ大きくはみ出し、隣家の敷地に入らないと切れない
業者に頼む場合も、「実をならせたいので枝先は残してほしい」と最初に伝えておくと、刈り込みのように枝先をそろえて切られるのを防げます。
柿の木の剪定でよくある質問
- 甘柿と渋柿で、剪定のしかたは違いますか?
-
基本は同じです。どちらも前の年に伸びた枝の先のほうに実がつくので、冬に枝先を残して間引く方法で整えます。品種によって枝の伸び方の勢いが違うため、徒長枝が出やすい木では切る量を控えめにしてください。
- 実がならなかった年も、剪定はしたほうがいいですか?
-
枯れ枝や混み合った枝の整理はしておきましょう。ただし実が少なかった年の冬は、花芽のついた結果母枝が少ないことが多いので、結果母枝は残し、切る量を控えめにします。
- 冬の枝に、白と茶色の模様がある小さな丸い殻が付いています。
-
イラガという蛾の繭の可能性があります。中で幼虫が冬を越し、春以降に出てくる毛虫は触れると強く痛みます。冬剪定のついでに、手袋をしてヘラなどで削り取っておくと、翌年の被害を減らせます。
- 収穫が終わったらすぐに剪定してもいいですか?
-
葉が残っているうちは避けましょう。葉は冬を越すための養分を枝にためている途中です。葉がすべて落ちるのを待ってから剪定すると、木への負担を小さくできます。
- 切った枝はどうやって処分すればいいですか?
-
多くの自治体では、決められた長さと太さに切りそろえ、ひもで束ねれば家庭ごみとして出せます。長さや束の大きさ、出せる量の上限は自治体ごとに違うので、お住まいの地域のごみの出し方を確認してください。量が多いときは、剪定ごみの持ち込み施設を案内している自治体もあります。
まとめ
柿の木の剪定は、葉が落ちた12〜2月が適期です。寒い地域では厳しい寒さが過ぎてから芽が動く前までに行い、夏は混み合った徒長枝を整理する程度にとどめます。柿の実は前の年に伸びた枝の先のほうにつくので、枝先をそろえて切らず、いらない枝を付け根から間引くことが、毎年の収穫につながります。
柿の木の剪定のポイント
- 剪定は落葉後〜芽吹き前の12〜2月。収穫直後の葉があるうちは待つ
- 結果母枝の先端は切らない。切り戻しより間引きを基本にする
- 枯れ枝→徒長枝→混み合う枝→高さ→結果母枝の数、の順に切る
- 大きな木は2〜3年かけて切り下げ、1年に切る量は3分の1程度まで
- 柿の枝は折れやすいので木に登らず、脚立と高枝切りばさみで作業する
実がならない年が続いても、枝先を残す切り方に変えて夏の摘果を組み合わせれば、木は少しずつ落ち着いていきます。高さや太い枝の処理に不安があるときは、無理をせず業者の手も借りながら、毎年の冬の手入れを続けていきましょう。
